宗教のタブー②イスラーム教徒に「ファッキン・アラー!」と言った日本人旅行者

 

海外旅行でタクシーのドライバーに運賃をぼったくられた!

なんてことはよくある。

ボクがその日本人旅行者に会ったのはイスラエルで、パレスチナ人が運転するタクシーを利用したときに運賃をぼったくられたという。

そのドライバーはイスラーム教徒。

ドライバーは乗る前に言った料金とは違う高額の料金を請求した。
だけどそれを悪いとは認めない。

ドライバーは英語でいろいろと勝手なことを言う。

 

そして、しまいにはこうだ。

「分かった。おまえは動物だな」

この一言でその日本人旅行者の堪忍袋の緒が切れた。

そして相手を怒らせるつもりで、イスラーム教徒にこんな言葉を口走ってしまった。

「ファッキン・アラー!」

 

 

「ファッキン」という英語は、説明するまでないと思う。

全国展開しているファストフード店「ファーストキッチン」を省略した言葉で、主に若者が使って・・。
いや、違う。

「ファッキン」はかなり下品な悪口で、相手を一瞬で激怒させることもある。

 

余談だけど、この言葉は意味を強調するときにも使う。

「fuckin good!」だと「めちゃくちゃ良い!」、「最高!」という意味になる。
でも、この表現は使わない方がいいと思う。

もし言いたいなら「pretty good!」という表現をおすすめする。

 

話を戻す。

そして「アッラー」とはイスラーム教の神のこと。
高校世界史的なおさえはこうだ。

アッラー

イスラーム教における唯一絶対神。
「コーラン(クルアーン)」においてアッラーは、絶対的・超越的な存在、世界創造神、事物と人間の運命の決定神、啓示をとおして信徒を導く人格神などであるとされる。

(世界史用語集 山川出版)

 

イスラーム教徒にとってアッラーとは、気軽にその名を口にすることもできないような神聖な存在。
その絶対的なアッラーを冒とくすることは、イスラーム教では絶対のタブー。

 

感情的になってしまった日本人の旅行者は、絶対に結びつけてはいけないこの2つの言葉をつなげてしまった。

しかもパレスチナというイスラーム教徒の「ホーム」で。

 

イスラエル「嘆きの壁」

 

話を聞いていたボクも、血の気が引いた。

「ファッキン・アラー!」

これをイスラーム教徒に言ったら、どうなるんだろう?

彼としては「このバカ野郎!」ぐらいの感覚でこの言葉を言ったらしい。

これを聞いたイスラーム教徒のドライバーは憤怒の表情を浮かべる。

運転席から飛び出てきて、彼に「外に出ろ!」と怒鳴ってドアを開ける。
何ごとかと思って集まってきたパレスチナ人に、ドライバーが旅行者の言葉を伝える。

話を聞いていた野次馬のパレスチナ人たちに、「連携」が生まれる。
彼らの顔が、みるみる険しくなっていく。

そして、車内でおびえている彼をにらみつける。

「これは本当にヤバい。殺されるかもしれない」

パレスチナ人の憎悪に満ちた視線と無数の怒鳴り声を聞いて、彼は心底震え上がる。

 

でも幸運なことに、野次馬のパレスチナ人の中から救世主が現れて、その人が間に入って話をまとめてくれた。

でも、「イスラーム教を冒とくした罰(?)」としてドライバーのぼったくり金額にさらに多くのお金を払わされた。
でも、無事に解放されることができた。

 

「あの時は、怖くて何も考えずにお金を払ってしまいましたけど、ぼったくり料金にさらに増額されたんですから、ひどい話ですよ。後で冷静になったら、腹が立ってきました。ディスカウントすれば良かったかも、って思いますよ」

「喉元過ぎれば熱さを忘れる」とは、こういうことをいう。

 

それはもう、どう考えても値段交渉をする状況ではないし、彼はそれを要求できる立場にもない。

彼にはまだレッスンが足りないらしい。

海外旅行ではマナー違反よりも宗教のタブーに触れないように気をつけよう。

 

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今まで、東南アジア・中東・西アフリカなど約30の国と地域に旅をしてきました。それと歴史を教えていた経験をいかして、読者のみなさんに役立つ情報をお届けしたいと思っています。 また外国人の友人が多いので、彼らの視点から見た日本も紹介します。