日本でよく見るインド人はシーク教徒。ターバンを巻く理由


 

インドのシーク教徒は踊りが大好きだという。

そんなことをシーク教徒の友人が言っていたから、「その踊りを見せてほしい」と頼んだ。
それが半年ぐらい前のことで、ボクはもうすっかり忘れていた。
そしたら今ごろになって、シーク教徒の友人がその動画が送ってきた。

「This is punjabi folk dance called bhangra」

こんなメッセージがあったから、これは「シーク教徒だけがする踊り」というわけではなくて、シーク教徒がたくさん住んでいるインドのパンジャブ州の踊りなんだろう。

「bhangra(バングラ)」という踊りらしい。

 

この踊りを見たら、「なんかももクロに似ている」と思ってしまった。
といっても、ボクはももクロをよく知らない。
出てくる人にそれぞれ色があることや踊り方がなんとなく似ていると思っただけ。

 

今でもめでたいことがあると、シーク教徒はこの踊りをしているという。
でももともとは、作物が収穫されたときのお祝いとして踊っていたとか。

こんなメッセージもあった。

this is the dance generally done at the completion of harvest.
thats how it had started back in hisotry
we also do this dance on different happy occasions

 

この地図だと、北海道の左側にパンジャブ州がある。

 

参考までにももクロの動画をはろうと思ったけど、訴えられそうだからやめた。
だから代わり(?)に、栁川市の観光PR動画をはっておく。
シンクロ率なら「bhangraダンス」と変わらない。

それにインドの踊りを比べると、いろいろな日本らしさが見えてくる。

 

さて、シーク教徒によるダンスを見たところで、シーク教という宗教のことも知っておこう。

「シーク教徒ってなに?知らない」という人が多いと思うけど、じつは日本人がイメージする「インド人」がシーク教徒だったりする。

シーク教徒は頭にターバンを巻いている。
ヒンドゥー教徒のインド人はターバンを巻かない。
*でも例外的に巻くヒンドゥー教徒もいる。

 

右のインド人がシーク教徒(画像提供:近所のカレー屋)。

IMG_7725

 

これもきっとシーク教徒。

 

頭にターバンを巻いているインド人がシーク教徒だけど、インド全体でみるとシーク教徒の割合は2%もない。

外務省のインド基礎データにはこう書いてある。

ヒンドゥー教徒79.8%、イスラム教徒14.2%、キリスト教徒2.3%、シク教徒1.7%、 仏教徒0.7%、ジャイナ教徒0.4%

(2011年国勢調査)

 

インドでは1.7%というかなりの少数派。
だけど日本人の中では、「インド人=ターバンを巻いている人」というイメージが強くある。

先ほど出てきたインド料理店やカレーのお菓子のインド人は、まさにその典型。

 

これはひと昔前に、日本で活躍していたプロレスラーのタイガージェットシンや演歌歌手のチャダの影響が大きいと思う。

シーク教徒の演歌歌手なんて、きっともう出てこない。

 

ネットで見たら、このチャダは再デビューしていた。
画像はホームページのスクリーンショット。

 

 

 

高校の世界史で習うシーク教とは、こんな宗教。

16世紀初頭にナーナクが創設した新宗教。
ヒンドゥー教のバクティ信仰とイスラーム教を融合し、偶像崇拝や苦行、カースト制を否定した。パンジャーブ地方に勢力を保持し、19世紀にシク王国を建てたが、2度にわたるシク戦争でイギリスに征服された。名称はナーナク師(グル)の前に忠実な弟子(シク)に由来する。

「世界史用語集 山川出版」

 

ということで「シーク(シク)」とは、「グル(師・先生)」にしたがう「弟子(シク)」という意味になる。

シーク教には輪廻りんねという考え方があるから、これはシャカがはじめた仏教と同じ。
「カースト制を否定した」という点も、仏教と共通している。

ただ、シーク教の「カースト制を否定(平等)」の考え方は、イスラーム教での平等という考え方を取り入れている。
これが「イスラーム教を融合」の例になる。

 

カンボジアのアンコールワットはヒンドゥー教のお寺。

 

シーク教徒は、なんでターバンを巻いているのか?
その理由を聞いたら、身体の毛を切ったりそったりすることはシーク教の教えで禁止されているからだという。

だから友人のシーク教徒は、生まれてから一度も髪を切ったことがない。
今は髪の毛が腰のあたりまであるらしい。
それだと生活で不便だから、ターバンを巻いて髪をその中に入れしまう。

 

このシーク教徒の友人といっしょに、浜松にあるイオンモールに行ったことがある。
このとき彼はターバンをしていたから、買い物客の視線を集めまくっていた。
シーク教徒は体が大きい人が多い。
彼もデカいから、イオンでよけい目立ってしまった。

 

とはいえ、必ずしも頭にターバンを巻かなくてはいけないわけではない。
友人のシーク教徒は、次にイオンに行ったときには帽子をかぶっていた。

ちなみにシーク教徒はひげもそらない。
だからひげが濃い人が多い。

でもこのへんのことをどこまで守るかは、その人の宗教心の強さによってもちがっている。

富士山に行ったときもターバンをしていた。
富士山に敬意をしめした正装だったのかも。

 

シーク教徒はバングルをしている。

 

 

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世界的に有名なシーク教徒に、シンガポールにあるラッフルズホテルのドアマンがいる。
シーク教徒のインド人がこの役目をつとめるのは、イギリス時代からの伝統になっている。

「ラッフルズ」というのは、シンガポールをつくったイギリス人のこと。

ラッフルズ(ウィキペディア)

トマス・スタンフォード・ラッフルズ(Sir Thomas Stamford Raffles、1781年7月6日 – 1826年7月5日)はイギリスの植民地建設者、シンガポールの創設者である。

(ウィキペディア)

 

シンガポールの「シン」もタイのシンハービールの「シンハ」も、もとは「ライオン」という意味のサンスクリット語(古代インドの言葉)。

シーク教徒も名前に「シン(ライオン)」を入れることになっている。
タイガージェットシンの「シン」がそれ。

 

 

 

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投稿者: kokontouzai

今まで、東南アジア、中東、西アフリカに旅をしてきました。外国に行って初めて気がつく日本の良さや特長があります。以前、歴史を教えていたので、その経験もいかして、日本や世界の歴史や文化などをテーマに、「読んでタメになる」ようなブログを目指します。

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