日本の特徴 民族宗教(神道)が世界宗教(仏教)と仲良し!


 

始めの一言

「誰の顔にも陽気な性格の特徴である幸福感、満足感、そして機嫌のよさがありありと現われていて、その場所の雰囲気にぴったりと融けあう。
(イザベラバード 明治時代)」「逝き日の面影 平凡社」

 

IMGP9333

 

今回の内容

・「世界3大うざい国」の共通点
・世界宗教と民族宗教
・日本の特徴
・「世界3大うざい国」の共通点

 

・「世界3大うざい国」の共通点

10年以上前、海外旅行をしていたときに「世界三大悪人」という言葉を何回か聞いた。
「中国人・エジプト人・インド人」で、「だます」「ぼったくる」「やり方が強引」といった理由で、この3つの国の人がみごと、世界の「負のトップ3」に輝いていた。
もちろん、この「ウザイ人たち」は、旅行者を相手にした商売人が中心で、一般の人々のことではない。

 

最近では、「インド・モロッコ・エジプト」が、「世界三大うざい国」と言われているらしい。
そう呼ばれる理由を旅行者から話を聞いたり、ネットで見たりすると、これも、さきほどの「世界三大悪人」と似ている。
「商売が強引で、しつこい」ということらしい。
これも、旅行者を相手した現地の人の印象なんだろう。

 

モロッコは行ったことないから、知らないけど、エジプト人とインド人であれば、「確かに」とうなづける部分はある。
で、この「三大うざい国」を見て、あることに気づいた。
これって、イスラム圏の国じゃん。

 

エジプトとモロッコは、イスラム教徒が多く住んでいるイスラム教の国。
インドはヒンドゥー教のイメージが強いけど、世界第3位のイスラム教の国でもある。

 

インドでのイスラーム教徒人口は、2014年の時点で1億8000万人を超えているとされる。イスラーム教徒の人口規模はインドネシアの約2億人、パキスタンの1億7000万人についで世界第3位であり(ウィキペディア)

 

インドの場合、イスラム教徒は北部に多く住んでいる。
これは、イスラム教の国「ムガル帝国」が、インド北部を支配していたためで、タージマハルやジャーマスジットなど観光名所もこの時代に建てられている。

001026 (2)

ご存じインドのタージマハル!!

 

旅行者のブログで見る限りでは、日本人旅行者が「ウザイ」としているのは、インド北部のイスラム教の影響が強いところ。
インド南部のヒンドゥー教の影響が強いところではない。

 

ボクもインドの南部に行ったことがあるけれど、人びとはおだやかで、強引さやしつこさがなかった。
北部と違って、リラックスして旅をすることができる。
ときどき、インド南部を旅した人が、「ここは、インドではないみたい」ということを言うけど、その気持ちは分かる。
実際、インド人に聞いても、インドの北と南では、人の気質がまったく違うという。

 

やっぱり、「ウザイ」ということと、イスラム教には何かの関係があるんじゃないのか?
ということで、イスラム教と「ウザイ」の関係を考えてみた。
でも、それを書く前に、イスラム教という宗教について簡単に確認しようと思う。
の、前に、そもそもの「宗教」というものを簡単に確認しておきましょうか。

 

・世界宗教と民族宗教

宗教には、大きく分けて、「世界宗教」と「民族宗教」がある。

世界宗教

民族・国籍・階級などにかかわりなく世界に広く伝播(でんぱ)している宗教。
仏教・キリスト教・イスラム教がその代表例で、開祖があり、人間性の深い理解に基づく個人の救済を教説の中心としているのが共通点。(大辞泉)

 

世界宗教の仏教・キリスト教・イスラム教の3つともアジアで生まれた宗教になる。
そして、この中では、イスラム教が一番新しい宗教になる。
イスラム教が始まったのは、日本で、憲法十七条や冠位十二階が定められた時代と同じころ。
この世界宗教に対して、下のような民族宗教がある。

 

民族宗教

特定の民族によってのみ担われる宗教。
その民族の伝統や習慣と深く結びついていて成立・存続する。ユダヤ民族のユダヤ教、日本の神道など。(大辞泉)

 

