「旅人カースト」と「旅行者カースト」

 

一言
「日本人ほど愉快になり易い人種は殆どあるまい。良いにせよ悪いにせよ、どんな冗談でも笑いこける。そして子供のように、笑い始めたとなると、理由もなく笑い続けるのである。(リンダウ 江戸時代)」

 

今まで別のブログにあった記事を、都合でこっちのブログに引っ越しした記事です。どっかで見たことある」と思った方は、すみません。
加筆:修正して、内容を変えてはいます。

今回の記事は、今まで出会った旅人の一部を取り上げて、それを大げさな表現にしたものです。少
しの事実にかなりの想像を加えたもので、まあ、韓国でいう「ファクション」のようなものです。

 

「最近の韓国時代劇は『ファクション』とよく呼ばれます。『ファクト(事実)』と『フィクション(創作)』の融合というわけです。 「朝鮮王朝の歴史はなぜこんなに面白いのか(康熙奉)」

 

ちなみに、韓国の場合、時代劇だけじゃなくて、日本についての新聞やテレビの報道も「それって、ファクションじゃない?」というようなものが多いですけど。

「韓国の日本に関する報道」に興味がある人は、記事の下のリンクからどうぞ。

 

それと、この記事で使う「カースト」という言葉は、「スクールカースト」や「ママカースト」と同じ意味の「カースト」です。
それを日本人の「旅人」に当てはめて、考えてみました。

 

さらにすいません、今回の記事は、この記事の続きです。

「旅>旅行」な旅人たちとすごした、タイでの素敵なひととき

 

宿で知り合った日本人を一緒にご飯を食べに行ったときの話。
こんな愉快なメンバーに囲まれて、とても素敵なひとときを過ごしていた。

「旅行なんて、旅じゃない。旅の『下』にあるもの」
「タイは旅行。インドに行けば旅人になれる」
「インドも甘い。アフリカに行くと、本当の旅が分かる」

とかいうことを、わりと本気で考えるっぽいメンバー。

それに対して、「ガイドと観光地を周りました」というツアーのような旅行をしたボクは、その輪に入れなくて、外から彼らの武勇伝を聞いている状態。

それで、一歩離れてその集団を見ていて、ふと思った。
これはインドの「カースト制度」に通じるものがあるのでは?

 

今までに、こうした考えをしている旅人には、何度も会ったことがある。
「旅は旅行より『上』にある」と強く思っている人や他人の旅を勝手に「格付け」する人たちのこと。
具体的には、こんな人たち。

「今まで中国・エジプトに行ったことがあって、今回初めてタイに来ました」
と言うと、
「タイやマレーシアなんてまだ旅行レベル、インドに行ったら旅人になれる」
と言うような旅人。

「インドに行ったことがあります」
と言えば、
「インドの旅って、実は大したことはない。アフリカに行ったら、本当の旅が分かる」
とか言うような旅人。

 

そして、何を隠そう、20代のボクがまさにこういう旅人。
「旅は旅行より『上』にある」と、本気で思っていた。
「タイを旅しているこの人より、インドを旅したオレすげえ」
「インド旅したこの人より、アフリカを旅したオレすげえ」
と、とても恥ずかしいことを、わりと本気で考えていた。

 

こういう旅人をカーストの考え方を当てはめてみると、どうなるか?
まず、こうした旅人は、旅と旅行を「区別」しているのではなくて、「差別」している。
前にも書いたけど、区別と差別の違いは、こんな感じになる。

 

区別

あるものと他のものとが違っていると判断して分けること。また、その違い。(デジタル大辞泉)

「差別」

取り扱いに差をつけること。特に、他よりも不当に低く取り扱うこと。(デジタル大辞泉)

 

区別は、違いがあっても、それぞれが対等で不当な差はない。
信号の「赤・青・黄」」みたいなもの。
差別は、違いがあって、それにある価値観から上下や優劣の差をつけて不当に扱うこと。
「この席は白人専用だから、黒人は座るな」というようなもの。

 

「ツアーは旅じゃなくてただの旅行」っていう考えでは、旅と旅行を対等なものとは見ていない。
だから、どちらかに分けたら、これは区別してはなくて、差別に近い。
ボクも、20代のころは、「オレがしている旅をツアーの旅行なんかと一緒にしないでほしい」と、旅行を「ワンランク下」に思っていたから、この感覚も同じく差別の近い。

こういう見方を、自分と同じ宗教・人種である日本人に当てはめているから、インドのカースト差別にますます近いものになる。

 

こうして、まず、「旅人カースト」と「旅行者カースト」とに分けられる。
もちろん、「旅は旅行より上」と考えている人が「旅人カースト」になる。
そして、「下に見られている」旅行者は、旅人カーストには入ることができない「旅行者カースト(アウト・カースト)」になる。

 

「アウト・カースト」っていうのは、「バラモン・クシャトリア・ヴァイシャ・シュードラ」のカーストに入ることができない人たち。
同じインド人のヒンドゥー教徒だけど、4つのカーストから「外された(アウト)」人たちのことをさす。

ちなみに、旅人カーストの人たちがイメージする旅とは、大体、こんな感じのものになるかな?
「自分で目的地まで移動して、そこで自分が感じたままに歩き周るもの」
ここに入っている人たちが、「旅人カースト」。

そして、彼らがイメージする旅行とは、こんな感じ。
「旅行会社が用意してくれたバスに、たくさんの旅行者と一緒に乗って移動して、ガイドに観光地を案内してもらうもの」
上の旅人カーストに入れてもらえないこの人たちが、「旅行者カースト」。

「ガイドと観光地を周りました」というボクは、さっきの愉快な食事メンバーの中では、この「アウト・カースト」になる。
「旅人カースト」の輪には入ることができない。
話題を振られることもなければ、会話に参加することもできない状態。

 

もちろん、これは、一部旅人の「上から目線」による区分けで、「旅行者カースト」の人からは、むしろ「旅人カースト」には入りたくない、という人もたくさんいると思う。
「世界を語る前に、税金を払え!」という声を聞いたことがある。
「声を聞いたことがある」も何も、直接言われたからね!
さらに、インドのカーストが、先ほどのようなさらに細かい4つの身分に分れられるように、「旅人カースト」も、さらに細かく4つの「身分」に分けられる。

~続く~

 

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今まで、東南アジア・中東・西アフリカなど約30の国と地域に旅をしてきました。それと歴史を教えていた経験をいかして、読者のみなさんに役立つ情報をお届けしたいと思っています。 また外国人の友人が多いので、彼らの視点から見た日本も紹介します。