海外旅行での買い物① 値段交渉の国の考え方 言い値≠良い値

 

始めの一言
「人びとの愛想のいい物腰ほど、外国人の心を打ち魅了するものはないという事実は残るのである。(ディクソン 明治時代)」「逝き日の面影 平凡社」

 

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前回は、海外の異文化として食文化をあげた。
今回は、買い物について書いていきたい。

 

今回の内容

・定価の国と無定価の国
・日本人とインド人の考え方の違い。
・考え方の違いが、「トラブル」に。
・インド人には分からない日本の常識

 

・定価の国と無定価の国

買い物について、世界の国は大きく2つに分かれる。
商品に定価がある国とない(無定価)国。

 

大ざっぱにいえば、この前伊勢志摩に来たG7(Group of Seven)をはじめとする「先進国」は定価のある国。
で、東南アジア・中東・アフリカなどに多い発展途上国が無定価の国になる。

 

定価のある国なら、日本での買い物のやり方と同じ。
値札にある金額をレジで払えばOK。
でも、無定価の国ではそうはいかない。
定価がないから、値段は店員と交渉して決めないといけない。

 

イギリス人の友人に話を聞くと、イギリスは日本と同じく定価の国だから、値段交渉はないという。
服を買うときに、ほころびを見つけたら「このぶん、安くして余」と言うぐらいらしい。
だから、彼女が「無定価の国」のモロッコに行ったときは、買い物の値段交渉でかなり苦労したという。

 

ボクが旅した東南アジア・中東・アフリカでは、値段交渉で苦労した。

「日本の常識は、外国では通じない」というのは頭では分かっていたけど、ついつい日本の常識で考えてしまう。
外国に着いたとたんに、その国の常識を頭にダウンロードできたらいいけどね。

 

でも、それはふつうの旅行者だけではない。
プロのビジネスマンであっても、日本の常識で考えてしまうらしい。

 

・日本人と外国人の商売の考え方の違い。

日本とインドのビジネスに通じた専門家は、日本人とインド人との商売の考え方の違いを次のように指摘している。

 

日本とインドでは、商取引に対する見方が違う。
日本人にとって、値段とは初めに適正価格ありきで、そこからサービスとして割り引かれる。一方インド人にとっての値段はとは、あくまでも交渉を通じて決まるもの。売り手買い手が互いに納得した額が、適正価格となる
(日本を救うインド人 島田卓)

 

ここに書いてある内容はインドだけではなくて、定価(適正価格)の考え方がない国にも当てはめることができる。

 

お土産を買うにしても、始めに店側の「言い値」がある。
言い値が「良い値」であるはずがない。
だから、値段交渉をしないといけない。

 

アラブの国でもこれは常識。

そこには定価もなければ、一物一価原則もない。
あるものは「いい値」だけ。それは買う値段ではない。
かけあいは、そのいい値の一割からはじめる。「まけさすなどとは、みみっちい」などと体裁にこだわることもなく、値切るということにうしろめたさや、はずかしさなど、みじんも感じる必要もない。

(イスラームの日常世界 片倉ともこ)

 

・考え方の違いが、「トラブル」に。

定価が当たり前の日本人と値段交渉が当たり前の外国人とは、考え方も違ってくる。

そんな考え方や感覚の違いから、こんな「トラブル」も起こるという。
「日本を救うインド人 島田卓」には、こんな記述がある。

 

5ルピーで買った物を、インド人が日本人に100ルピーの言い値で売る。
日本人はそれが5ルピーとは知らずに、値引きして70ルピーで買う。
それが、もとは5ルピーだったと後で知ることになる。 なにより日本人が良くないのは、仕入れ5ルピーと知ると、後で『だまされた』とぐずぐず言うことだろう。
インド人からすれば、70ルピーは本人が納得した交渉結果であり、『だまされた』と言われることは心外である

(日本を救うインド人 島田卓)

 

これと似た日本人旅行者に会ったことがある。
インド人から商品を買った後で、「ぼられた」と気づいて怒り心頭になった人。
そのことは、次回書きます。

 

・インド人には分からない日本の常識

この「日本を救うインド人」という本を読んで、すごく納得した部分があった。
日本のビジネスでは常識だけど、インド人にはなかなか理解できないという考え方。

 

・インド人が最も理解できないのが、日本人の「損して得取れ」の発想だ。日本人は、将来のビジネスに有利に働くならば、現時点で少しばかり損してもいいと考える。これが、インド人には理解できない。

・最初から得を取ろうとする。初めに損するなら、やらない方がましなのだ。契約相手と同様に、将来も信用しない。だって、明日何があるかわからない。そうとらえるのが、インド人である。

・インド人パートナーは、利益達成にきわめて性急だ。得は、今すぐほしい。

 

日本人の場合は、最初は少し無理をして相手のために仕事をすると、相手の信用を得ることができて、あとあと仕事がうまくいく。

でも、これがインド人には通じない。
「今すぐ利益がほしい」となるらしい。

 

ボクがインドを旅してよく思ったことが、「インド人は信用を大事にしていないんじゃないか?」ということ。
ウソをついてまでお金をとったら、信用を失う。
そうしたら、後で自分が困るとは思わないのだろうか?

 

逆に、正直で他のところより良い値で商売をすれば、日本人旅行者からの信用を得ることできる。
「あの店は良いよ」という旅行者の口コミでたくさんの人が来くれば、店ももうかるはず。
インド人は、そういうことを考えないのだろうか?

 

そんな疑問をもっていたけど、この本を読むと、そもそもインド人にはそういう発想がないらしい。

 

「口コミ?それで客が来るという保証があるのか?」
「そんな時間がかかって、確実性がないことはやらない」
「今、確実にもうけたい」

と考えるのだろうと思う。

インド人のそういう発想が分かると、インド人の行動で納得できることが多い。
でも、やっぱり「損して得取れ」が通じる社会になってくれたら、いいんだけど。

 

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ABOUTこの記事をかいた人

今まで、東南アジア、中東、西アフリカに旅をしてきました。外国に行って初めて気がつく日本の良さや特長があります。以前、歴史を教えていたので、その経験もいかして、日本や世界の歴史や文化などをテーマに、「読んでタメになる」ようなブログを目指します。