・日本の特徴

世界の多くの国では、世界宗教が来たら、人びとはそれまで信仰していた宗教(民族宗教)からその世界宗教に移ってしまう。
例えば、お隣りの韓国をみると、仏教が来る前にあった宗教(信仰)が、今ではほぼ姿を消している。

 

ただ、「ムーダン(巫堂)」と呼ばれる民間信仰はある。

巫堂

朝鮮半島伝統の文化、巫堂(ムーダン)。今回は土着宗教とも、精神文化ともいえる(KONESTのHPから)

 

「土着宗教」とあるけど、神道なような民族宗教とは違う。

a2_20140122

「ムーダン(KONESTのHP)」

 

「巫堂は青森県の恐山(おそれざん)のイタコや、沖縄のユタなどと比較されることも多いようです(同上)」とあるように、日本でいう霊能者のような人。
韓国人の友だちに聞いても、こう言う。
「ムーダンは宗教じゃないです。霊が乗り移る人で、怖いしあやしい人もたくさんいます」
でも、仏教が朝鮮半島に伝わる前の信仰の様子が、ムーダンから少しは分かるという。

 

仏教や道教の影響を多く受けています。しかし巫堂の歴史はそれらの宗教よりももっと古く、かつては王朝の儀式にも使われていたんです(同上)

 

このムーダンが使う呪符(じゅふ)を見たことがあるけど、それが中国の道教の呪符とそっくりで驚いたことがある。
現在のムーダンから、道教と仏教の要素をなくした「朝鮮半島の民族宗教」の様子を見ることはできないと思う。
タイやミャンマーでも、今は世界宗教である仏教を受け入れていて、「仏教前の信仰」の様子をあまり見ることはできない。
まあ、まったくないことはなくて、ある程度は見られる。

 

この点、日本は世界の他の国とは違う。

「神と仏のどちらが大事ですか?」
と聞かれても、どっちも同じくらい大切だから答えられないだろう。
日本中に神社があるし、伊勢神宮は、「日本最高の聖地」と言ってもいいくらい日本人の信仰を集めている。
同時に、日本人は、奈良や京都にある仏教のお寺も大好きだ。

 

日本の民族宗教である神道は、今の日本で、仏教と並ぶほどの「国民の宗教」になっている。
ほとんどの日本人は、神道と同時に仏教も信仰していて、神様と仏様に手を合わせて頭を下げる。
民族宗教(神道)が世界宗教(仏教)と同じくらい信仰されている国は、ボクが旅した東アジア・東南アジア・中東・アフリカにはなかった。

 

「民族宗教」と「世界宗教」が仲良く同居している。
これは、日本という国の大きな特徴だ。

 

仏教という世界宗教が日本にきても、その前からあった神道は消えずに残っている。そんな日本を世界的に有名な社会人類学者の「レヴィ・ストロース」は、こういっている。

「西洋では、新しく一つの形をとれば、前のものは見捨てられ、再び戻ってくることはないのです。日本では神社と歴史とが相互排除的なものとは考えられておりません
(レヴィ・ストロース 昭和)」
「日本賛辞の至言33撰 ごま書房」

次回は、イスラム教について。

 

良かったら、こちらもどうぞ。

アメリカ人と京都旅行 ~日本人とキリスト教徒の宗教観の違い~ 1~5

アメリカ人と京都旅行 日本人とキリスト教徒の宗教観の違い  6~11

 

ランキングに参加しています。
良かったら、下のボタを押してください。

 



ツイッターで、日本の良いところ、つぶやいてます。
folow me plz.
@amamatsushizuo3

このブログには、姉妹編があります。良かったら、こちらも、ご覧ください。

・英会話ブログ英会話で『ええ会話』」

今、ネイティブから習っているレッスンを復習代わりに、ここで紹介しています。 内容は、中学レベルの英語が中心です。 ただで、レッスンが受けれるようなもので、お得ですよ。

・歴史・文化などの雑学的なブログ「日本と世界のあれやこれや」

日本や世界の歴史、文化、社会のことをあれやこれやと雑学的を書いてます。


投稿者: kokontouzai

今まで、東南アジア、中東、西アフリカに旅をしてきました。外国に行って初めて気がつく日本の良さや特長があります。以前、歴史を教えていたので、その経験もいかして、日本や世界の歴史や文化などをテーマに、「読んでタメになる」ようなブログを目指します。

コメントを残す