韓国人の国民性「ケンチャナヨ精神」①韓国時代ドラマで歴史は学べない

 

前回に続いて、韓国人の国民性である「ケンチャナヨ精神」について書いていく。

もちろんあ、内容は大きく違うけど。

ケンチャナヨ精神は、韓国人の国民性とも言われている。

ケンチャナヨ主義

本来の意味は「問題ない」「関係ない」。細かいことに拘らない韓国人の適当な精神を指す。

(小倉紀蔵・京都大学大学院教授)

韓国人を理解するキーワード「ウリとナム」「パリパリ文化」

 

 

「これも、ケンチャナヨ精神のあらわれだよなあ」と思うのが韓国の時代ドラマ。

日本の時代劇では、歴史の正確さが求められる。
特にNHKの大河ドラマは厳しい。

その時代の歴史を正確に再現するために、とても厳しい時代考証がされている。

じだい‐こうしょう【時代考証】

映画や演劇などで、衣装・道具・装置などが、題材となった時代に合っているかどうかを考証すること。

(デジタル大辞泉の解説)

 

 

そんな正確性が重視される時代ドラマであっても、韓国はけっこういい加減。
というより、おもしろさをより重視する。

「細かいことはいいんだよ。面白ければ」というケンチャナヨ精神を、ドラマをつくる側も見る側も持っているから成り立っているのだと思う。

 

日本でもヒットした「宮廷女官チャングムの誓い」を例にとって説明したい。

この時代劇は、韓国で50%を越える視聴率を連日記録したというお化け番組。

制作する側もこんなに人気が出ることは予想外だったらしい。

当初は全50話で、水剌間時代は17 – 20話程度までの予定だったが、放送が始まると、連日50%を越える視聴率を獲得し、その中でもハン尚宮(ハン・ペギョン)(韓白榮(한백영)・韓愛鐘(한애종))役のヤン・ミギョン(梁美京)に対する視聴者からの人気が予想以上に高くなったために、急遽、水剌間の時代を10話ほど延長したというエピソードがある。

そのため、話の展開が間に合わなくなり、全54話に延長された。

(ウィキペディア)

 

「視聴率が取れる」と分かれば、当初4話の予定だったものを変えて10話にする。
その結果、話の展開が間に合わなくなり全54話になってしまった。

はじめに決まっていたことでも、状況(利益)に合わせて臨機応変に変えていく。

りんき‐おうへん【臨機応変】

[名・形動]その時その場に応じて、適切な手段をとること。また、そのさま。「―な(の)処置」「―に行動する」

(デジタル大辞泉の解説)

この柔軟性や対応力も、きっとケンチャナヨ精神によるもの。

 

p1020021

10年ほど前、市場での買い物は値段があってないようなもの。
「適当適当」のケンチャナヨ。

 

さて、このチャングムの誓いという歴史ドラマについて。

朝鮮王朝時代に、たしかにチャングムという女性はいた。

歴史書(朝鮮王朝実録)には、中宗という国王の時代にチャングムという女性の医者がいたという記録がある。

 

「朝鮮王朝の歴史と人物(康 熙奉)」では、「チャングムが実在の人物であったことは間違いない」と書いてある。
でも、主人公であるチャングムが「本当にいたかどうか?」というを確認していることに驚いてしまう。

「そこからかですか?」と。

彼女医女としての才能をほめる記述も見受けられ、チャングムが腕のいい医者であったことがうかがえる。

中宗がチャングムに深い信頼を寄せていたことがわかる。

「朝鮮王朝の歴史と人物(康 熙奉)」

 

朝鮮王朝実録でのチャングムに関する記述は、ほとんどこれだけ。
これで、全54話という長い長い時代ドラマをつくってしまう。

韓国のドラマ制作では、それが大事な能力になんだろう。

ほんのわずかな記述をもとに54話という長編ドラマを仕上げるのだから、やはり韓国時代劇は創作力に満ちている。

(朝鮮王朝の歴史と人物 康 熙奉)

 

「ごくわずかなものを、極限にまで伸ばす」

現在の日本で、この「韓国の職人技」に匹敵できるのは、金沢の金箔職人だけと言われている(ウソ)。

金箔はおよそ1万分の1~2mmの薄さです。それは約2g(10円玉の約半分)の金を、畳一枚分の極限にまで延ばした薄さです。

金箔製造工程

 

 

創作力に満ちている韓国の歴史ドラマは、「ファクション」とよばれている。

これは、「ファクト(事実)」と「フィクション(作りごと)」を合わせたもの。

日本の専門家に言わせると、「チャングムの誓い」における歴史の正確さは「ほぼ0」らしい。

放送大学教授対談で、吉田光男放送大学教授・東京大学名誉教授(朝鮮史)は、高橋和夫放送大学教授の『チャングムの誓い』が歴史に忠実であるか? の問いに、ほぼ100%フィクションで史実に基づいていないと答えている。

(ウィキペディア)

 

韓国の時代ドラマは、NHKの大河ドラマでよりも「るろうに剣心」に近いと考えた方がいいだろう。

 

韓国料理といえば、唐辛子が欠かせない。

 

この唐辛子は豊臣秀吉の朝鮮出兵のときに、日本から韓国へ渡ったと言われている。

日本から朝鮮への伝来

イ・ソンウ(李盛雨)が『高麗以前の韓国食生活史研究』(1978年)にて日本からの伝来説を示して以降、それが日韓共に通説となっている。

伝来理由としては朝鮮出兵のときに武器(目潰しや毒薬)または血流増進作用による凍傷予防薬として日本からの兵(加藤清正)が持ち込んだものである。

 

だから、16世紀より前の時代劇で赤い料理があったらそれは間違い。
でも、そんなのケンチャナヨ精神で気にしてはいけない。
「ファクション」なのだから。

 

「チャングムの誓い」を見た人は、チャングムが料理人だったと思っている人が多いと思う。

でも、実際にはちがう。

ドラマの前半でチャングムは宮廷料理人として活躍するが、これは完全なフィクションである。つまり、実在のチャングムはあくまでも医女なのである。

(朝鮮王朝の歴史と人物 康 熙奉)

 

たぶん制作する側が、チャングムを医者だけとしてドラマをつくっても面白みにかけると思ったのだろう。

それで、始めは「料理人」という設定にする。
そしてドラマのストーリーをもっとおもしろくさせるために、「ただの料理人が国王から認められるほどのすご腕の医者になった」というサクセスストーリーに仕上げたのだろう。

こうした物話にしたほうがもっと視聴率が取れるから。
そういうことだと思う。

もちろん、これが悪いわけではない。
韓国の時代劇を日本の時代劇と同じようなものと考える方がいけないということ。

韓国のものは、あくまでもケンチャナヨ精神にもとづくファクション。
時代ドラマの内容を信じて、これが韓国の歴史だとは思わないように。

「チャングムの誓い」については、まだツッコミたいところがあるから、次回も書きます。

 

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今まで、東南アジア、中東、西アフリカなど27の国・地域に旅をしてきました。以前、中学生に歴史を教えていた経験もあります。 また、日本にいる外国人の友人も多いので、彼らの目から見た日本も知っています。 そうした経験をいかして、日本や世界の歴史・文化・宗教などをテーマに、「読んでタメになる」ブログを目指しています。