明治時代も今も同じ外国人の印象「日本人は礼儀正しい」

 

はじめの一言

「私は質素と正直の黄金時代を、いずれの他の国におけるよりも多く日本において見出す(ハリス 幕末)」
「日本賛辞の至言33撰 ごま書房」

ハリスは江戸時代に日本に来たアメリカ人で、日米修好通商条約で有名な人。

 

ハリス
ウィキペディアから。

 

日本人は世界で「礼儀正しい人たち」という評判がある。

「本当に?」と疑問に思ったら、まあインターネットで調べてくださいな。
きっとすぐにわかるはず。

でも日本人が海外で「礼儀正しい」と思われている理由には、「日本人は抗議しない」「うるさいことを言わない」という自己主張のなさもふくまれていると思う。
だから100%のほめ言葉でもないと思う。

 

外国人が日本人に「礼儀正しい」という印象をもつの現代だけではない。

江戸時代にハリスが「正直の黄金時代」と言ったように、外国人は日本人に対してかなり前からそんな印象をもっていた。

たとえば、明治時代に日本を訪れたシドモアというアメリカ人はこう書いている。

愛くるしい日本国民の微笑、比類なき礼節、上品で果てしないお辞儀と明るく優美な表情には、はるかに心よさを覚えます。

(シドモア日本紀 講談社学術文庫)

 

シドモア
ウィキペディアから。

シドモアは大の日本好きで、ワシントンに桜の木を植えることを提案したのは彼女。
シドモアは、日米友好のシンボルとなっている「全米桜まつり」の生みの親のような人。

 

同じく明治時代の日本に住んでいて、ースは日本人にこんな印象をもっていた。

衣服の簡素、家庭の整理、周囲の清潔、自然及びすべての自然物に対する愛、あっさりして魅力に富む芸術、挙動の礼儀正しさ、・・・、これ等は恵まれた階級の人々ばかりでなく、最も貧しい人々持っている特質である

(日本絶賛語録 小学館)

 

このモースさんは「大森貝塚」を発見したことで有名だけど、日本に「ダーウィンの進化論」を紹介したことでも知られている。
「人間は猿から進化した」ということを生まれて初めて聞いた日本人は、その話が信じられなかったという。
ということはなくて、とくに驚かなかった。
日本には進化論に似た考えが江戸時代からあったから。

 

 

昭和初期、コリンロスというドイツ人は日本人をこう賞賛している。

日本国民は相変わらず無邪気でほがらかで愛嬌があるーそして上品だ。地球上で日本人に匹敵できるほど、親切で礼儀正しい国民はいないだろう。

(日中戦争見聞記 コリン・ロス)

 

タイのカオサンロード
彼らを見て、「上半身裸で歩きまわるのは失礼だ!」とタイ人のお土産屋が怒っていた。
日本人なら、タンクトップぐらいは着るだろう。

 

海外旅行をしていると、外国人から「日本人は礼儀正しい。だから好き」と言われることがある。

マレーシアではこんなことがあった。
前にも書いたことがあるけど、これは海外で食事をする日本人にはぜひやってほしいことだからもう一度書いておきたい。

首都クアラルンプールのゲストハウスに食堂があって、そこでインドネシア人のおばちゃんが働いていた。
そのおばちゃんが言うには、食後のテーブルを見れば食事をしたのが日本人だとわかるらしい。

「食器を1か所に集めているテーブルがあれば、それはきっと日本人のテーブル。私たちが片づけやすいように、食後にお皿をかさねるのは日本人だけだから」

そんな話をしていた。
こんな感じで、海外旅行をしていると外国人から「日本人はとても礼儀正しい!」とほめられることがチョコチョコある。

 

タイでは積極的に日本観光を呼びかけている。

 

「日本人は礼儀正しいから迷惑だ」

タイの宿でオーナーがそんなことを言っていた。
迷惑の理由を聞いたら、「日本人の宿泊客はゴミを捨てずに宿まで持って来るくから」と言う。

日本人はゴミのポイ捨てをしないで、ご丁寧に宿まで持って帰る。
その結果、日本人のベッドにはペットボトルがたくさん置いてあったり宿のゴミ箱がすぐいっぱいになってしまったりする。
オーナーとしては、そのゴミの処理に面倒くさいらしい。

「タイでは、ゴミなんてそこらに捨てたらいいんだよ。掃除人が片づけるから問題ない」

オーナーはそう言うし、それがタイの常識なのかもしれない。
でも日本人としては、ゴミのポイ捨てをするのは良心が痛むと思う。

この意味で‘郷に入っては郷に従え’はむずかしい。

郷に入っては郷に従えとは、風俗や習慣はその土地によって違うから、新しい土地に来たら、その土地の風俗や習慣に従うべきだということ。また、ある組織に属したときは、その組織の規律に従うべきだということ

(故事ことわざ辞典)

 

 

外国人から「日本人は礼儀正しい」と言われたらどう思いますか?

ボクの場合、うれしさ半分とまどい半分という感じがする。
「たしかにそうかも」と思う反面、日本国内を見たらそうではない日本人もたくさんいるいる。
「この人痴漢です!」と言われて電車から飛び出して走って逃げる人間は、礼儀正しさからかけ離れている。

 

同じようなことをイギリス人も言っていた。

日本人から、「イギリスは紳士の国」とか「イギリス人には『上品な紳士』と言うイメージがある」と言われると、「うれしさ半分とまどい半分」になるという。

「イギリスにはそういう人もいるけど、本当に少ないよ。ケンカをしたり汚い言葉を吐いたりするイギリス人のほうが多いから、今のイギリス人に『紳士』というイメージはもたないほうがいい」

彼が言うには、日本人はイギリス人を美しく誤解しているらしい。

とりあえず日本人の自分としては、「礼儀正しい」というイメージと本物の日本人との間にギャップがないように、海外では行動している(ように心がけている)。
「日本人は礼儀正しい人たち」ということが、美しい誤解だったと思われないように。

 

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今まで、東南アジア・中東・西アフリカなど約30の国と地域に旅をしてきました。それと歴史を教えていた経験をいかして、読者のみなさんに役立つ情報をお届けしたいと思っています。 また外国人の友人が多いので、彼らの視点から見た日本も紹介します。