日本のサービスの歴史②越後屋(三井)の革命的な発想とビジネス


 

近ごろのニュース

 

相手が自分とは違う考えをもっているからといって、暴力をしてはいけない!

12月5日の朝鮮日報の記事で、そんなことが力強く書いてある。

【社説】自分と違う意見を力で踏みにじる人たち

自分たちと違う意見を持つ側を暴力的な態度で脅迫するようなことはあってはならない。ところが朴大統領の弾劾を求めるデモ隊は3日、与党セヌリ党本部に押し掛けて党旗を破り、生卵を投げ付けた。

また議員らに対しては抗議電話やスパムメールなどで嫌がらせをしている。セヌリ党の李貞鉉(イ・ジョンヒョン)代表など弾劾反対を訴えてきた議員らは最近、深夜にもスパムメールが送りつけられてくるという。

 

これには、全面的に賛成せざるをえない。
このことに、日本と韓国の違いはない。

フランスの哲学者「ヴォルテール」は、表現の自由の大切さをこう表現している。

「私はあなたの意見には反対だ、だがあなたがそれを主張する権利は命をかけて守る」

これは、人類共通の真理だ。

 

・・・・だが、待ってほしい。

「韓国人慰安婦の強制連行はなかった」と言った韓国人の教授は、公開の場で集団リンチを受けたぞ。

朝鮮日報はこのとき、この暴力を非難したか?
そのときの動画も残っている。

韓国の従軍慰安婦問題②強制連行を否定すれば、殴られ蹴られる

 

日本人がこの動画を見たら、かなり引いてしまう。

でもこの教授が主張したことは、2016年の今、事実だったことが分かっている。
この勇気ある教授にぜひ、拍手を。

 

韓国の水原にいた猫たち

 

さて、前回の続きですよっと。

江戸時代に、日本の歴史にその名を残す呉服屋が誕生した。

それが、越後屋「(えちごや)」という呉服店。

越後呉服屋

三井高利が1673年に江戸に開いた呉服店。「現金掛け値なし」と切売り商法で繁盛。両替商も兼業。幕府の御用(達)商人。明治期になって分立し、現在の三越百貨店につながる。

(日本史用語集 山川出版)

 

越後屋の三井高利(みついたかとし)は、それまでの日本にはなかったいろいろなサービスを生み出した。

 

たとえば、「現金掛け値なし」という売り方がある。
ぼったくり商売ではなくて、定価制で商品を売ることにした。
こういうビジネスのやり方は、世界で初めてのこと。

さらに「お客様第一」の精神で、切売り販売もおこなっている。

 

これらのことは、前回と前々回で書いたので、詳しくはそちらを見てください。

越後屋(三越)、世界初となる定価制(現金掛け値なし)を始める

日本のサービスの歴史①越後屋(三井高利)が切売りを始めた男気

 

 

三井高利の発想力は、これだけではない。

彼は、他にも新しいやり方を考案し実行している。
それが、「チラシの配布」と「傘の貸し出し」というサービスだ。

江戸の店では、引札(チラシ)を市中に配布したり、店で注文に即応して羽織などを仕立てたり、にわか雨の時に傘を多数の顧客に貸すなどの新サービスを心掛けた。

新商法で発展した「越後屋」

 

三井のこうした発想の根本には、「お客様第一」、今でいう「カスタマーファースト」という考え方がある。

 

店中心の考え方から抜け出し、客の立場になって「客がどう感じるか?」「客は何がほしいか?」といったことをよく考えていたからこそ、こうした新しいビジネスの考えが生まれたのだと思う。

 

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お店には、客が良い気分になるような雰囲気も大事。
これは、クリスマスモードのハノイ(ベトナム)のカフェ。

 

今の日本なら、「チラシの配布」や「傘の貸し出し」ということはあたり前のことで驚くことでもない。
三井高利の発想や売り方のすごいところは、それがそれまでになかったやり方であると同時に、ふつうの人でもできるというところ。

一般の人にも応用が可能であったという点だ。

 

誰にでもできるものでなかったら、時代は変えられない。

三井高利が日本史に名を残したのは、そうした一般化できる新しいやり方をたくさんつくり出したことだと思う。

 

たとえば伊能忠敬(いのうただたか)は、アメリカ人が驚くほど正確な日本地図をつくったけど、そのやり方は一般人向けではない。

寛政12年(1800年)から文化13年(1816年)まで、足かけ17年をかけて全国を測量し『大日本沿海輿地全図』を完成させ、日本史上はじめて国土の正確な姿を明らかにした。

(ウィキペディア)

 

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伊能忠敬(ウィキペディア)

 

ふつうの日本人が伊能忠敬の測定のやり方を知ったとしても、誰もが伊能忠敬と同じレベルで正確な日本地図をつくることはできない。
これは伊能忠敬という超人的な人間だからできたことであって、一般の人ではとてもムリだ。

簡単で応用可能な技術や方法であれば、世間のどこにでもいる人たちがそれをすることができる。
誰もができることだから、それは新しい常識や基準にもなるし、時代や世の中を変えることができる。

 

その点、三井高利がおこなった「現金掛け値なし」「切売り」「チラシの配布」「傘の貸し出し」といったビジネス方法は、誰もがおこなうことができる。

 

それまでになかった新しいもので、ふつうの人でもすることできること。
三井高利が考案したことは、画期的だったというより革命的だったと言っていいだろう。

だから、日本史用語集にその名が記されるほどの人物になった。

 

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投稿者: kokontouzai

今まで、東南アジア、中東、西アフリカに旅をしてきました。外国に行って初めて気がつく日本の良さや特長があります。以前、歴史を教えていたので、その経験もいかして、日本や世界の歴史や文化などをテーマに、「読んでタメになる」ようなブログを目指します。

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