ネット情報に注意②「日本の協力に感謝」を消すマスコミの印象操作

 

特許庁が、日本の「十大発明家」というのを公表している。

日本や世界の発展に貢献した日本人だから、知っていて損はない。
1度に10人を紹介するのはムリだから、ここでは1人だけ紹介する。

 

それが、高峰譲吉(じょうきち)という人。
この人は、アドレナリンのつくり方を発明した。

高峰 譲吉

彼は、アメリカの製薬会社からこのアドレナリン抽出の依頼を受け空気圧を減圧することによって溶液の温度を上げずに溶媒を除去することを考え出すなど、幾つかの独創的な方法で結晶分離による純粋なアドレナリンの製法を発明し、特許権を得た(特許第4785号、明治34年)。

この発明は、ホルモンの最初の結晶化であり、医療上なくてはならない常用医薬の製造に寄与する業績として高く評価されている。

 

 

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今の日本では、ネットのニュースを読んで世の中の動きを知るということは、あたり前のこと。

でも、ネットには間違った情報や操作された情報がたくさんあって、騙(だま)されてしまうことがある。

そんな時代だからこそ、ネットの情報に騙されないようにしよう!
というテーマで、前回から書いている。

 

前は、情報操作のことを書いた。
元の文から一部分だけを切り取って、別の意味の文にしてしまうやり方のこと。

たとえば、鈴木さんがこう言ったとする。
「『日本死ね』という言葉に賛成する人がいるけれど、私はこの言葉が好きじゃない」

でも、鈴木さんを嫌いな人が、この言葉の前半だけを切り取って次のようにしてしまったらどうか?

「鈴木さんは、『日本死ねという言葉に賛成する』って言ったんだって!」

鈴木さんがそう言ったことは間違いない。
でもこれでは、鈴木さんが言った元の言葉とはまったく反対の意味になってしまう。
ネットでは、こうしたひどい情報操作はよくある。

 

前回は2chにあったものを例に出して説明したけど、「自分の考え方に合わせて、元の文を都合よく部分を切り取ってしまう」という情報操作は、昔からよ~くおこなわれていた。

 

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ちょうど週刊新潮(12月15日号)のコラム「東京情報」で、岩波文庫がした情報操作のことが書いてあったからそれを紹介したい。
情報操作は2chの書き込みだけではなくて、権威あるマスコミもしていたことなのだ。

 

岩波文庫に、中国最後の皇帝であった溥儀(ふぎ)について書かれた「紫禁城の黄昏(たそがれ)」という翻訳本がある。

この本の原文には、溥儀が「日本の協力に感謝する」という部分があったけど、岩波文庫の翻訳本ではそれをすべて切り取られている。

長いけど、週刊新潮から引用しよう。

文庫の翻訳に政治的な理由で改変が加えられたこともありました。溥儀の『紫禁城の黄昏』の冒頭には所信表明の部分があります。そこには欧州各国が大清国に対して行ってきた酷い仕打ちと、侵略に対する抵抗が日本が協力したことを感謝する言葉がありました。

ところが岩波の翻訳ではその部分が丸ごとカットされていたんです。読者が読みたいのは当時溥儀が何を考えていたかなのに、肝の部分を省いてしまった。日本の傀儡だった満洲国の溥儀の言葉をそのまま載せるのは、左翼にとって都合が悪かったのでしょう

 

「戦前の日本はすべて悪かった」と考えている人間(ここでいう左翼)にとっては、「中国人が日本に感謝している」という部分は、自分の価値観と合わないから都合が悪い。

だから原文にあった文でも、そうした部分は自分の政治的な理由から切り取ってしまった。

 

でも、これでは困る。
読者が知りたい溥儀の価値観や考え方を省いてしまったら、原文の価値がなくなってしまう。

この「紫禁城の黄昏」の情報操作については、上智大学の名誉教授である渡部昇一氏も「許せない犯罪的行為」だと怒っている。

読者を誘導する意図があったとしたら―歴史の削除のやり方からみて、その可能性がないとは限らない―許せない犯罪的行為であろう。

(ウィキペディア)

 

もし「紫禁城の黄昏」を読むなら、渡部昇一氏が切り取りなしで正確な翻訳をしているからこちらを読もう。

ただ、これは岩波文庫の「紫禁城の黄昏」のことであって、岩波文庫のすべてがこうなっているわけではない。

岩波文庫にいるごく一部の人間がしたこと。

 

岩波文庫の本には素晴らしいものがたくさんあるし、ボクも読んでお世話になっている。

全体のなかのごく一部の悪質な事例を取り上げて、全体が悪者であるように印象づけようとすると、これも1つの情報操作になってしまう。

 

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北京の紫禁城

 

権威あるマスコミから2chの書き込みまで、昔からこうした情報操作はよくおこなわれてきた。

他人が書いた文の全体から、自分の目的に合ったものや都合のいい部分だけを切り取る。

こうしたことをあらわす四文字熟語に、断章取義というものがある。

だんしょう‐しゅぎ【断章取義】

作者の本意や詩文全体の意味に関係なく、その中から自分の役に立つ章句だけを抜き出して用いること。

デジタル大辞泉の解説

 

「あいつを悪者にしてやれ」という悪意のもとに断章取義して、元の文とはまったく別の意味の文章をつくってしまう。

そんな情報操作は、何百年、千年以上も前から行われていたのだろう。

 

いつの時代にも、情報を操作して世の人びとを自分が望む方向に導きこうとする人間はいる。

ネットでは、このようなものをよく見る。
それに釣られている人も。

 

前回の記事については言えば、他人が韓国を好きになろうと嫌いになろうとボクには関係ないから、どうでもいい。
その人の価値観や考え方によって判断すればいい。

 

ただ、悪意に満ちた情報操作をして、自分の考えている方向に世論を誘導しようとする人間が嫌いなだけ。

「私は一部をのせただけで、ウソは書いていない」という言い逃れができるから、タチが悪い。

 

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ボーナスでタイに行くのも良いな。

 

今の時代では、ネットで情報を集めることは誰でもしている。

だから、こういう悪意を持った情報操作には騙さないないようにしよう。

間違った情報を事実だと思い込んで、何らかの行動に移すと、後から自分がひどい目にあうから。

 

実際に、ネットの書き込みによって捕まってしまった人はいるし、これからもそうした人は出てくるだろう。
ウソ情報や情報操作に踊らされて、差別的な書き込みや法にひっかかることを書いて警察に捕まったら、人生が狂ってしまう。

 

人が騙されやすい情報というのは、自分が知りたかった情報が多い。
そういうことには、情報の信頼性を確かめもなしに飛びついてしまうことがあるから。
それと、「韓国が嫌い」や「日本が嫌い」といった特定のことに強い思いがある人や感情的に反応してしまう人ほど、情報操作に騙されやすいから気をつけよう。

 

前回のスレッドを立てた人は、「全体から意図的に一部を抜き出して、まったく別の意味の文に見せかける」という情報操作のやり方をどこで知ったのだろう?

ひょっとしたら、新聞や雑誌といったマスコミからこの方法を学んだりして。

 

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今まで、東南アジア、中東、西アフリカに旅をしてきました。外国に行って初めて気がつく日本の良さや特長があります。以前、歴史を教えていたので、その経験もいかして、日本や世界の歴史や文化などをテーマに、「読んでタメになる」ようなブログを目指します。