外国人から見た日本と日本人 日本を知る15の言葉⑬

 

「日本人のように遊び好きといってよいような国民の間では、子供特有の娯楽と大人になってからの娯楽の間に、境界線を引くのは必ずしも容易ではない(グリフィス 明治時代)」

 

*優れた文化をもっていたインカ帝国が、ヨーロッパに滅ぼされたことにふれて

「日本が少なくてもその種類における唯一の範例として、植民地化の宿命から免れて来たということは、実に喜びに堪えないことである!外国人にとって、この美しい国土をその自然またはその寺院や庭園などよりも以上に魅惑的ならしめる所以のものは、実に生活のあらゆる事象の中に今もなお生きている日本の伝統である(ブルーノ・タウト 昭和)」

 

「世界のすべての主要な文明には、二カ国ないしそれ以上の国々が含まれている。日本がユニークなのは、日本国と日本文明が合致しているからである(サミエル・ハンチントン 平成)」

 

「日本人は最高の感受性、芸術性、人間的機知に富み、同時に最高に無感覚で因習的で無神経です。また最高に論理的で博識で良心的で、同時に最高に不合理で皮相的で冷淡です。そして極めて堂々とし、厳粛で寡黙で、同時に最も滑稽で気まぐれで多弁です(シドモア 明治時代)」

 

「西洋では、新しく一つの形をとれば、前のものは見捨てられ、再び戻ってくることはないのです。日本では神社と歴史とが相互排除的なものとは考えられておりません(レヴィ・ストロース 昭和)」

 

「丈の高い杉が暗く生い茂った参道が、墓所の中でも最も慎ましく簡素なこの墓に通じている。このような参道を作ったのは、何と詩的な着想だろうと私は心を打たれた(メアリー・ダヌヌン 明治時代)」

 

「江戸は不思議な所で、常に外来人の目を引きつける特有のものを持っている。江戸は東洋における大都市で、城は深い堀、緑の堤防、諸侯の邸宅、広い街路などに囲まれている(ロバート・フォーチュン 江戸時代)」

 

「城に近い丘から展望した風景は、ヨーロッパや諸外国のどの都市と比較しても、優るとも決して劣りはしないだろう。(ロバート・フォーチュン 江戸時代)」

 

「午後のひととき、公使館のまわりをぶらぶらと歩いていると、不意に、水平線からなだらかに優美な曲線をえがき、白雪をいただく円錐形の山頂がくっきりと天空にそびえ立つ雄大な富士山の全容が、私の目に映った。私は名状しがたい強烈な興奮に駆られた(ミットフォード 明治時代)」

 

*明治時代の日本人が西洋の影響を強く受けていることについて

「日本人の眼は今極めて強く西方に向けられているがゆえに、それだけ強く日本人に自国に対する観念が、西欧の批判によって影響されているのである。そしてこの影響の害毒が流す危険はすこぶる大きい(ブルーノ・タウト 明治時代)」

 

「私はこれらの優しい人々を見れば見る程、大きくなり過ぎた、気のいい、気のいい、親切な、よく笑う子供達のことを思い出す。ある意味で日本人は、あたかもわが国の子供が子供じみているように、子供らしい(モース 明治時代)」

 

「東京で一番美しいと思う場所はどこですか』と私はしばしば聞かれる。そのたびに私は答える、『皇居のお濠(ほり)です』と。まず、私は内濠を思う。九段から歩き出すことにしよう。田安門から三番町へ通ずる濠に沿って進む。そこはかなり美しい場所である。(ノエル・ヌエット 昭和)」

 

「二十世紀初頭の日本の成功がなければアジアの発展はさらに遅れていただろう。日本がアジアの勃興を呼び起こしたのだ(ネール 昭和)」

 

「日本の民衆ほど善良な人が他に見出し難いことは否定できないのではなかろうか(パーマー)」

 

「半蔵門から桜田門にかけての一帯こそは、皇居のまわりで最も美しい風景が展開されている場所である。そこはゆっくり歩いて下らねばならない。(ノエル・ヌエット 昭和)」

 

以下から引用。

「シドモア日本紀行 講談社学術文庫)
「ニッポン 講談社学術文庫」
「文明の衝突 サミエル・ハンチントン」
「日本絶賛語録 小学館」
「逝きし日の面影 平凡社」
「‘日本離れ’できない韓国 黒田勝弘」

 

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今まで、東南アジア・中東・西アフリカなど約30の国と地域に旅をしてきました。それと歴史を教えていた経験をいかして、読者のみなさんに役立つ情報をお届けしたいと思っています。 また外国人の友人が多いので、彼らの視点から見た日本も紹介します。