外国人に宗教の質問されない? 日本人の宗教観(意識)は変?

 

「日本人は、どういう点で外国製品がすぐれているか、どうすれば自分たちもりっぱな品をつくり出すことができるか、ということを見いだすのに熱心であるし、また素早い。(オールコック 江戸時代)」
「日本絶賛語録 小学館」

 

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今回の内容

・「あなたの宗教は?」って質問
・宗教の争いってイヤだね。
・日本人の宗教観(意識)は変?

 

・あなたの宗教は?

日本でも海外でも、出あった外国人から「あなたの宗教はなんですか?」と聞かれることがよくある。
でも、しょうじきに言うと「それって大事なこと?ボクが仏教徒でもイスラーム教徒でもキリスト教徒でも、どうでもいいんじゃないの?」と思ってしまう。
宗教をきかれると、「ボクはとくに宗教を信じてないよ」 と答える。

アメリカ人の友だちにそう言ったら、彼女はさらにこんな質問をしてきた。

「じゃ、あなたは『agnostic』なの?それとも、『atheist』?」

は?
なんだそのめっちゃくちゃ難しい英単語は。
英検2級のボクが答えられるとでも思うか?

辞書をみてみると、「agnostic(不可知論者)」と「atheist(無神論者)」とある。

 

「不可知論者」と「無神論者」って、日本語でも違いがよく分からん。
でも知り合いのアメリカ人やイギリス人は知っていたし、欧米では大事な考え方。
知っておいた方がいいと思うから、記事の下にリンクを貼っときます。

 

 

外国人と話をしていると、「彼らは宗教にたいして関心が強いなあ」とよく感じる。
アメリカ人はとくにそう。

そもそも、アメリカという国じたいが日本とは大きくちがう。
たとえば、「聖書で読むアメリカ (石黒マリーローズ)」にはこう書いてある。

・ボーイング社はキリスト教、ユダヤ教、イスラム教の信者労働者に、 別々の研究グループがあります。マイクロソフト社の社員は、オンラインで祈りの会を開いています。

・アメリカの建国者である合衆国憲法制定者たち(founding fathers)は、聖書の原則に則(のっと)って建国しました。 聖書がこの国の基礎の重要部分です。 多くの学校では聖書を教科書にして、歴史や文学などを教えているほどです。

 

日本の場合は、昔から日本人が住んでいた日本列島がそのまま「日本国」になっている。
アメリカのように、移民によって人工的につくられた国ではない。
日本人のボクからしたら、「聖書の原則に則(のっと)って建国しました」というアメリカという国の性質が分かりにくい。

でも、この建国精神がアメリカにとって、とても重要なことなのは分かる。

 

 

・宗教の争いってイヤだね。

宗教にたいしての関心が強いだけならいい。
だけど、宗教が原因となって争いがおこることも多い。

今のISISもそうだけど、宗教が原因となって戦争にちかい状態になることもある。

 

日本では、「宗教って、平和とかいやしをもたらすもの」なんていうイメージがあると思う。

ボクが外国人から、日本人がお寺に行く理由をきかれると「静かで落ち着いたお寺に、癒しを求めていく人が多いんじゃないの?」といったことを言う。

でも、外国人は「癒し」をもとめるために宗教施設には行かないらしい。

オーストラリア人は、「癒し?週末にビーチに行くことだな」と言う。
イギリス人は、「癒し?パブに行くことだな」と言う。
ボクがイメージしていた「癒し」とはぜんぜん違う。

 

 

前に、イギリス人の友だちとタリバンやISISのことを話していた。

「なんで彼らは、宗教のためにあんなことをするだろう?たくさんの人を殺したり貴重な世界遺産を壊したりするのは、理解できない」 ということをボクが彼女に話す。

彼女の考えは違った。

「彼らの考え方は、理解はできる。ヨーロッパでも、昔は宗教をめぐる争いをたくさんしていたから。だから、ISISがやっていることは理解はできる。でも、絶対に受け入らることはできない」

と言う。
彼女の口から、中世の宗教戦争が出てきてちょっと驚いた。

彼女は大学で歴史を専攻していたから、こういう発想をするのかもしれない。

彼女の話では、中世のヨーロッパでおきた宗教戦争がヨーロッパ人の宗教観を決定的に変えたし、現在のヨーロッパ人の宗教にたいする考え方にも大きな影響を与えているという。

だから、ISISやタリバンについても、宗教戦争をしていたころのヨーロッパ人の考え方を重ねて理解することは不自然なことではないと思う。

 

 

・カトリックとプロテスタントの違いって?

