日本のサービス③日本の百貨店が、韓国に文化革命をもたらす


 

最近の世界のできごと

「国会で議員たちは、一体何をしているのだろう?」

テレビの情報番組で、コメンテーターがそんなことをよく言う。
実際に、そう思ったことがある人は多いと思う。

 

それは韓国でも同じらしい。

12月12日の朝鮮日報で、韓国の国会議員の態度にイライラしているようなコラムがあった。

韓国の輸入車業界で談合があったという疑惑が持ち上がって、それにかかわったとされる企業の人間が国会に呼ばれて、議員から追及を受けた。
談合の真相を突きとめるはずの議員の追求が、あまりに感情的で無意味だったという。

他の議員はシン会長の出生地が日本であることを話題に挙げ「韓国と日本がサッカーの試合をしたら、韓国を応援するのか」と問い詰めた。

【コラム】韓国国会聴聞会、証人に恥をかかせるより真相を究明せよ

 

確かに輸入車の談合と「日韓戦でどちらを応援するのか?」という質問は、まったく関係がない。

韓国の国会の聴聞会では、こんなくだらないことがよくあるらしい。
国会議員が本質とは関係ない質問をして、相手を慌てさせたり怒鳴りつけたりする。

この公聴会の様子は、テレビに流れて韓国で多くの国民が見ている。
国会議員にとっては公聴会で真実を明らかにすることよりも、企業家を叱りつけたり恥をかかせたりして、自分の存在をアピールすることがねらいだという。

過去の経験からすると、企業家たちをみそくそ呼ばわりし、真相糾明よりは刺激的な発言で存在感を誇示しようとする議員たちが存在した。今回もそうだとすれば逆風を覚悟すべきだろう。

 

でもこのことは、日本の国会議員も変わらない。

国会で、相手を困らせたり怒らせたりするための質問をする議員は日本でもいる。
過去には、なぜかいきなり「憲法クイズ」を始めた議員がいた。

また、「この場面がテレビで放送される」ということを意識して、プラカードをカメラに向けて自分の存在をアピールする国会議員もいる。

いずれも、逆風を覚悟すべきだ。

 

さて、そろそろ忘年会シーズンだ。

このごろ、ズボンがきつい。
デブ防止に全身全霊で取り組まないと!

 

前回、越後屋の三井高利(たかとし)が始めた革命的なビジネス方法について書いた。

越後呉服屋

三井高利が1673年に江戸に開いた呉服店。「現金掛け値なし」と切売り商法で繁盛。両替商も兼業。幕府の御用(達)商人。明治期になって分立し、現在の三越百貨店につながる。

(日本史用語集 山川出版)

 

日本の歴史にその名を残した三井の精神は、後の越後屋や今の三越百貨店にも生きているはず。

そしてそれは、三越百貨店を通じて日本中に広がっていると思う。

 

三越百貨店は、日本初の百貨店と言われる。
日本の多くの百貨店は、三越百貨店を手本にしていた。

顧客や取引先に三井・三越の連名で、三越呉服店が三井呉服店の営業をすべて引き継いだ案内と、今後の方針として「デパートメントストア宣言」を行い、日本初の百貨店となる。

(ウィキペディア)

 

三越百貨店が、ジャーナリストせn・・、いや、「デパートメントストア宣言」をしたのは1904年のこと。

 

1904年というと、日露戦争が起きた年だ。

にちろ‐せんそう〔‐センサウ〕【日露戦争】

明治37年(1904)から翌年にかけて、満州(中国東北部)・朝鮮の支配権をめぐって日本とロシアとの間で行われた戦争。

(デジタル大辞泉の解説)

 

こんな年に、よく「デパートメントストア宣言」なんてできたもんだ。

 

その後も日本の百貨店をリードしたのは、三越百貨店であったことは間違いない。

1914年(大正3年)になると三越呉服店でルネッサンス様式の新館が落成。鉄筋地上5階・地下1階建てで「スエズ運河以東最大の建築」と称され、建築史上に残る傑作といわれた。日本初のエスカレーターと、エレベーター、スプリンクラー、全館暖房などの最新設備が備えられた。

(ウィキペディア)

 

目には見えなくても、三井高利の「お客様第一」の考え方や理想は、日本の文化となって今の日本の社会にも生き続いているだろう。

日本人のおもてなしの原点といってもいいと思う。

 

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日本の百貨店のサービスは、お隣の韓国にも伝わっている。

韓国の事情通である黒田勝弘さんは、こう書いている。

ロッテ百貨店は韓国の百貨店の歴史に革命的な変化をもたらした。ぼくは当時、そのことを「文化革命」と書いたことがあるが、韓国の百貨店で従業員がお客に笑顔を見せたり頭を下げるようになったのもロッテが最初だった。

また百貨店に食堂街やイベント会場を設けたのもロッテが初めてだ。ワゴンセールスなどもロッテが最初に始めた。とにかく百貨店に遊びの空間を初めて取り入れたのだ。そういえば韓国の百貨店で店内の照明が明るくなったのもロッテ以降である。ロッテは元は在日韓国人の資本である。

ロッテ百貨店は日本の百貨店をモデルに韓国の百貨店を楽しく明るいものに変えた。これは革命的だった。そこでぼくは当時、ロッテ百貨店に「日韓文化交流賞」をあげたいと思ったほどだ。

韓国百貨店の今昔

 

江戸時代に、三井高利(たかとし)はぼったくり商法をやめて世界で初めて、「定価制」を導入した。

韓国では、まだこの定価制が社会の隅々にまで根づいていないため、日本に来る韓国人は日本の定価制を「日本を好きな5つの理由」の1番目にあげることがある。

 

2016年10月24日の韓国情報サイト(S・KOREA)のコラムに、そのことが書いてある。

韓国のブロガーたちが口を揃えて言う「私が日本を好きな5つの理由」

まず1つ目は「どこに行っても定価制」。韓国では商品の価格表記がなく、わざわざ店主に値段を聞かなければならない場合もある。しかし、日本ではそんな手間は要らず、品質と値段のバランスも良いので、楽しい買い物ができるという。

2つ目は「細かな心遣い」。お店のショッピング袋に貼ってくれるセロテープに、剥がしやすいよう折り返しタブを作ってくれたり、雨の日は紙袋の上にさらにポリカバーを被せてくれたりする細やかな心遣いに感動を覚えたという人も多かった。

 

日本を好きな理由の2つ目の「細かな心遣い」というのは、三井高利(みついたかとし)が始めた「傘の貸し出しサービス」を思い出してしまう。

三井の「お客様第一」の精神は、きっと今も日本や韓国で引き継がれている。

 

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最近、中国人の爆買いがなくなってしまって、日本の百貨店に元気がない。
閉店している百貨店も多く、日本全体で見れば衰退していることは間違いない。

でも、日本のおもてなしの文化に貢献してきた百貨店がなくなってしまうのは、あまりに寂しい。

ショッピングモールでの買い物もいいけど、誰かへのプレゼントや自分へのちょっとしたご褒美には、百貨店を使いましょう!

浜松で唯一の遠鉄百貨店が、なくなりませんように。

 

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投稿者: kokontouzai

今まで、東南アジア、中東、西アフリカに旅をしてきました。外国に行って初めて気がつく日本の良さや特長があります。以前、歴史を教えていたので、その経験もいかして、日本や世界の歴史や文化などをテーマに、「読んでタメになる」ようなブログを目指します。

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