仏教の教え(輪廻)とタイ人の生活「タンブン(善い行いをする)」

 

はい、始めにクイズです!

次の人はだれだ?

ヒント:戦国時代の日本人

 

「彼は戦運が己に背いても心気広闊、忍耐強かった。彼は善き理性と明晰な判断力を有し、神および仏のいっさいの礼拝、尊崇、ならびにあらゆる異教的占卜や迷信的慣習の軽蔑者であった。形だけは当初法華宗に属しているような態度を示したが、顕位について後は尊大にすべての像を見下げ、若干の点、禅宗の見解に従い、霊魂の不滅、来世の賞罰などはないと見なした。(ルイス・フロイス)」
「日本絶賛語録 小学館」

 

・広闊(こうかつ):広々と開けていること。(デジタル大辞泉の解説)
・明晰(ねいせき):明らかではっきりしている(大辞林 第三版の解説)
・占卜(せんぼく):うらない
・顕位(けんい):高い位。人目に立つ地位(デジタル大辞泉の解説)

 

答え

「織田信長」でした。

 

無題

織田信長 (織田信長公画像まとめ!!から)

 

おだ‐のぶなが【織田信長】

[1534~1582]戦国・安土桃山時代の武将。信秀の子。

桶狭間(おけはざま)に今川義元を討って尾張一国を統一。
のち、京都に上って比叡山を焼き、浅井氏・朝倉氏を破り、将軍足利義昭(あしかがよしあき)を追放、武田勝頼を三河の長篠(ながしの)に破ったのち、安土に築城。

中国出陣の途中、京都本能寺で明智光秀の謀反にあって自殺。

(デジタル大辞泉の解説)

 

 

生きているときに善いことをしたら死後、良い世界に生まれ変わることできる。
だけど、悪いことをしていたら悪い世界に生まれ落ちてしまう。
最悪、地獄に落ちる。

これは仏教の「輪廻(りんね)」の考え方だけど、今では誰でも知っているような日本の常識になっている。

今回はこの輪廻という考え方が、タイ人の生活にどのような影響を与えているのかについて書いていく。

 

でもその前に、あらためて輪廻という言葉の意味を確認しておこう。

りんね【輪廻】
《〈梵〉saṃsāraの訳。流れる意》仏語。

生ある者が迷妄に満ちた生死を絶え間なく繰り返すこと。三界・六道に生まれ変わり、死に変わりすること。

(デジタル大辞泉の解説)

 

 

死後に生まれ変わるのが輪廻。
だけど、いつでも人間界に生まれ変わるわけではない。

仏教では、次の6つの世界(六道)をグルグルと生まれ変わると考えられている。

「地獄道・餓鬼道・畜生道・修羅道・人間道・天道」

天界に行っても「終わり」ではない。
天界でも悪いことをしたら、死後、修羅道や餓鬼道に落ちてしまうかもしれない。

こわいこわい。

 

でも、織田信長は「霊魂の不滅、来世の賞罰などはないと見なした」という人だったから、輪廻を信じていなかったのだろう。

 

 

タイは仏教国で、国民の95%が仏教徒だという。

仏教(南方上座部仏教)95%、イスラム教4%、キリスト教、
他にヒンドゥー教、シーク教、道教など。

(ウィキペディア)

 

タイの仏教にも「輪廻」という考え方はある。

だれだって、来世は良い世界にいきたい。
でもそのためには、今生きている世界で善いおこないをしないといけない。

だからタイでは、毎朝、お坊さんにご飯やお菓子などさし上げる「喜捨(きしゃ)」がおこなわれている。

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喜捨の光景。
後ろの人は、順番を待っているのだろう。
カンボジアやミャンマーなどでもおこなわれている。

 

お坊さんに食べ物をさし上げることは、仏教的にとても善いこと。
タイ人は生きている間に善いことをたくさんすることで、来世でより良い世界に生まれ変わることができると信じている。

来世のために善いおこないをすることを、タイ語で「タンブン(功徳をつむ)」という。

「タンブン」とは善行を積み重ねる行為のこと。
タイ人は輪廻転生を信じており、タンブンをすればするほど来世では幸せな生まれ変わりができると信じられているのだ。

最大のタンブンは僧侶として出家することだが、在家信者も様々な方法で徳を積むことができる。

タンブン(徳について)

 

 

「タンブン」は、お坊さんに食べ物をさし上げる「喜捨」だけではない。

上の説明に書いてあるように、お坊さんなったりお寺に寄付をしたりといろいろなタンブンがある。
とにかく仏教的に善いことをしたら、それがタンブンになる。

 

友人のタイ人にこんなことを聞いたことがある。

「タイ人にとってのタンブンって、どんなものなの?」

彼の答えがおもしろかった。

「あの世のための貯金ですよ」

「生きているときに善いことをしたら、来世で良い世界にいくことができます。善いことをしたぶんだけ、来世で幸せになることができるのです。だから、これは『貯金』なんです。自分が死んだとき、今まで貯めていた善行という貯金を使って次の世界に行くのです。善行という貯金ががたくさんあったら、幸福な生活をすることができるのです」

いってみたら「来世貯金」のようなものらしい。
友人のタイ人にとっては、これがタンブンの考え方。

 

 

でも最近のタイでは、こんな問題がある。

喜捨される食べ物のカロリーが多いため、それを食べるお坊さんが太ってしまうという。
「お坊さんのメタボ化」が、深刻な問題になっている。

IMG_8012

お坊さんになると、糖尿病になる可能性が高まるのかも?

 

今回の復習

・「京都に上って比叡山を焼き、浅井氏・朝倉氏を破り、将軍足利義昭(あしかがよ
しあき)を追放したのはだれ?
・その人が殺された事件はなに?
・死んだ後に生まれ変わることをなんという?
・タイ人の95%が信仰している宗教はなに?
・タイ語で「善い行いを積み重ねる」ことをなんという?

 

答え

・織田信長
・本能
・輪廻
・仏教
・タンブン

 

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今まで、東南アジア、中東、西アフリカに旅をしてきました。外国に行って初めて気がつく日本の良さや特長があります。以前、歴史を教えていたので、その経験もいかして、日本や世界の歴史や文化などをテーマに、「読んでタメになる」ようなブログを目指します。