ポッキー・ペペロのパクリ騒動①グリコを激怒させた韓国ロッテ

 

世の中には、越えてはいけない「一線」というものがある。

誰だって面倒なもめ事には、かかわりたくないし巻きこまれたくもないはず。

だから、相手の言動に「イラッ」としても、多少のことであれば我慢する。

 

こちらが耐えることで、解決する問題であればいい。
自分が不快感を持っていることを相手が察して、問題行動を止めてくれたらそれですむ。

 

でも、それが通じない相手もいる。

こちらが黙って耐えていると、「何も言わないということは、アイツは怒ってないんだ。じゃ、まだやっていいんだな」と解釈してしまって問題行動をさらにエスカレートしてしまう困った人もいる。

その結果、越えてはいけない一線を越えてしまう。
そして相手を激怒させて、自分が大きなダメージを負ったり、取り返しのつかない事態になったりする。

 

グリコのポッキーと韓国ロッテのペペロの「パクリ騒ぎ」を見ていると、そんなことが頭に浮かぶ。

韓国ロッテは越えてはいけない一線を越えてしまったため、グリコを怒らせてしまい、訴えられてしまった。

その「一線」について、これから書いていきたい。

 

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初めて来た人のために、チョイと話をさせてほしい。

前回、韓国ロッテのお菓子「ペペロ」について書いた。

ペペロは、韓国人なら誰もが知っているような国民的なチョコレート菓子だ。
ペペロとは韓国語で「やせている」「ガリガリ」といった意味。
これがグリコのポッキーと見た目も味もそっくり。

まあ、そのペペロを写真で見てくださいな。
著作権の関係でここに画像を載せられないから、「ペペロデー(ポッキーの日)」を開いて見てほしい。

パッケージのデザインもうり二つ。

ここまでそっくりだと、「ペペロはグリコのポッキーによく似ているなあ」ではすまなくなる。

特にグリコからしたら、心中は穏やかではなかったはず。
「あのパクリはひどい!」と、怒りを感じていただろう。

この「偶然の一致」には、日本だけではなくて韓国国内からも疑いの声が上がっていた。
「ペペロは、グリコのポッキーをマネしたのではないか?」という疑惑は韓国でもあった。

ハッキリ言ってしまえば「韓国のペペロは、日本のポッキーのパクリじゃないの?」ということ。

日韓双方から「ペペロはポッキーのコピー商品ではないか」との疑惑が常に持たれており、韓国の新聞であるハンギョレでもこの問題を取り上げている

(ウィキペディア)

 

でも、「ペペロって、ポッキーのパクリじゃないの?」という疑惑があるだけ。
それが確かだと確定したわけではない。
あたり前だけど、ペペロを製造している韓国のロッテはそれを認めていない。

 

では、逆の発想はどうだろう?
つまり、「グリコのポッキーが、ロッテのペペロをパクったのではないか?」ということ。

結論からしたら、それは考えられない。

というのは、グリコのポッキーが発売されたのが1966年で、ペペロが発売されたのが1983年だから。
ポッキーより前にペペロはなかったけど、ペペロの前からポッキーはあった。

ポッキーはチョコが手につかないように、指でつまんで食べることできる。
日本のグリコがこの「持ち手付きのお菓子」を世界で初めて開発している。

江崎グリコは1966年に「世界で初めての棒状チョコレート菓子」としてポッキーチョコレートを発売しました。

グリコのHP

持つところにはチョコレートを塗らないというアイデアは、当時は革新的なものだった。

ボクが調べてみた限りでは、「グリコのポッキーこそ、ロッテのペペロのパクリだ」という可能性がどこにも見出せない。

 

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韓国の首都「ソウル」を中心とした、世界の都市との距離。
この「ソウル中心主義」という発想が、中国人を怒らせたことがある。

 

このペペロのパッケージが、2012年に新しくなった。

2012年には、実に29年ぶりにペペロのパッケージデザインが一新。シンプルで洗練されたおしゃれなデザインになりました

第76回~フミ・ササダさん(ブラビス)

これが赤をベースとしたポッキーそっくりなもの。

どうせ変えるなら、「日本のポッキーとまったく別の商品」ということを印象づけるために、赤以外の色を基調にしたら良かったのに。

「ポッキー=赤」というイメージは、グリコが時間をかけて定着させたものだ。

 

もし、ペペロがデザインを変えたとき、赤ではなくてまったく別の色だったら、グリコから訴えられることはなかったかもしれない。

 

韓国のペペロは日本のポッキーとあまりに似ている。

見た目や味はもちろん、パッケージのデザインや「赤」というブランドイメージもそっくりだ。

でもここまでだったら、「ポッキーをパクったという疑いがある」ですんだ。
グリコの側も腹は立っていただろうけど、具体的な行動であらわしてはいなかった。

 

それで韓国ロッテは「問題ない」と解釈してしまったのだろう。

ついに、越えてはいけない「一線」を越えてしまった。

韓国ロッテは、味やお値段がワンランク上のペペロの高級版を売り出す。
それが、「ペペロ・プレミア」というもの。

このペペロ・プレミアが、グリコのポッキー「バトンドール」とあまりにそっくりだった。

画像は「ロッテ製菓のペペロ・プレミア、日本製品模倣の判決」から見てほしい。
これが「別物」と言うのは無理がある。

これがグリコが黙っていられる「一線」を越えてしまった。
怒ったグリコは、行動でそれを示す。
グリコは、「ペペロは・プレミアは、グリコの製品を盗用した」とロッテを韓国の裁判所に訴えた。

 

これは仕方がない。

こちらが我慢していれば、それが相手に通じて問題がなくなるわけではない。
日本人であれば、「黙っていれば、相手が察してくれる」ということが期待できるけど、韓国人には通じないだろう。
良い悪いの問題ではなくて、日本と韓国では、考え方や価値観、気持ちの表し方の文化が違うということ。

とにかく、ポッキーの「パクリ問題」は、裁判で争われることになった。
韓国の裁判所がどう判断したか?

その結果については次回で。

 

 

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今まで、東南アジア・中東・西アフリカなど約30の国と地域に旅をしてきました。それと歴史を教えていた経験をいかして、読者のみなさんに役立つ情報をお届けしたいと思っています。 また外国人の友人が多いので、彼らの視点から見た日本も紹介します。