恋愛事情にみる韓国人との違い①日本人の男は情けない!?

 

もう20年ほど前、中国を旅行していたとき、列車の中で留学生の韓国人の女の子と出会った。

その女の子の話では韓国にはこんな言葉があるという。

「10回たたいて折れない枝はない」

100%正確にこう言ったかは覚えていないけど、こんなことを言っていた。

 

この言葉の意味が分かる?

これは韓国人男性の恋愛での積極性をあらわした言葉で、「どんな女性であっても、何回も告白すれば落とすことができる」「何回も告白するぐらいの気持ちがないとダメだ」という意味らしい。

 

「積極性」と「打たれ強さ」。

韓国の恋愛事情では、これはとてもとても大事な要素らしい。

 

「早餐」とは、朝食のこと。
餐は、「最後の晩餐」なんかで使う。

 

「WoW!Korea -ワウコリア- 」のコラム(2016年12月21日)を読んで、久しぶりにこの韓国人の女の子の言葉を思い出した。

<Wコラム>ことわざから見る韓国人2・押せ押せ、あなたは本当に「韓国」を知っている?

押せ押せ!こんな話があります。

人が十人集まると、日本人の場合七、八人は自分の分をわきまえてそれぞれの居場所に落ち着き、残りの二、三人がリーダーを目指して争うと言います。韓国人は逆で、三、四人はおとなしくしていますが、六、七人は俺がリーダーになるんだと争うそうです。

よく言えば上昇志向、悪く言えば分をわきまえない欲張りとでも言いましょうか。

また、こんな言葉もあります。「ヨル ポン チゴ アニ ノモガヌン ナム オプタ」(十回斧でたたけば倒れない木はない)、どんなに難しいことでも十回トライしたら成功するという意味で、韓国人の押しの強さを物語っています。

この言葉は男女関係でもよく使われ、どんなにツンツンしている女性でも十回アプローチすれば必ず落ちるというたとえに使います。
日本人の場合は相手のことも考え、二、三回であきらめるのではないでしょうか。

でも、最近のストーカー事件などを見ますとそうとも言い切れませんね。

 

韓国の恋愛事情は、相変わらずだ。

「10回たたいて折れない枝はない」という韓国人の積極性は、今でも健在らしい。

韓国人の男に比べたら、日本人の男は良い意味でも悪い意味でも消極的だと思う。

 

韓国人のおばちゃんも、良く言えば商売に積極的。

というか、けっこう強引。
空港の免税店でも、すぐに声をかけて来た。
さらに、その後の売り込みもなかなか激しい。

 

韓国人の女子大生からそんな言葉を聞いたのは、彼女が通っていた大学で、ちょっとした日韓のカルチャーギャップがあったから。

あるとき、その大学に留学していた別の韓国人の女の子が、お気に入りの日本人の男から告白された。
けれど、彼女はそれを断ってしまった。

その子は、1回告白されただけでOKを出すのは、自分が「安っぽい女」と見られてしまうと考えたらしい。
それで、「いいな」と思っていた相手だけど「ごめんなさい」をしてしまった。

 

韓国人の考え方から、彼女はこう思った。

「当然あの人は、もう一度自分に告白するはず」と思っていたという。

けれど待っていても、何も起こらない。
そして残念なことに、彼女に「二度目」が来ることはなかった。

「こんなことって、あり得ないでしょう!」
ボクが会った子は、その子から泣きながら相談を受けたらしい。
「一度だけで引き下がるなんて、日本人の男は情けない!」
彼女もそう思ったらしい。

 

でも結局、「これは日本人と韓国人の考え方や文化の違いだから仕方がない」ということであきらめた。

 

韓国人の男は積極的で何回も告白するけど、日本人の男はすぐあきらめてしまう。
これは、そんな日韓のすれ違いから起きた悲劇。

 

 

「なんで日本の男は、一回断られただけであきらめるの?」と、その子の友人は泣いていたらしいけど、涙を流せば過去には戻れるわけではない。

チャンスを逃してしまって後悔することはよくある。

後悔先に立たず

後の祭り

死んだ子の年を数える

覆水盆にかえらず

高校で、こんな英語のことわざを習った人もいると思う。

It’s no use crying over spilt milk
(こぼしてしまったミルクを嘆いても仕方がない)

過ぎたことを悔いることわざもたくさんある。
「あのとき、ああしていれば良かった!」「あんなことしなければ良かったのに!」なんていう後悔は、いつの時代でも世界中の人たちがしていた。

 

ちなみに彼女は、中国人の友だちにもその話をしてみたという。
中国人の友だちも同じ考えだった。

たった一度告白してダメだったからあきらめるなんて、日本の男は情けない!

 

 

そんな彼女の話を聞いていて、「ちょっと待ってほしい」という気になった。
「日本人の男は情けない」と聞いては、日本人として少し反論したくなる。

その日本人のあきらめが早いというのは、情けないのではなくて「潔い」ということだろう。

 

「自分の気持ちをあきらめる」ということは欠点ではなくて、日本ではむしろ美点になる。

そしてそれは、きっと武士の精神と結びついている。

次回にそのことを書いていきます。

 

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    今まで、東南アジア・中東・西アフリカなど約30の国と地域に旅をしてきました。それと歴史を教えていた経験をいかして、読者のみなさんに役立つ情報をお届けしたいと思っています。 また外国人の友人が多いので、彼らの視点から見た日本も紹介します。