韓国の反日報道「マッチポンプ」①日本批判で国民感情をあおる

 

まえに日本でこんな事件がおきた。

ある車の修理屋が、仕事がなくて困っていた。
それで、その修理屋が夜中にその地域の車に傷をつけてまわる。
すると、傷をつけられた人がその修理屋に修理をお願いすることになった。

でも、自分で車に傷をつけていたことがバレて、その修理屋は警察に捕まってしまう。
当たり前だけど。

 

こんな自作自演を「マッチポンプ」という。

この言葉を聞いたことあるかな?

マッチ‐ポンプ

《〈和〉match+pomp〈オランダ〉》自分で問題やもめごとを起こしておいてから収拾を持ちかけ、何らかの報酬を受け取ろうとすること。また、その人。マッチで火を付けてポンプで消火するという二役を一人でこなす意。

デジタル大辞泉の解説

 

先ほどの車の修理屋のように、自分で問題を起こしておいてそれを解決してお金をもらう。そんな感じ。

この「マッチポンプ」は和製英語かと思ったけど、ポンプはオランダ語だから「和製外来語」になるらしい。

 

韓国の新聞が日本について報道するときに、ときどき「マッチポンプ」という反日報道がみられる。

でもこの場合は、必ずしも「自分の利益になる」というわけではない。
「自分で火をつけておいて、『これはマズイかな』と思ったら自分でその火を消そうとすること」という場合もある。

たとえば、日本を非難するような報道をして韓国人の反日感情をあおる。
そして、反日感情が高まるとそれを鎮めるような報道をする。

自分で反日感情を高めておいて、後からそれを打ち消す。

韓国の新聞には、そんな反日報道がよくある。

 

 

2012年に、韓国人の窃盗団による仏像盗難事件がおきた。

対馬仏像盗難事件(つしまぶつぞうとうなんじけん)とは、2012年(平成24年)に、日本の長崎県対馬市の三つの神社・寺院から、韓国人窃盗団によって重要文化財の仏像2体などが連続盗難された事件。

韓国の裁判所が盗難仏像の日本への返還を事実上拒否する決定を下し、1体は返還されたが未だに1体が未返還なため、日韓間で外交問題となっている。

(ウィキペディア)

 

このときも韓国の全国紙「中央日報」は、マッチポンプ報道をしている。

始めのうちは韓国国民の反日感情を刺激し、この仏像を日本に返すことに否定的なことを書いていた。
けれど、「どうもこれはヤバいかな?」と思い始めると「理性的に対応しよう」とうったえている。

【社説】浮石寺の仏像返還、理性的に対処せねば=韓国

日本側はすぐに返還するよう騒いでいる。韓国ではもともと韓国所有だったものをなぜ返すのかとの反発が強い。

(中略)
韓国の文化財返還を本格化する状況で仏像1点点にあまりに執着するのは望ましくない。時間がかかっても理性的で合法的な方式に従うのが潔く正しく返還される道だ。短い実利と長い国益の間の選択だ。

 

日本の重要な仏像を盗んでおいて、「日本側はすぐに返還するよう騒いでいる」という書き方を新聞がしているのも違和感をもつ。
これも、国民の感情を刺激する反日報道の特徴。

 

日本の新聞なら、あり得ない表現ですわ。
さっきの奈良さんの報道でもそうだけど、強引に「日本側が悪い」という書き方をするのも韓国の新聞の特徴。

 

ちなみに、この仏像はまだ日本に戻ってきていない。

 

韓国のマスコミのマッチポンプ報道(反日報道)は、2015年の安倍首相のアメリカ訪問のときにもあった。

このアメリカ訪問の目的は、日米同盟を強化することだったけれど、韓国のマスコミはこの安倍首相をたたく。

【から(韓)くに便り】日米の“韓国疲れ”と韓国メディアの“マッチポンプ”報道 (1/2ページ)

それでも“安倍たたき”に手ぐすね引いていた韓国マスコミは、無難に(?)終わった安倍首相の米議会演説に対して、相変わらず親韓派の米議員などを動員し批判のコメントばかり伝えていた。まるで米国全体が安倍演説を批判しているかのように。

韓国では米国と日本が仲良くすることが韓国の損であるかのような受け止め方がされていた。安倍首相のすることには何でも非難、反対する韓国マスコミの“安倍たたきキャンペーン”のせいだ。

 

でもこの後には、朴槿恵(パククネ)大統領がアメリカを訪問することになっていた。

ということで、安倍首相の訪米が成功したことを見て、韓国のマスコミはこれと比較されないように「予防線」をはるような報道をしていた。

【から(韓)くに便り】日米の“韓国疲れ”と韓国メディアの“マッチポンプ”報道 (1/2ページ)

安倍首相訪米が終わり今度は朴(パク)槿(ク)恵(ネ)大統領が6月中旬、米国を訪れるという。韓国マスコミの反日報道ではよく見られることだが、熱病のような日本非難が続いた後は決まって“マッチポンプ”的に冷静な声が登場する。

今回も来るべき「大統領訪米は“過去史外交戦”の舞台ではない」(16日付、朝鮮日報)「日本牽(けん)制(せい)が韓国外交の存在理由か」(18日付、中央日報)などとこれまでの歴史過剰に自己批判的な論評を出している。

 

自分たちの都合のいいように国民の反日感情を刺激しておいて、後からそれを打ち消すような報道をする。

こんなマッチポンプ報道が韓国の新聞やテレビ報道の特徴で、日本に対するものでけっこうある。

困ったもんだね。

 

ちなみにマッチポンプ報道とは違うけど、最近の韓国のことをあらわす言葉に「コリア・ファティーグ(韓国疲れ)」というものがある。

韓国が慰安婦問題を海外にまで「輸出」していることに、アメリカも「もう勘弁してくれ」と疲れているらしい。
「アメリカが韓国をどう見ているか?」ということに興味があったら、このコラムを読んでみて。

【から(韓)くに便り】日米の“韓国疲れ”と韓国メディアの“マッチポンプ”報道 (1/2ページ)

慰安婦問題を押し立て、日本に謝罪させようと米国で官民挙げて日本非難を触れ回っている韓国に、米国でも舞台裏では“うんざり感”が出ているというわけだ。

 

おまけ

マッチポンプ報道をするのは、韓国だけではない。

日本でもたまにある。

なぜ韓国人は、朝日の社旗に怒らないのか? 繰り返されるマッチポンプ

マッチポンプという言葉があります。自ら火をつけて煽っておきながら、自らその問題を鎮静化させて、自ら利益を得ることをいいます。

考えてみれば、日韓関係がこれほど険悪になったのも、朝日新聞のマッチポンプ報道が大きな要因であることは疑う余地がありません。

ありもしない「従軍慰安婦」をでっちあげて火をつけ、相手の怒りを増幅させた後、今度は日本の政治家に謝らせて得意になる。日本の政治家が、何か保守的な言動をすると、すぐに御注進して火をつけ、政治家攻撃の材料にする。

 

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今まで、東南アジア・中東・西アフリカなど約30の国と地域に旅をしてきました。それと歴史を教えていた経験をいかして、読者のみなさんに役立つ情報をお届けしたいと思っています。 また外国人の友人が多いので、彼らの視点から見た日本も紹介します。