インドで日本人・中国人・韓国人の旅行者が話をする。話題は?


 

インドのコルカタ(旧カルカッタ)を旅行していたときに、中国人と韓国人の旅行者とカレーを食べたことがある。

パラゴンホテルという旅行者の間では伝説的な宿で、たまたまその中国人と韓国人といっしょの部屋になった。

「せっかくですから中日韓で、ご飯を食べに行きましょう」と中国人の旅行者が声をかけてくれた。

 

 

レストランではボクの横に北京大学の男子大学生がいて、向かいに釜山で看護師をしていたという韓国人女性が座っている。

みんなで話をするには共通の話題がないといけない。

ということで、それぞれがインド旅行の話をする。
韓国人の女の子は、カンボジア・タイ・マレーシア・シンガポールとまわってインドに来ていた。
彼女の話では、インドに来たとたん痴漢が増えたという。

 

中国人の大学生は、インド人に「中国から来た」と言うとやたらと共産主義について質問されたという。

「共産主義の国はどんな国なんだ?」
「共産主義の中国からインドに来たらどんな感想をもつのか?」

出会ったインド人から、そんなことを何度も聞かれて閉口していた。

「そんなこと聞かれたっても、ボクもわからないよ。だって、今の中国は共産主義じゃないんだから。そんなことを本気で信じている中国人なんているか!」

 

「テイスト オブ 凝る肩」
いや、「テイスト オブ コルカタ」
「コルカタの味」ってどんなんだ?

 

それと中国の古典についても話をした。

ボクが三国志の話が好きだったから、三国志を話題に出すと中国人が喜ぶ。
でもその後、悲しい表情を見せる。

「今の中国人は、中国の歴史に興味がないんです。だからこうして、日本人や韓国人と三国志の話ができるのは誇らしいですね。今の中国の若者は本当にダメですよ。日本のゲームで三国志を知る中国人だっているぐらいですから」

劉備も曹操も孫権も、きっとみんな泣いている。

「中国はダメですよ。三国志は知らないし、日本のようなおもしろいゲームをつくることはできないし」

それは、なかなか危機的な状況だ。

とはいっても、この後に日本はGDPで中国に抜かれてしまったわけだが。

 

韓国人の子が持っていた食べ物。
「どうしても韓国に帰りたくなったら、これを食べるんです」
ということだったから、ある意味で非常食。

 

この他に、漢字も話のネタになった。

日本と中国は今でも漢字をつかっている。
韓国でもむかしは漢字をつかっていた。

だから日本語と韓国語で、ほぼ同じ発音と意味の言葉がけっこうある。

大韓航空に乗っているとき、韓国語の機内アナウンスで「サンソ(酸素)」や「アンジェン(安全)」といった言葉を聞き取ることができる。
これにはちょっとした感動をおぼえた。

そんなことでこのときは、日本語と中国語と韓国語に共通している言葉を探したりもした。

 

日本人・中国人・韓国人で共通の話題を見つけるとなると、中国で生まれたものが多くなる。

お互い大人だったから、歴史の話はしなかった。
それをされたら、たぶん困った。

 

 

このときはボクが一番年上だったから、「ここはボクが払います」と気前のいいことを言ってみた。

インドのレストランでの食事だったから、3人で600円ぐらいだったと思う。
お金をケチって旅行をしていたけど、これぐらいなら一生が狂う金額ではない。

すると中国人も韓国人も「いえいえ、それはダメですよ!私も払います」と言ってサイフを取り出す。
礼儀として、一応そうやってみせるというのは日中韓で同じ。

と思ったら、彼らは本当に払おうとする。
ワリカンは日本の文化で、年長者が払うのが中国と韓国の文化だと思っていたけど。

結局それを押し切ってボクが払った。

 

青い寝袋にくるまっているのが、その韓国人の女の子。

 

レストランを出た後、韓国人の女の子とは別れて中国人の学生とお茶を飲みに行った。

席に座ったとたん、中国人がこう切り出す。

「さっきは本当に驚いたよ。君も驚かなかったかい?」

さっき日中韓で友好を温めたついでに、お互いの連絡先を交換していた。
今のようにスマホがない時代で、ペンで名前や電話番号を紙に書いてわたす。

そのとき、韓国人の女の子の手が止まっている。
自分の漢字がわからないという。

「もうずっと、自分の名前を漢字で書いてないんです。だから忘れてしまいました」

ばつの悪そうな表情をうかべる。

ばつが悪・い

きまりが悪い。ぐあいが悪い。

デジタル大辞泉の解説

 

 

「そんなこと、大したことでもないよ!」

ボクと中国人が言ったけど、彼女は下を向いている。
ボクと中国人は漢字で名前を書いているのに、自分だけアルファベットで書いているのがどうしても気にかかるらしい。

それでそのままレストランを出た後、彼女は宿に戻ってボクらは二次会に向かった。

 

それにしてもこの中国人、「そんなこと、大したことでもないよ!」とか言いつつ、「さっきは本当に驚いたよ!」と言う。
かなり気になったらしい。

海外で中国人と韓国人と話をするときは、漢字の話題には気をつけよう。

*このできごとを韓国人の友人に話すと、それは本当に珍しいという。
今の韓国では漢字をつかうことはまずないけれど、ふつうは自分の名前ぐらい漢字で書けるらしい。
このときの韓国人の子は、レアなケースかど忘れしてしまったのだろう。

 

インドといえばカレー。
ちなみに「ナン」はペルシャ語で、インドのヒンディー語ではない。

 

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投稿者: kokontouzai

今まで、東南アジア、中東、西アフリカに旅をしてきました。外国に行って初めて気がつく日本の良さや特長があります。以前、歴史を教えていたので、その経験もいかして、日本や世界の歴史や文化などをテーマに、「読んでタメになる」ようなブログを目指します。

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