世界が注目!日本で世界初となるLGBTの議員がうまれた

 

アメリカのニューヨークでは、朝食に寿司を食べることが流行っている!

最近そんなニュースを見た。
「本当か?」
と思って、さっそくニューヨークに住んでいるアメリカ人にメールできいてみる。

返事はすぐにきた。

Ive never heard of this(そんな話、聞いたことがない)
と一蹴されて終わり。

時どきこういうことがある。
日本のメディアで「ニューヨークで~が流行中!」というのを見て、ニューヨーカーにそのことを聞くと「そんな話は初めて聞いた」ということが。

 

 

でも、このときのメールはこれで終わらない。

「Also this!!(これも見て!!)」

という言葉といっしょに、イギリスのインデペンデント紙の記事を送ってきた。2017年3月18日付のインデペンデント紙に、埼玉県の入間市でおこなわれた選挙結果がのっている。

インデペンデント紙という世界的に有名な新聞が、なんで日本の地方都市の選挙を取り上げているのか?

それはこのとき、日本が「世界初の国」になったから。

Japan becomes first country in the world to elect a transgender man to a public office

Tomoya Hosoda, 25, won 21 out of 22 seats to become a councillor for the city of Iruma, in the central region of Kanto.

ただ、トランスジェンダーを公表して議員になった人には川上あやという人がいる。だからインデペンデンス紙の記事は、「トランスジェンダーの男性として」という意味だろうと思う。

*ちなみにインデペンデンス紙といえば、日本人として忘れてはいけないことがある。
東日本大震災のときに、こんな紙面をつくってくれた。

 

入間市の選挙で、LGBTの人が議員に選ばれた!

という前に、「LGBT」という言葉を簡単に説明しておきます。

Lesbian(レズビアン:女性同性愛者)
Gay(ゲイ:男性同性愛者)
Bisexual(バイセクシュアル:両性愛者)
Transgender(トランスジェンダー:生物学的な性別と違う性別で生きたい人)

この頭文字をつなげると、「LGBT」になる。
つまり、「性的少数者の総称(朝日新聞掲載「キーワード」の解説)」ということ。

人権や差別問題とつながる考え方だから、欧米では「LGBT」についてとても関心が高い。

 

ウィキペディアによると、日本では1990年代からLGBTという言葉が使われ始めたという。

今の日本では、このような状態になっている。

日本では、電通が15年に約7万人を対象に実施した調査で7・6%が当事者に該当すると回答。同年から東京都渋谷区と世田谷区が同性カップルを公的な「パートナー」と認める。同性パートナーでも慶弔休暇や介護の制度を使えるようにする企業もある。

(2016-11-07 朝日新聞 朝刊 生活1)

 

「トランスジェンダーを公表した男性が議員に選ばれた」

友人のアメリカ人からメールをもらうまで、日本でこんなことがあったことをまったく知らなかった。

ネットで調べてみたら、埼玉新聞にそのことを伝える記事がある。

性転換公表の男性、入間市議選で初当選「多様性認めフラットな市に」

 

この記事によると、この細田さんという男性はむかしから自分の性に悩んでいたという。

物心ついた頃から女性という自身の性に対し違和感があったという。中学、高校当時、女友達と一緒にいても素直に笑えず、どう楽しめばいいのか分からない自分がいた。

そして20歳のときに「性同一性障害」の診断をうけた細田さんは、23歳(2015年)に性適合手術をおこなう。
同じ年に、戸籍を女性から男性に変更している。

その後いろいろなことがあって、2017年3月には入間市の選挙で当選するにいたる。

 

埼玉県の選挙管理委員会によると、県内でLGBTを公表した立候補者の当選は記憶にないという。
そりゃそうだ。

インデペンデント紙は、これによって「Japan becomes first country in the world(日本は世界で初めての国となった)」と報道しているのだから。

 

 

それにしても、3月14日にはどんなニュースがあったんだっけ?

ネットを見てみると、このときも森友学園のことが紙面をにぎわせていた。
この他に、「ソフトバンクの孫社長が来日していたサウジアラビアの国王と会談した」ということや「野球の侍ジャパンがキューバを破った」といったニュースがある。

これは記憶にある。
でも、「入間市で世界初となる議員が誕生した」なんてことはまったく知らなかったぞ。

このニュースを知らなかったのはボクだけではない。
まわりの人に聞いても同じ。
サウジアラビアの王族が日本に来ていたことは知っていたけど、入間市の選挙のことは「初めて聞いた!」という人ばっかり

ほとんどの日本人も知らなかったと思う。

 

去年の大統領選挙のときのもの。
nycはニューヨークシティのこと。

 

世界はこの選挙に注目していた。

イギリスのインデペンデンス紙が報じて、それを見たニューヨークのアメリカ人が「Also this!!(これ見て!!)」とメールしてくる。

そのわりには、このニュースの日本国内でのあつかいは小さかったように思う。

 

このニューヨークのアメリカ人は黒人で、前からトランスジェンダーや差別問題についての関心は高かった。

それでこのニュースを知って、「素晴らしいニュース!この点で入間市は、ニューヨークを越えている」とまで言っていた。

「埼玉県入間市がニューヨークシティーより進んでいる」

人権や差別について、ニューヨーク市民より意識が高い市民というのは世界を見回してもまずいないだろう。
そのことに入間市民が気がついているかは知らないけど。

 

それよりなにより、日本人がもっとこのニュースに関心をもってもいいと思う。
「サウジアラビア国王が日本で豪遊した!」なんてことよりは、ずっと重要なことのはずだから。

 

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今まで、東南アジア、中東、西アフリカに旅をしてきました。外国に行って初めて気がつく日本の良さや特長があります。以前、歴史を教えていたので、その経験もいかして、日本や世界の歴史や文化などをテーマに、「読んでタメになる」ようなブログを目指します。