国民の97%が税金を払わないインド、3%の金持ちの生活を知りたい?

始めの一言

「この町でもっとも印象的なのは(そしてわれわれ全員による日本での一般的観察であった)男も女も子どもも、みんな幸せで満足そうに見えるということだった。(オズボーン 幕末)」

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今回の内容
・前回のまとめ
・人口の3%のインド人金持ちの生活って?

・前回のまとめ

タージマハルの入場料がインド人は20ルピーだけど、外国人料金は750ルピーになる。その差は、なんと38倍!
外国人1人分の料金でインド人が38人も入ることができる。
何だこの差は、ぼったくりじゃないか?

 

と思ったけど、大切なことは、38倍の差額に驚くことより、その差額の背後にあるものに目を向けることだと思う。
日本ではあり得ないような値段設定をするインドの社会っていうのは、一体どんなものか?
インドの社会から生まれる価値観や考え方から、インド人料金の38倍という外国人料金が設定されたのだから。

 

・インド人の3%の金持ちの生活

前回は、インドでは国民の97%が税金を払っていないワケの分からない国だと書いた(2007年のデータで)。
仕事でインドへ行く日本人ビジネスマンがつき合うインド人は、ほとんどが3%の納税者で、彼らはインドでは「お金持ち」に入る人たちになる。

 

前回の記事で紹介した「日本を救うインド人 島田卓」の本の中で、日本人の筆者がこの3%のインド人の金持ちぶりに驚いている。

 

もちろん、この人も日本では、エリートだ。
経歴を見ると「東京銀行入行。本店営業部、ロサンゼルス支店を経て、1991年よりインド・ニューデリー支店次長」とある。
日本の社会でも間違いなく上流階級で、「お金持ち」に入る。

 

そんな人でも、3%のインド人たち、特に、この3%の中~上のインド人の生活は、「日本のビジネスマには、度肝を抜かれることの連続である」らしい。
あるとき、インド人の知り合いから自宅のパーティーに誘われた筆者は、その家に驚く。

 

「家も敷地もでかい。エントランスホールだけでも優に80平方メートルはあって、東京の3LDKマンションなど、一室まるごとおさまってしまう。続くリビングルームは100、いや200平方メートル超か、100インチのフラットテレビがちっとも大きく感じない。庭にはプールありテニスコートあり、何百坪も広がる芝生は、専任のマリ―(庭師)が毎日の手入れを欠かさない(日本を救うインド人 島田卓」」

*「何百坪」?
日本の「一坪~万円」の「坪」という単位。
これは、人1人が1年間で食べることができるお米がとれる田んぼの広さのことでしたね。

良かったら、こちらの雑学記事を↓
知ってましたか?すっごく人間的な、「石」「合」「両」「俵」「坪」の単位。

 

ここでさらに驚いてしまうのは、これは所有者のインド人が毎日すごす家ではないということ。
インドの金持ちは、ふだんは仕事場に近い都市部に住んでいて、週末のリラックスタイムをすごすために、郊外にもう一軒持っているのが一般的だという。
だから、この家は「週末用の家」になる。

 

また、筆者が、ある大金持ちのインド人のパーティーに招かれたときは、参加者を楽しませるために花火が打ち上げられたと書いている。
自宅パーティーで花火を打ち上げるために、花火師とも数年間の契約を結んでいるらしい。
日本で個人で花火師と数年契約を結んでいる人というのを聞いたことがない。

 

でも、インド人のエリート・ビジネスマンが日本へやってくると、これと逆の感想をもつ。
1992年に日本に来たという「シャルマ」というインド人は、日本の会社で用意されたマンションの部屋を見てこう言っている。

 

「その部屋というのが驚くほど小さかった。私は最初そこが召使の部屋だと思った。というのも、家賃が月額九万六千円、つまり二万七千ルピーもするのに、大きさがまったく釣り合わなかったのである。インドでは、豪邸がまるまる一軒借りられる家賃だ(喪失の国、日本 M。K・シャルマ 文春文庫)」

 

かつて、ヨーロッパ人が、ECの資料で日本の家を「うさぎ小屋」と書いた理由がお分かりいただけただろうか?

 

「うさぎ小屋」
日本人の粗末な小さい家のこと。EC(ヨーロッパ共同体)が昭和54年(1979)に出した内部資料「対日経済戦略報告書」中の語rabbit hutchの訳語。以後、これが日本では自嘲をこめて流行語化した。(goo辞書)

 

1992年の東京で、月9万6千円のマンションに住んでいるビジネスマンなら、決して「お金持ち」には入らないけど、貧しいわけでもない。
「普通の庶民」だろう。
この本に書いてある間取りを見ても、住みやすそうな普通のマンションの部屋だ。
でも、お金持ちインド人の目には「召使の部屋」に見えしまうのか・・・。

 

でも、金持ちが多ければ良いということでもない。こちらの記事をどうぞ。
日本が先進国である3つの理由。インド人の視点から。

 

インドをもっと知りたい方はこちらへ。

「インド・カテゴリー」の目次 ①

「インド・カテゴリー」の目次 ②

 

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今まで、東南アジア、中東、西アフリカに旅をしてきました。外国に行って初めて気がつく日本の良さや特長があります。以前、歴史を教えていたので、その経験もいかして、日本や世界の歴史や文化などをテーマに、「読んでタメになる」ようなブログを目指します。