ハロウィンの仮装問題。テロと見なされたら即逮捕 in フランス

 

つい先日、ハロウィンがあって日本中で仮装した人たちがあふれていた。

そして日本各地で、痴漢やごみのポイ捨てなどいろいろな問題が起きた。
ほとんど東京だけど。

仮装ではないけど、ハロウィンにかかわることで「史上最大の騒動」になったのは、1938年のハロウィン特別番組(ラジオ番組)による全米のパニックだろう。

ラジオでアナウンサーが「火星人が地球に攻めてきた!」と放送して、地球が侵略される様子をリアルに伝えたところ、人びとがそれを本当のことだと信じてパニックになった。

そのときのアメリカ人の様子が、次のようにある。

大衆の勘違いが招いたパニック・火星人が攻めて来た

ニュージャージー州のニューアーク市の警察にも電話は殺到し、

「防毒マスクの予備はありませんか!」
「火星人はどの方向に向かってますか?!」
「窓は閉めた方がいいんですか。」
「どこへ逃げたらいいんでしょう!」
「火星人の弱点は何ですか?!」

などの問い合わせが一時間で880件も来た。

ただ、このときのパニック騒動は、後に尾ひれがついてしまって実際以上に話が大きくなっているという。

でも、ここまでの騒ぎになって「火星人なんて冗談でした。テヘペロ」ですむはずがない。
番組製作者は次々と訴えられた。
でも、放送中に「これはドラマである」ということを何回も伝えていたことで、全て棄却か無罪になった。

今の日本でラジオで「火星人が襲来しました!」と放送したら、どうなるのだろう?

ちなみに、ハロウィンは日本でいう「お盆」。
もともとはキリスト教とは関係がなかった。

 

ハロウィンの仮装をして楽しむことは、世界の多くの国でおこなわれている。

どんな仮装をしてもいい。
奇抜なアイデアを考えた人の勝ち。

「一線」を越えなければ。

 

どんな祭りや行事にも「一線」はあって、それを越えてしまうと問題になる。
フランスのハロウィンで、仮装していた人が警察に逮捕される騒ぎがあった。

そのことがAFPの記事にある。

仏警察、ハロウィーンに「テロ犯」の仮装をした男を逮捕

フランス南部トゥールーズ(Toulouse)の警察は1日未明、ハロウィーンの祝いに参加してライフル銃のようなものをちらつかせ、「アラーアクバル(アラビア語で神は偉大なりの意)」と叫んでいた26歳の男を逮捕した。

最近のフランスでは大きなテロ事件が立て続けに起きていて、200人以上が犠牲になっている。

 

当然、警察は警戒を強めていて、市民の心にも恐怖は残っている。

祭りとはいっても緊張感がただよっている中で、銃のようなものを持って「アッラーアクバル」と叫んでいたら、「ハロウィンの仮装だから」ですむはずがない。

明らかに一線を越えている。

でも本人は、「ハロウィンには何をしても良いはずだ!」と無罪を主張しているという。

 

 

何をしても良いけど、一線を越えてはいけない。

友人のアメリカ人は、ニューヨークの小中高校に通っていた。

その学校では、日本の学校のように地震を想定した非難訓練はしていなかったけど、テロを想定した訓練は行われていたという。

 

そんなアメリカでのこと。

ある集まりで、日本人が冗談で「紙鉄砲」を鳴らしたところ、そこにいた人たちが地面にふせてしまったという。

彼は冗談のつもりだったらしいけど、アメリカでは絶対に越えてはいけない一線を越えている。

別の機会で、紙鉄砲をアメリカ人に見せたところ「おもしろいな、オレにもつくり方を教えてくれよ」と好評だったから、調子に乗ってしまったらしい。

「その後の空気は気まずかった」というレベルではないだろう。

 

ここで、話を先ほどのフランスでのハロウィンに戻す。

これは一線を越えてしまったけど、まだフランス国内の問題ですむ。
フランスを越えて、外国にまで広がるような話ではない。

 

でも、一線を越えてしまうと、そうはいかないことがある。

その国の問題ではすまされず、外国から非難を受けて国際問題に発展することが実際にあった。

ハロウィーンの仮装で「ナチス」を思わせるようなものを身につけてしまった欅坂46が、今、大問題になっている。

そのことを、次回書きます。

 

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今まで、東南アジア・中東・西アフリカなど約30の国と地域に旅をしてきました。それと歴史を教えていた経験をいかして、読者のみなさんに役立つ情報をお届けしたいと思っています。 また外国人の友人が多いので、彼らの視点から見た日本も紹介します。