危険①中国で日本人旅行者が屋台や食堂で食べるときの注意点

 

今回の内容

・では、あれは何の肉だったんだ?
・「有毒偽羊肉」という中国の社会問題
・貧しい人は危険な肉を

 

前回、中国で現地のガイドと西安観光をしたことを書いた。

そのときのお寺で見た「地獄」があまりに生々しくてビックリしたという話。

こんな感じのお寺ですわ。

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前回の記事を書いていて、思い出したことがある。

ボクがした大きな失敗で、今でも後悔していること。
中国旅行に行くなら、こうはならないようにぜひ注意してほしい。

一言でいったら、「中国で安さを求めると、お金より大切なものを失いますよ」ということ。

 

平遥の街

 

・では、あれは何の肉だったんだ?

 

西安の前に、洛陽という都市で観光を楽しんでいた。

洛陽の街を歩いていると、肉を焼く香ばしいにおいが鼻を刺激する。
見ると、羊肉の串焼きが格安で売っていた。

「上海とはちがって、洛陽は物価が安い!」

とうれしなくなって、早速その羊の串焼きを買ってパクつく。
おいしいにはおいしいけど、日本人のボクにはスパイスが強すぎて、肉の味がよく分からなかった。

 

次の日、中国人の日本語ガイドと会ったときにその話をした。

「洛陽は物価が安いですね。羊肉の串焼きが安くてビックリしました」

ボクの話を聞いてるうちに、そのガイドの顔から笑顔が消える。
みるみる険(けわ)しくなっていく。

そして、ボクの目をとらえてこう言う。

「それはもう、絶対に食べてはいけません。羊肉と書いてあっても、それは羊の肉ではありませんよ。安すぎます。きっと羊肉と言いながら、別の動物の肉を使っているんです。今の中国では、そういう悪いことをする人がたくさんいます。ここは日本ではないのですから、もっと注意していないとダメです」

これを聞いてビックリ。

「え?じゃ、あれは何の肉だったんですか?」

「何の肉かは分かりません。犬や猫かもしれないです」

げっ!
でも、もう遅い。
昨日の肉はすっかり消化してしまって、ボクの身体の一部になってしまっている。

 

今までの海外旅行で、ヘビやカエルなら食べたことがある。
でも犬や猫はイヤだな。
自分が口に入れてしまったのは何の肉だったんだろう?

それにしても、その注意を昨日聞いていれば良かったのに。

 

サソリとタツノオトシゴのフライ

 

・「有毒偽羊肉」という中国の社会問題

店の看板に「羊肉」と書いてあったら、そこで売っているのは羊の肉だと思ってしまう。

日本だったら、それでいい。
でもここは中国だ。
日本のふつうは、中国では「平和ボケ」になる。

でも中国で本当に、そんな事件が起きているのだろうか?
羊肉と言っておいて別の劣悪な肉を売る。
そんなことが実際にあるのだろうか?

と思ったら、まさにガイドの言うとおり。
2013年には、こんな問題が起きて中国社会を震撼させていた。

欧州は馬肉混入で大騒ぎ、中国では「有毒偽羊肉」

実は中国では最近、国営ラジオの国際放送が「有毒偽羊肉」につい て報じ、大問題になっている。この偽羊肉は中国北部で40トン以上が見 つかり押収された。

食品をめぐる中国での数多いスキャンダルの中で最 新のこの騒動は、安いあひる肉に有毒化学物質と羊の油を混ぜたものが より値段の高い子羊肉として売られていたというものだ。

09年には有毒 ではないが羊の尿にあひる肉を浸して羊肉の風味を持たせるという事件 があった。

 

他にもこんな記事がある。
これを見ると、中国の首相までも対策に乗り出している。

ニセ羊肉問題、首相が摘発強化を指示―中国

2013年5月13日、中国広播網によると、中国の李克強(リー・カーチアン)首相は、ネズミ肉などを羊肉に見せかける食肉偽装について、食品の監督管理を強化し、食の安全を脅かす違法行為は厳しく取り締まるよう指示した。
中国ではネズミやキツネ、ミンクなどの肉に、薬品を使うなどして羊肉に見せかけるニセ羊肉問題が深刻化。

 

「あひる肉」はいい。
まだそれはいい。
「有毒化学物質」「羊の尿」「ネズミ肉」「キツネ」というのはひどすぎる。

 

「羊の肉」と称して、実際には別の安い肉を売る。
そうだ。
ここ中国は、「羊頭狗肉(ようとうくにく)」の言葉が生まれた国だった。

羊頭(ようとう)を掲げて狗肉(くにく)を売る

《「無門関」六則から》羊の頭を看板に出し、実際には犬の肉を売る。外見と内容が違うこと、見せかけが立派でも実質がそれに伴わないことのたとえ。

(デジタル大辞泉の解説)

 

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こういう食べ物なら安心

 

・貧しい人は危険な肉を

洛陽の中国人ガイドに話を戻す。

「羊肉」と書いてあっても、本当はちがう肉を食べさせていた。

ガイドはそう言う。
だとすると、不思議なことがある。
ボクが食べた店では、他の中国人も同じ串焼きを買って食べていた。

中国人だったら、中国の事情を知っているはず。
猫や犬の肉、病気で死んだ動物の肉だと思いつつも、安いから食べていたのか?
それは考えにくい。

そのことを聞いてみた。

「中国には何も知らない人がたくさんいますよ。新聞を読まないし、インターネットもしないから、何もわからないんです。そういう人たちが知らないで食べるか、金がないから仕方なく食べるのでしょう。中国では、お金持ちは安全でおいしい肉を食べます。とにかく、あなたのような外国人が屋台や安い食堂で食べてはいけませんよ。私も食べ物にはお金をかけています。健康が一番大事ですから」

中国では、貧しい人は危険な肉を食べて、金持ちは安心・安全な肉を食べる。
たしかにそのとおりだと思う。

健康が一番。
これもまったくそのとおり。

 

「海外に行ったら、庶民の味である屋台や食堂で食事をしたい」と思っていた。
屋台にはメリット・デメリットがある。
安いけど、衛生状態は悪いしそこで使っている水や食材は汚い。
それは覚悟はしていた。

屋台で食べ物を食べるデメリットといえば、ぼったくりか食中毒になることぐらいだろうと考えていた。
でもそれは甘かった。

まさか、「有毒化学物質」「羊の尿」「ネズミ肉」といったものを食わされるとは思わなかった。
そう確定したわけではないけど、あの肉はあまりに安すぎた。
まず間違いなく、羊の肉ではない。

 

 

結局、あの肉は何だったんだろう?

気になってネットを見たら、日本では見たことも聞いたこともないような肉がいくらでも出てくる。

殺鼠剤で殺したネズミの肉、検疫を受けていない肉、病死した動物・・・。

見なきゃ良かった。
でも、中国の「食品偽装」はこんなものではなった。

そのことは、次回書きます。

 

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今まで、東南アジア、中東、西アフリカに旅をしてきました。外国に行って初めて気がつく日本の良さや特長があります。以前、歴史を教えていたので、その経験もいかして、日本や世界の歴史や文化などをテーマに、「読んでタメになる」ようなブログを目指します。