ベトナム語に日本語と似ている言葉がある理由。同じ言葉だから。

 

韓国語には、日本語と似ている言葉がたくさんある。

韓国の飛行機に乗れば、「サンソマスク(酸素マスク)」、「アンジェンタイサク(安全対策)」といった言葉を聞き取ることができる。

また韓国語には、「カジョク(家族)」、「コウソクドロ(高速道路)」、「シミン(市民)」といった言葉もある。

なんで韓国語には、日本語と似ている言葉がたくさんあるのか?
その理由のひとつはこれ。

韓国語と日本語には、中国から伝わった同じ言葉があるから。

そのことは下の記事で書いたので、興味があったら読んでください。

日本語と韓国語には似ている言葉が多い。その理由は?

 

でも、日本語と似た言葉があるのは韓国語だけではない。
じつはベトナム語のなかにも、日本語と似ている言葉がけっこうある。

今回はそのことを書いていきたい。

 

 

ベトナムの面積は、約33万平方キロメートル(日本は約38万平方キロメートル)。

人口は、約9270万人(日本は約1億2700万人)。

データは、外務省のホームページベトナム社会主義共和国基礎データから。

 

下の写真の「chú ý」というベトナム語は、どんな意味だと思いますか?

 

ボクがベトナムを旅行していたときに、ホテルの部屋の壁でこの「chú ý」という文字を見つけた。

宿泊者にむけた張り紙があって、ベトナム語と英語で文が書いてあった。
そのなかにこの「chú ý」という言葉があって、その英語がたしか「attention」だったと思う。

 

「attention」を日本語にすると「注意」になる。
ベトナム語の「chú ý」は、そのまま発音すれば「チューイ」になる。

このときは、「ベトナム語の『chú ý』と日本語の『注意』は、発音や意味が似ているなあ」と思っただけだった。

でもその後で、ベトナム人の日本語ガイドに聞いたら、ベトナム語の「chú ý」と日本語の「注意」は似ていて当たり前だという。

なぜなら、この2つはもともと同じ言葉だったから。

 

これは分かりやすい。

 

ベトナムのお寺

 

中国文化の影響をうけていたのは、日本と韓国(朝鮮半島)だけではない。

ベトナムもまた、漢字をはじめいろいろな中国文化の影響をうけていた。

東南アジア大陸部の言語は、通常インド文化の影響を強く受けているが、ベトナム語は例外的に日本語・朝鮮語・チワン語などと同様に中国語と漢字文化の強い影響を受けている。

(ウィキペディア)

中国から日本や韓国に言葉が伝わったように、中国からベトナムにもいろいろな言葉が伝わっている。

ガイドの話では、この「chú ý」もそのひとつで、漢字にすると「注意」になる。
発音は「チューイー」で、意味も日本語の「注意」とだいたい同じ。
*正確な発音は音声で聞いてほしい。

ちなみに、ベトナムは漢字で書くと「越南」になって首都のハノイは「河内」になる。
ハノイはむかし、「東京(トンキン)」と表記されたこともある。

 

 

ベトナムはフランスの植民地支配を受けていたため、ベトナム語はローマ字で書かれるようになった。

現在のベトナム語表記に使われるのは17世紀にカトリックの宣教師アレクサンドル・ドゥ・ロードが考案し、フランスの植民地化以降普及したローマ字表記「クオック・グー(ベトナム語: Quốc ngữ / 國語)」である。

(ウィキペディア)

フランスの支配を受ける前までは、ベトナムは日本や韓国と同じように漢字をつかっていた。
ベトナム人のガイドは、「chú ý」という言葉もむかしは漢字で「注意」と書いていたという。

ウィキペディアでは、ベトナムで漢字が公式に廃止されたのは1945年になっている。
だからそれまでは、ベトナム語を漢字で書くこともあったのだろう。

*チュノムというベトナム独自の文字もあったけど、一般的には広がってはいない。

 

 

ベトナム人のガイドは、日本語を学んでいるとベトナム語とよく似た言葉がたくさんあることに気づくと話していた。
ただそのなかには、中国から伝わった言葉だけではなくて日本からベトナムに伝わった言葉もあるらしい。

 

ガイドは日本語と共通するベトナム語として、「注意」の他にも「関係」という言葉をあげていた。
「関係」をベトナム語にすると、「mối quan hệ(モイ クワン ヘ)」になる。
たしかに「quan hệ(クワン ヘ)」は、日本語の「関係」の発音によく似ている。
もとは同じ言葉だから、当たり前といえば当たり前だけど。

 

下の言葉は、日本語を学んでいるベトナム人の友人が教えてくれたもの。
漢字が由来になっていて、日本語と共通しているベトナム語だという。

 

tự chử(自主)は、「トゥ チウー」という発音になる。

日本語を学んでいるベトナム人。

 

ネットで調べてみると、日本語とよく似ているベトナム語は他にもたくさんある。

愛国 あいこく ái quốc(アイクオック)
悪意 あくい ác ý(アックイー)
改革 かいかく cải cách(カイカック)
記念 きねん kỷ niệm(キーニエム)
衣服 いふく y phục(イーフック)

越語は日本語と似てる!?

「ベトナム人は日本人と同じ言葉を使っている!」
それが分かったときに、ベトナムという国にぐっと親近感を感じた。

 

おまけ

首都ハノイの様子。

 

おまけのおまけ

ベトナム人はこうして漢字を学んでいる。

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今まで、東南アジア、中東、西アフリカに旅をしてきました。外国に行って初めて気がつく日本の良さや特長があります。以前、歴史を教えていたので、その経験もいかして、日本や世界の歴史や文化などをテーマに、「読んでタメになる」ようなブログを目指します。