ハロウィンの仮装問題。テロと見なされたら即逮捕 in フランス

 

つい先日、ハロウィンがあって日本中で仮装した人たちがあふれていた。

そのなかで、個人的に秀逸だと思ったのがこの「ギャラクシー7」の仮装。

しゅう‐いつ〔シウ‐〕【秀逸】

[名・形動]他のものよりぬきんでてすぐれていること。また、そのさま。「秀逸を極める」「秀逸な作品」

(デジタル大辞泉の解説)

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最近、韓国のサムソン電子がつくった「ギャラクシー7」が世界中で爆発して大きな問題となった。

サムスン、爆発事故で「ギャラクシーノート7」250万台回収へ

【9月3日 AFP】韓国のサムスン電子(Samsung Electronics)は2日、同社の主力スマートフォンシリーズ最新機種「ギャラクシーノート7(Galaxy Note 7)」について、バッテリーの欠陥による爆発事故が相次いだことを受け、販売を停止するとともに、250万台を回収すると発表した。

この仮装は、爆発して焼け焦げたタッチスクリーンを見事に再現している。

時宜をとらえているし、仮装の完成度も高い。

じ‐ぎ【時宜】

時がちょうどよいこと。適当な時期・状況。
「時宜を得た発言」「時宜にかなった企画」

(デジタル大辞泉の解説)

サムソンには悪いけど、まさに秀逸と呼べる一品。

 

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ハロウィンでは日本各地で、いろいろお騒がせな出来事が起きた。

仮装ではないけど、ハロウィンにかかわることで「史上最大の騒動」になったのは、1938年のラジオ番組による全米のパニックだろう。

 

ラジオでアナウンサーが「火星人が地球に攻めてきた!」と放送して、地球が侵略される様子をリアルに伝えたところ、人びとがそれを本当のことだと信じてパニックになった。

1938年10月30日にハロウィン特別番組として、アメリカのラジオ番組『Mercury Theatre on the Air』で放送された。この生放送は多くの聴取者を恐怖させ、実際の火星人侵略が進行中であると信じさせた。

(ウィキペディア)

そのときのアメリカ人の様子が、次のようにある。

大衆の勘違いが招いたパニック・火星人が攻めて来た

車を運転中にこの放送を聞いた男が、すれ違う車に
「火星人が攻めて来た!今、人間が次々と殺されている!お前らも早く山へ逃げろ!」と叫んで自分自身は車で畑の中をつっ切って逃げていった。

プリンストン大学の学生寮には各学生の両親から「早く逃げてきなさい!」との電話が殺到した。ある両親は「アメリカ全土が燃えてます!私の周りもだんだん熱くなっているのが分かります!」と叫んだ。

ニュージャージー州のニューアーク市の警察にも電話は殺到し、

「防毒マスクの予備はありませんか!」
「火星人はどの方向に向かってますか?!」
「窓は閉めた方がいいんですか。」
「どこへ逃げたらいいんでしょう!」
「火星人の弱点は何ですか?!」

などの問い合わせが一時間で880件も来た。

ただ、このときのパニック騒動は、後に尾ひれがついてしまって実際以上に話が大きくなっているという。

尾鰭(おひれ)が付(つ)・く

話が伝わる間に実際にないことが付け加わって大げさになる。「うわさに―・く」

(デジタル大辞泉の解説)

でも、ここまでの騒ぎになって「火星人なんて、冗談でした。テヘペロ」ですむはずがない。

放送後、新聞社を黒幕として非常に多くの訴訟がオーソン・ウェルズを含む製作者に対して行われたが、すべて棄却または無罪となっている。番組放送中、何度も「これはドラマである」旨の放送をしていたためである。なお、警察は暴徒の襲撃に備えて番組終了後にラジオ局を緊急警備した。

(ウィキペディア)

今の日本でラジオで「火星人が襲来しました!」と放送したら、どうなるのだろう?

 

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ハロウィンは、日本でいう「お盆」
もともとは、キリスト教とは関係がなかった

 

ハロウィンの仮装をして楽しむことは、世界の多くの国でおこなわれている。

どんな仮装をしてもいい。
奇抜なアイデアを考えた人の勝ち。

「一線」を越えなければ。

 

どんな祭りや行事にも「一線」はあって、それを越えてしまうと問題になる。

フランスのハロウィンで、仮装していた人が警察に逮捕される騒ぎがあった。

そのことが、AFPの記事にある。

仏警察、ハロウィーンに「テロ犯」の仮装をした男を逮捕

フランス南部トゥールーズ(Toulouse)の警察は1日未明、ハロウィーンの祝いに参加してライフル銃のようなものをちらつかせ、
「アラーアクバル(アラビア語で神は偉大なりの意)」と叫んでいた26歳の男を逮捕した。
警察筋によると、黒とカーキ色の服を着て、後に偽物と判明したライフルを持っていた男は捜査員らに対し、何が問題なのか分からないと述べたという。

最近のフランスでは大きなテロ事件が立て続けに起きていて、200人以上が犠牲になっている。

 

当然、警察は警戒を強めていて、市民の心にも恐怖は残っている。

祭りとはいっても緊張感がただよっている中で、銃のようなものを持って「アッラーアクバル」と叫んでいたら、「ハロウィンの仮装だから」ですむはずがない。

明らかに、一線を越えている。

 

でも本人は、「無罪」を主張しているという。

『祭りに合わせて仮装していただけだと主張し、「ハロウィーンには何をしても良いのだから』と話したという

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何をしても良いけど、一線を越えてはいけない。

友人のアメリカ人は、ニューヨークの小中高校に通っていた。

その学校では、日本の学校のように地震を想定した非難訓練はしていなかったけど、テロを想定した訓練は行われていたという。

 

そんなアメリカでのこと。

ある集まりで、日本人が冗談で「紙鉄砲」を鳴らしたところ、そこにいた人たちが地面にふせてしまったという。

彼は冗談のつもりだったらしいけど、アメリカでは絶対に越えてはいけない一線を越えている。

別の機会で、紙鉄砲をアメリカ人に見せたところ「おもしろいな、オレにもつくり方を教えてくれよ」と好評だったから、調子に乗ってしまったらしい。

「その後の空気は気まずかった」というレベルではないだろう。

 

ここで、話を先ほどのフランスでのハロウィンに戻す。

これは一線を越えてしまったけど、まだフランス国内の問題ですむ。
フランスを越えて、外国にまで広がるような話ではない。

 

でも、一線を越えてしまうと、そうはいかないことがある。

その国の問題ではすまされず、外国から非難を受けて国際問題に発展することが実際にあった。

ハロウィーンの仮装で「ナチス」を思わせるようなものを身につけてしまった欅坂46が、今、大問題になっている。

そのことを、次回書きます。

 

 

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今まで、東南アジア、中東、西アフリカに旅をしてきました。外国に行って初めて気がつく日本の良さや特長があります。以前、歴史を教えていたので、その経験もいかして、日本や世界の歴史や文化などをテーマに、「読んでタメになる」ようなブログを目指します。