朴大統領の罷免。新しい日韓関係のために今大切なことは?

 

これは韓国の歴史で、初めてのことらしい。

憲法裁判所が、朴槿恵(パククネ)大統領の罷免(ひめん)を決めた。
8人の裁判官すべてがこの決定に賛成している。

これによって、朴大統領は「朴氏」という個人になった。

弾劾(だんがい)が成立したことによって大統領が地位を失う。
これは過去に例がないという。

 

当然、国内は混乱している。
この判決を支持するグループと拒否するグループがデモをおこない、警官ともみ合いになっている。
判決が出た日に、2人の韓国人が亡くなった。

日本のマスコミは、「韓国は国内の混乱をはやくおさめて、国政の安定化をはかることが大事だ!」と伝えている。

そりゃそうだ。
韓国が混乱状態になっていては、日本もこまる。
ミサイルを飛ばしてくる北朝鮮とは、日韓で協力して問題の解決にあたっていくことが大事なんだから。

 

 

国内のことは韓国人にまかせるとして、この結果が日韓関係にどんな影響を与えるのかが気になる。

今、日本政府は駐韓大使を帰国させている。

韓国は日韓合意にもとづいて行動しなかっただけではなく、合意の精神に反することまでしてしまった。
「日韓合意の精神に反すること」というのは、釜山の日本総領事館前に慰安婦像をおくことを韓国が認めてしまったこと。

日本政府はこうした韓国に対し、抗議の意味で駐韓大使の帰国を決めた。
大使をいまだに韓国に戻していないということは、日本政府は今も韓国に抗議を続けてるということを意味する。

 

このことについて、朝日新聞と読売新聞で意見がわかれている。

ものごとを判断するときは、異なる意見にふれて複眼的に把握することが大切ですね。
「複眼的に」といっても、「いったいいくつの眼で見たらええねん?」とわからなくなってしまう。
なのでこの記事では、朝日新聞と読売新聞の2つの見方を参考にして、次の日韓関係のために今必要なことを考えていきたいと思う。

 

 

朝日新聞は社説で、「駐韓大使を韓国に戻すべきだ」といっている。

「朴大統領罷免 国政の安定化が急務だ」

大使らを早く任地に戻し、新政権ができるまでの情報収集や対話のパイプづくりに万全を期すべきである。

 

読売新聞は社説で、「日本は、韓国が日韓合意にもとづいて行動するように働きかけていくことが大事だ」といっている。

「朴大統領罷免 司法の行き過ぎた政治決定か」

岸田外相は「新政権とも様々な分野で協力を進めていかねばならない」と強調した。韓国が合意を誠実に履行するよう働きかけを続けていくことが欠かせない。

これは間接的に、「今は大使を戻すべきではない」と受けとっていいだろう。

 

結論からしたら、ボクは読売新聞の意見に賛成。

朝日新聞の考えは、はじめから「大使を早く戻さないといけない!」という答えがあって、その結論にしたがって論をすすめているように思う。
ややあせってないだろうか?

今のところ、すぐに大使を戻す必要性は見当たらない。

韓国が混乱しているときだからこそ、日本人は冷静に落ち着いて考えることが大切。

韓国が今すぐにどうかなるというわけでもない。
韓国の人たちなら、なんとか国を安定させることができるのではないか?

日本人があせったり不安に思ったりして、感情的になっても意味がない。
韓国の人たちを信じて様子を見ていればいい。

だから、今の韓国の状態と駐韓大使とをすぐに結びつけるのは、安易にすぎると思う。
韓国の次の大統領は決まって、その出方を見てからでも遅くはない。

 

 

朴大統領が「朴さん」になった今、日本にとって気になることは「誰が次の大統領になるか?」ということ。

大統領が新しくなった韓国と日本は、良好な関係を築いていけるのか?

これはもっとも重要なことだ。

でも今の大統領候補者はの多くは、日本に対して厳しい考えをもっている。
反日的といっていい。

韓国が釜山の慰安婦像を認めてしまったことで、日本政府は駐韓大使を帰国させた。
それにもかかわらず、支持率でトップにいる文在寅氏はこの慰安婦像の設置を正当なことだと認めている。
日本が「日韓合意の精神に反している」と考えていることを、他の候補者たちも「正しいおこない」と認識している。
このギャップはうめがたい。

 

慰安婦問題についても、日本政府と大統領候補者たちの考え方は正反対。

2015年に日韓両政府のあいだで、慰安婦問題について「最終かつ不可逆的に」解決するすことで合意した。
だから、慰安婦問題について日本と韓国で話し合うことはもうなにもない。
お互いがそれに合意したのだから。

それでも今の大統領候補者たちは、この日韓合意について「再交渉」や「破棄」を主張している。
「その問題は解決した」と確認しておいて、あとになってから「やっぱりあれはおかしい。再交渉だ。破棄だ」なんて主張を絶対に認めてはいけない。

それを認めたら、終わらなくなるから。
日韓関係が前に進まなくなってしまう。

 

「やっぱりもう一回!」はイヤどす。

 

韓国の大統領候補者たちが反日的な主張をしているときに、日本が駐韓大使を戻すことは正しいことだろうか?

日本は「だれが大統領になっても、慰安婦問題についてはもう絶対に交渉には応じない」という意思を韓国に示すべき。

それを伝えるには、駐韓大使を戻さないことが有効。
大使を韓国には戻さないことで、「日本は今でも韓国に抗議している」ということを伝え続けたほうがいい。

「早く大使を韓国に戻すべき」と主張している人は、日本が韓国に抗議していることが気に入らないのだろうか?

 

今は静かに様子をみよう。

 

「日韓合意をなしにする」

こんなことをしたら、日韓関係は修復不可能なレベルにまで悪化するなる。
それに、自分が約束したことを自分が破ったとしたら、国際社会での韓国の信用がなくなってしまう。

日本のためにも韓国のためにも、今は駐韓大使を戻すべきではない。
だから、読売新聞の意見が正しいと思う。

韓国が合意を誠実に履行するように、日本は働きかけを続けていく。
今、大切なことはこれにつきる。

「日韓で合意したことについては、二度と交渉には応じない」ということを韓国に明確に伝えることも大切。

次の韓国の大統領がだれになるかはわからない。
でも、次の日本と韓国の友好関係にとって今の日本がすることは、駐韓大使を戻すことではなく、韓国が誠実に行動するようにうったえ続けること。

 

 

日本政府が駐韓大使を戻すかどうか?
それには、日本国民がそれを支持するかどうかが大きな影響をあたえてくる。

ボクは、次の日韓関係が良好なものなるために、今は駐韓大使を戻してはいけないと考えている。
だから、こうしてブログを書いている。
今は、日本政府の姿勢を支持するべきだと思う。

 

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今まで、東南アジア、中東、西アフリカに旅をしてきました。外国に行って初めて気がつく日本の良さや特長があります。以前、歴史を教えていたので、その経験もいかして、日本や世界の歴史や文化などをテーマに、「読んでタメになる」ようなブログを目指します。