カトリック(旧教)とプロテスタント(新教)の違いを簡単に説明④

 

「あなたがたの文明は隔離されたアジア的生活の落着いた雰囲気の中で育ってきた文明なのです。そしてその文明は、競い合う諸国家の衝突と騒動のただ中に住むわれわれに対して、命をよみがえらせてるようなやすらぎと満足を授けてくれる美しい特質をはぐくんできたのです。(アーノルド 明治時代)」「逝き日の面影 平凡社」

 

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今回の内容

・相手を喜ばすより、怒らせないようにしよう。
・では、まず、カトリックとは?
・プロテスタントとは?
・プロテスタント(ルター)の考え方って?

 

・相手を喜ばすより、怒らせないようにしよう。

キリスト教徒の欧米人と接するなら、相手を喜ばすことに気をつかうより、まずは、相手を怒らせないことや不快にさせないように配慮した方がいい。
特に、宗教に関しては、「無宗教が当たり前」という日本人と外国人とでは、考え方が違う。

 

日本人が、キリスト教をあまり知らなくて、何気なく言ったことで、外国人を不快させることあるかもしれない。
ということで、キリスト教のカトリックとプロテスタントの違いを簡単に、知っておきましょう!
同じ神を信じるキリスト教徒でも、考え方が違う。
欧米では、日本人のボクには、「何で同じキリスト教なのに?」と思ってしまうような不思議なことも起きる。

 

例えば、ドイツのミュンスターという都市で、あるとき、キリスト教徒のプロテスタント女性が、借りていた住居の階段で、聖母マリアの像を見つける。
それは、キリスト教のカトリック信者だった大家が置いたものだった。

そしたら、そのマリア像を見た女性が激怒して、「家賃を下げろ!」と、大家を裁判に訴えることになった。
裁判所の判決については、前に記事で書いたので、下にリンクを貼っておきます。

 

何で、このキリスト教徒の女性がマリア像を見て激怒して、大家を訴えたのか?
この争いは、カトリックとプロテスタントの考え方の違いからきたもの。
だけじゃなくて、大家とは前から良い関係じゃなかったと思うけど。
実際、訴えるほどのものことか?と思ってしまう。
こう思うのも、ボクがキリスト教信者の信仰を分かっていないからかも。

 

カトリックとプロテスタントの違いについて書く前に、プロテスタントが生まれたことになったいきさつを先に書いておきたい。
これが分かっている方が、カトリックとプロテスタントの違いが分かりやすくなるはず。
前に書いたことと重なる部分もあるけど、復習代わりに見て。
世界史はとても大事なことだし、外国人と交流する人なら、常識として知っておいた方がいい。

 

 

・では、まず、カトリックとは?

カトリック

ギリシア語の「普遍的」を意味するカトリコスに由来することば。ニケーア公会議以降アタナシウス派がこれを称し、ローマ教会が正統な継承者を自任した(世界史用語集 山川出版)

 

ここでいう「カトリック(普遍的)」っていうのは、「一切の間違いないのない、100%正しい教え(考え方)」ということ思う。
この教えのもとで、ヨーロッパは構成されてきた。

でも、「それって、違うよね?」と、異議を申し立てたドイツ人のルターという人が現れた。
彼は、カトリックが「支配していた」ヨーロッパを大きく変えてしまう。

「マルティン・ルターによって1517年に火蓋をきられた宗教改革は、カトリックによるヨーロッパ統一の時代を終焉させた。

(ヨーロッパの歴史 東京書籍)」

 

・プロテスタントとは?

ルターの考えに賛成してカトリックに反発し、ルターを支持した人たちを「プロテスタント」と呼ぶ。

プロテスタント

カトリック教会から分離した、教皇権を認めない宗派の総称。「抗議する者」の意で、1529年シュバイアー帝国会議でカール5世がルター派を禁止したことに対する抗議に由来する。

(世界史用語集 山川出版)

 

 

・プロテスタント(ルター)の考え方って?

ルターの考え方は、次のようなもの。

時代やプロテスタントのグループによって考え方は違ってくるけど、基本的に、このルターの認識が「プロテスタントの考え方」と理解していいと思う。

実際、ボクが今までにプロテスタントのアメリ人・イギリス人・オーストラリア人に聞いてきた話と照らし合わせても、内容は同じ。
で、ここに書かれていることの逆が、カトリックの考え方になる。

 

下の内容は、「ヨーロッパの歴史 東京書籍」から抜き出したものになる。
( )は、ボクが書いたもの。
ボクが書いたものは、あくまでいろんな本を読んだりプロテスタントの友だちから聞いたことを頼りに書いたものになる。

「自己流」で、すべて完全に正しいとは思わないから、参考まで読んで。
間違っている部分があったら、教えてください。

ルターの主要な教説は、次のように要約できる。

・人は、信仰によってのみ義認されること。
(カトリックは、信者個人の信仰ではなくて、「行為」によって義認される、と考えていたと思う。)

・聖書だけが信仰の唯一の源泉であること。
(カトリックでは、聖書だけじゃない。教会にいる神父やローマ教皇もとても大事)

・各信者は聖書について自由に自分自身の解釈を行なうことができること。
(カトリックでは、「聖書を、自分なりに解釈する」ということを認めない。聖書の「解釈権」は、信者にはなくて、カトリック教会だけにある。)

・聖母マリア・聖人崇拝は廃止されるべきこと。
(カトリックでは、聖母マリア・聖人崇拝は認められている。おっ!この記事の始めて出てきた、カトリック教徒を訴えたプロテスタントの女性の気持ちが少し分かるね)

・司祭は独身を守らなくてよいこと。
(「司祭」って神父のこと。カトリックでは、神父(司祭)は結婚してはいけないことになっている。)

・守るにふさわしい秘跡は洗礼と聖体拝領だけであること。
(カトリックには、7つの秘跡(サクラメント)がある。婚姻(結婚)もその一つ。、プロテスタントで大事なのは、「行為」ではなくて、個人の信仰。秘跡という「行為」は、必要最低限の2つだけ)

・修道会は存在理由がないこと。

・煉獄(れんごく)は存在しないこと。
(カトリックは、煉獄は存在するとしている。)

 

次回は、これらことをもう少し細かく書いていきます。

 

 

「キリスト教のとても大切な101の質問(創元社)」に、こんな質問があります。

・プロテスタントはプロテスト(抗議すること)とどんな関係があるのですか
・プロテスタントは他の諸教派と異なり、なぜマリアも聖人も崇敬しないのですか ・カトリックや東方教会の聖職者に許されなていない結婚が、なぜプロテスタントの牧師には許されるのですか
・これほど多種多様なプロテスタント教会があるのに、カトリック教会がたった一種類しかないのはなぜですか

 

確かに、大事な質問です。
このうち、「プロテスタント」については、この記事で書いてきました。
残りの質問については、ボクにできる範囲で、次回に書きます。
言うまでもないけど、本当に正確な答えを知るためには、この本を読んだ方がいいです。


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ABOUTこの記事をかいた人

今まで、東南アジア、中東、西アフリカなど27の国・地域に旅をしてきました。以前、中学生に歴史を教えていた経験もあります。 また、日本にいる外国人の友人も多いので、彼らの目から見た日本も知っています。 そうした経験をいかして、日本や世界の歴史・文化・宗教などをテーマに、「読んでタメになる」ブログを目指しています。