越後屋(三越)、世界初となる定価制(現金掛け値なし)を始める


 

最近のできごと

今、日本の文化(?)の「お通し」が議論になっている。

 

お通し、「日本人でもあれは困惑」 「外国人トラブル報道」機に議論再燃

沖縄を訪れる外国人観光客が居酒屋の「お通し」に困惑していると地元紙が報じ、ネット上で「お通し」そのものの是非にまで議論が盛り上がっている。

 

個人的には、拒否権があればお通しがあってもいい。

「いりません」と言ったら拒否できるというのならいいけど、「ウチの決まりなんで」と言って強制的に出されるとイヤな気持ちになる。

 

日本人でも、お通しには否定的な見方をしている人が多いらしい。

 

これはニュースでも報じられ、ヤフーが直後に「お通し」がどうあるべきか意識調査をしたところ、「無料で出してほしい」「無料でもいらない」と答えた人が約7割にも達した。「今のままでよい」は1割強に留まっていた。

 

外国に行って、頼んでもない食べ物を出されて料金を請求されたら、きっともめる。

 

 

前回、中国人の爆買いが消え去ってしまった今、日本の百貨店はとても厳しい状況にあることを書いた。

 

経営が難しくなって、今まで百貨店には入れていなかったユニクロや100円ショップなどをテナントとして入れるようになっている。

でもそうなると、「高級」「良質」といった百貨店のブランドイメージがなくなってしまって、イオンと変わらなくなってしまう。

もちろん、イオンには百貨店とは違う良さがあるけどね!

 

日本人のなかには、「中国人ばかりを見ていて日本人客を軽視していたから、客が来なくなっても自業自得だ」という声はある。

 

それはそのとおりだけど、このまま百貨店が衰退してしまうのは残念だ。
百貨店が日本からなくなることはないだろうけど、今の日本では百貨店は次つぎに閉店している。

 

 

ちょっとローカルな話になって申し訳ない。

ボクが住んでいる浜松市ではここ20年で、西部、マルイ、松菱といった百貨店が次つとぎ姿を消している。

 

今浜松にある百貨店は、遠鉄百貨店だけになってしまった。

日本の他の百貨店と同じように、遠鉄百貨店も大変な状況にあると思うけど、浜松市民としてこの百貨店までもなくなってしまうのは辛すぎる。

 

そこで今回と次回は、日本の百貨店のイメージがほんの少しでも良くなってほしいという願いを込めて、百貨店がしてきた日本への貢献について書いていきたい。

 

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日本で百貨店といえば、何といっても三越百貨店が頭に浮かぶと思う。

この三越百貨店は、江戸時代の越後屋から始まる。

 

越後呉服屋

三井高利が1673年に江戸に開いた呉服店。「現金掛け値なし」と切売り商法で繁盛。両替商も兼業。幕府の御用(達)商人。明治期になって分立し、現在の三越百貨店につながる。

(日本史用語集 山川出版)

*三井高利は、「みついたかとし」

 

この越後屋が画期的な売り方を始めて、当時の日本人の人気を集めた。

それがここに書いてある「現金掛け値なし」と「切売り」という商売方法。

 

「掛け値なし」というのは、文字どおり「掛け値をなくす」こということ。

掛け値とは、悪い言い方をしたら「ぼったくり価格」のこと。

 

かけね【掛け値・掛値】

物を売るときに実際より値段を高くつけること。また、その値段。

(大辞林 第三版の解説)

 

その当時の日本の店では、商品の本当の価格より高い値段をつけて売ることが当たり前だった。

だから、客は店員との値段交渉をして買うことになる。
江戸時代には、これが一般的な買い方だった。

 

こうした買い物は、今でも東南アジアや中東に行けばよくやっている。

店員が掛け値(ぼったくり価格)を言ってきて、客が交渉して値段を下げさせて「この金額ならいいや」と思った金額で買う。

 

こうした値段交渉での買い物と同じやり方を、江戸時代の日本ではしていた。
でも、越後屋はその掛け値をなくして、定価(適正価格)で商品を売り出すことになる。

 

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越後屋誕生と高利の新商法

この制度を廃止し、店前売りに切り替え、商品の値を下げ、正札をつけて定価制による店頭販売での現金取引を奨励した。現金売りによる収入は資金の回転を早め、二節季払いの仕入れ先には数倍活用された。

 

定価は適正価格だから、値段交渉も値引きもしない。

この売り方は、値段交渉が当たり前だった当時の日本では画期的なことだった。

今の日本では常識になっている「定価で物を売る」という定価制を始めたのは、じつは越後屋が世界で初めてだ。

 

現在では当たり前になっている正札販売を世界で初めて実現し

(ウィキペディア)

 

今の三越のキャッチフレーズは、「This is Japan」というものらしい。

この「This」が何を意味しているかよく分からないけど、「世界で初めてぼったくり商法をやめた」という正直さのことなら、本当に日本らしいと思う。

 

次回、越後屋が始めたもう一つの画期的な商法、「切売り」について書いていきます。

 

 

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投稿者: kokontouzai

今まで、東南アジア、中東、西アフリカに旅をしてきました。外国に行って初めて気がつく日本の良さや特長があります。以前、歴史を教えていたので、その経験もいかして、日本や世界の歴史や文化などをテーマに、「読んでタメになる」ようなブログを目指します。

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