旅㉖先進国と発展途上国の比較。良いところは悪いところでもある。

 

アジア・中東・アフリカを旅行していると、いろいろなところで日本と比較することが多い。

発展途上国と先進国の大きなちがいのひとつに、「どれだけ選ぶことができるか?」という選択の広さがある。

先進国はものにあふれているから、それだけ選ぶことができる。
発展途上国ではものが少ないから、そのぶん選択肢が少なくなる。

 

でも、良いところには悪いところもある。

「いろいろものと比べて、自分に合ったを選ぶことできる」ということは、決めることがそれだけむずかしくなることでもある。

だから、なにかを決めることに時間をつかってしまう。
選択に大切な時間をうばわれてしまうことは、良いことではない。

 

発展途上国ではもの(選択肢)が少ないぶん、早く決定できる。
だから、そのぶんの時間を他の有意義なことにつかうことができる。
これは良いことだ。

そんなことを前に書きやした。

旅㉕海外旅行で感じた先進国と発展途上国の違い。選択肢の数

 

 

・発展途上国の悪いところ

個人が「選択肢がない(比較できない)」ということは、その社会には「競争がない」ということでもある。

前回の記事で書いたラオスのバス(トラック)は、一日に一本しかなかった。
だから、他のバス会社と値段や到着時間で比べる必要がない。
そのための労力や時間がかからないことは良いところだ。

でも、比較する相手がいないというのは、そのバスがその路線を独占しているということ。

 

競争がないと質の向上は望めない。
だからサービスは悪い。
特に到着時間がひどい。
発展途上国で移動すると、こんなことをよく感じる。

 

「出発する前に聞いた時刻と、実際に到着した時刻がぜんぜんちがうやんけ!」

これは「発展途上国あるある」のひとつ。
「3時に着く」とバスの客引きやドライバーが言ったのに、実際に目的に着くのは4時や5時になったりもっと遅れたりする。

それでもだれかが謝ってくれる、なんてことは一度もなかった。
「着いたときが到着時間」という感覚になれるしかない。

それに乗り物の故障は多いし、休憩時間は運転手の気分しだい。

 

発展途上国はものが少なくて、シンプルといえばシンプル。
だからなにかを選ぶときに迷ったり比べたりするストレスが少ない。
でも同時に、そのために我慢しないといけないストレスもある。

 

乗り物の故障は当たり前

 

・先進国の悪いところ

日本にような先進国なら、移動手段はたくさんある。

電車・バス・飛行機・マイカーで目的地に行くことができる。

*発展途上国では、「マイカーでの移動」という選択をできる人は少ない。
知人の中国人は、日本の田舎で自宅の庭に車が3台あったのを見て本当に驚いたと言っていた。

電車で移動することを決めたとしても、さらに細かく選ぶ必要がある。
電車には新幹線と普通電車がある。
新幹線でも快適さを選ぶならグリーン車がある。

バスの場合は、複数のバス会社の中からどれかを選ばないといけない。
出発の時間が昼間か夜かで料金もちがってくる。
どれだけの快適さを選ぶかでも、運賃が変わってくる。

 

発展途上国でものごとが単に決まっていたことと比べると、日本でなにかを決めるときにはストレスを感じることがある。
でも、時間の正確さ・安全性・いろいろなサービスでは日本のほうが上。
悪いところには良いところがあって、その逆もおなじ。

 

ミャンマーのインレー湖
日本軍がこの湖に初めてモーターボートを走らせたという。
「インレー湖にヤマハのボートが登場してから、人々の生活は大きく変わりました」
そんな話をミャンマー人から聞いた。

 

「社会が進化する」ということの大きなメリットは、時間を短縮できることにある。

今まで1時間かかっていたことが、30分でできるようになる。
これまで2時間かかっていたけど、1時間で目的地に着くことができるようになる。

こうしたことが社会や文明の進歩ではあるけれど、選択肢が増えると選ぶことに時間がかかってしまう。

ボクの場合、実際に移動する時間よりも行き方を決めることのほうに時間がかかってしまうこともある。
これでは進化ではなくて、総合的にみたら退化になる。

社会の進化に個人の資質が追いついていないとこうなってしまう。

 

 

かといって、選択肢が少ないというのはこまる。

「コンビニに置いてあるおにぎりが、昆布と梅とツナの3種類だけ」というのはさみしすぎる。
たぶん、その棚の前で泣き出す。

 

先進国(日本)と発展途上国のどっちがいいか?

ボクなら、なんだかんだいって日本のほうがいい。

そもそも、先進国に生まれないと発展途上国に行く可能性はかなり低くなる。
日本ではふつうの人でも海外旅行に行くことができるけど、発展途上国では「手の届かないぜい沢」という人がたくさんいる。

「先進国(日本)と発展途上国のどっちがいいか?」なんて考えることができるのも、先進国に生まれた特権でもある。

それに発展途上国から来て日本に住んでいる外国人から話を聞くと、日本と自分たちの母国とでは、教育・医療・福祉の面で比べられないほどの差があると言う。

これもまた、良いところは悪いところにもなる。
世界には先進国はあるけど、完全な国なんてない。

 

発展途上国を旅行していた経験と日本での生活を比べたら、総合的には日本がいい。

ボクのように複数の中からひとつを選ぶことが苦手な人間でも、決め方を決めておくと楽になる。
あと、「後から安いのを見つけても、自分が損したとは思わない!」という覚悟をもっていると、精神的にもいい。
そうでないと、時間というもっとも大切なものをムダに消費してしまう。

自分が世界のどこの国に生まれ落ちるのかは運。
「発展途上国の貧しさの中にこそ、豊かさがある」という考えはわかるし共感もするけど、自分や家族が生活するなら日本がいい。

 

 

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ABOUTこの記事をかいた人

今まで、東南アジア、中東、西アフリカに旅をしてきました。外国に行って初めて気がつく日本の良さや特長があります。以前、歴史を教えていたので、その経験もいかして、日本や世界の歴史や文化などをテーマに、「読んでタメになる」ようなブログを目指します。