ボクも高校のときに、世界史の授業で宗教戦争について学んだ記憶はある。

といっても、ここでの宗教戦争は「キリスト教徒対イスラーム教徒」という十字軍の戦いじゃない。
おなじキリスト教徒のなかでの戦い。
キリスト教の旧教徒と新教徒の争いのこと。

ところで、そもそも旧教(カトリック)と新教(プロテスタント)の違いって何だっけ?
これをプロテスタントのアメリカ人に聞いてみた。

「どっちも同じキリスト教でしょ?おなじ神(God)を信じる宗教でしょ?何が違うの?」

「そうだけど。私も、カトリックの教会には行ったことがないから、カトリックのことはよく分からない。それに、プロテスタントにもいろいろなグループがあって、それぞれ考え方も違うから」

こんな感じで、彼女もプロテスタントとカトリックの違いをよくわかっていなかった。
意外だったのが、彼女は今まで一度もカトリックの教会に行ったことがないということ。

とはいっても、「プロテスタントだから、カトリックの教会に行くことが禁じられている」というわけではない。
行こうと思えばいつでも行けるという。

でも、自分はプロテスタントだから、カトリックの教会に行く理由がないし、宗派が違うということも少しは気になるらしい。

 

 

・日本人の宗教観(意識)は変?

こういう話を聞くと、自分は日本に生まれて良かったなあ、と思う。

日本の仏教にもいろいろな宗派がある。
金閣寺・清水寺・三十三間堂と、同じ仏教のお寺だけど、宗派はまったく違う。
でも、そんなことを気にしていたら、京都のお寺めぐりが気軽にできなくなってしまう。

 

それに京都旅行では、仏教のお寺にも神道の神社にも行く。
そうなったら、宗派の違いどころか宗教までも違ってくる。
それでも、ほとんどの日本人はそんな違いなんてまったく気にしない。
そんなことに気づいていない。

自分が信仰している仏教の宗派を知らなくても、ふつうの生活で困ることはない。

でも、キリスト教徒にはこんな人はいない。
「自分はキリスト教徒だけど、カトリックかプロテスタントか分からない」という人考えられない。

「自分の宗派が分からない」
「神様にも仏様にも手をあわせる」
これは日本人に独特な宗教観だ。

このことを、外国人にどう思うか聞いたことがある。

「今は慣れからなんとも思わないけど、変と言えば確かに変」という答えが多かった。

 

 

話が横にそれてしまった。

いろんな外国人とつき合っていて、カトリックとプロテスタントの違いに興味がでてきた。
それで、何人かのキリスト教徒に話を聞いたり、自分でその違いを調べたりしたから、一度整理しておきたいと考えていた。

ということで、今回それを記事にしようと書いてみようと思いいたる。

外国人と接する機会があるなら、カトリックとプロテスタントの違いを簡単にでも知っておいた方がいい。
機会がない人でも、常識として簡単に知っておいた方がいい。
いつかきっと役立つはずだから。

 

という気持ちで、次回から具体的に書いていきます。
日本人とアメリカ人(キリスト教徒)の考え方の違いに興味があったら、こちらもどうぞ。

アメリカ人と京都旅⑦「日本人と神様」と「キリスト教徒とGod」

アメリカ人と京都旅行⑤~キリスト教の「GOD」と日本の「神」の違い~

 

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ABOUTこの記事をかいた人

今まで、東南アジア、中東、西アフリカなど27の国・地域に旅をしてきました。以前、中学生に歴史を教えていた経験もあります。 また、日本にいる外国人の友人も多いので、彼らの目から見た日本も知っています。 そうした経験をいかして、日本や世界の歴史・文化・宗教などをテーマに、「読んでタメになる」ブログを目指しています。