2017年のラマダン月、イスラーム教徒の断食生活とは?様子や目的。

 

2017年6月9日現在、世界中のイスラーム教徒はラマダン月の真っ最中。

東京ジャーミーのホームページでラマダン月を確認できる。

ラマダン 2017 カレンダー 東京

 

ラマダン月の間、イスラーム教徒は断食をしなければいけない。
これはイスラーム教徒の義務。

イスラーム教徒が断食をする理由は、クルアーン(英語読みだとコーラン)にそう書いてあるから。

クルアーンの第2章185節にこんな文がある。
ラマダン 2017 カレンダー 東京
から。

ラマダーンの月こそは人類の導きとして、また導きと(正邪の)識別の明証としてクルアーン(コーラン)が下された月である。それであなたがたの中、この月(家に)いる者は、斎戒しなければならない。

病気にかかっている者、または旅路にある者は、後の日に、同じ日数を(斎戒する)。
アッラーはあなたがたに易きを求め、困難を求めない。
これはあなたがたが定められた期間を全うして、導きに対し、アッラーを讃えるためで、恐らくあなたがたは感謝するであろう

「斎戒(さいかい)」というのは、「神聖な仕事に従う者が、飲食や行動を慎み、心身を清めること(デジタル大辞泉)」という意味の言葉。
この場合、それが断食になる。

イスラーム教徒はラマダンの月に断食をするけれど、「ラマダン=断食」というわけではない。
ラマダンとはそういう月のこと。

 

「イスラーム教徒が食べても大丈夫!」ということをあらわすマーク。
イスラーム教徒は豚肉を食べることができない。
その理由もクルアーンに書いてある。

 

ラマダン月の間、イスラーム教徒はどんな生活をしているのか?
断食というのはどんな具合でおこなっているのか?
それにはどんな辛さがあるのか?
そもそもイスラーム教徒が断食をおこなう目的はなにか?

 

あるイスラーム教徒が動画でそのことを説明している。
これが分かりやすくて見せ方としてもおもしろい。

 

 

ということで今回はそれを紹介します。
イスラーム教の理解を深めましょう!

 

この動画はイスラーム教徒への正しい理解を求めることから始まっている。

「ムスリム(イスラーム教徒)を、ISISみたいなテロリストだ思ってないか?」
「そいつはwrong(違う)!」

*以下の画像は動画のキャラクター

 

 

そして今はラマダン月だ。

 

 

ラマダン月にすることはfast(断食)。

ちなみに断食のfastは、breakfast(朝食)のfastと同じ言葉。

 

断食するといっても、1か月の間何も食べなかったら死んでしまう。
ラマダン月の断食とは、太陽が出ている間は食事ができないということ。

だからラマダン月には、朝、陽が昇る前に起きて食事をする。

 

食事をとったらまた寝る。

 

昼間、食べ物はダメ。

 

飲み物もダメ。

 

 

 

 

 

そうすると、午後3時ごろには死ぬほど疲れるらしい。

 

でもイスラーム教徒にとって、断食はとても大切。

イスラーム教徒がラマダン月に断食をする目的を、この動画ではこう伝えている。

「私たちに、食べ物を手に入れるお金がない人たちのことを考えさせるため」

 

それがラマダンだ!

 

 

空港の礼拝所で寝ているイスラーム教徒の人たち
イエメンの空港で。

 

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今まで、東南アジア・中東・西アフリカなど約30の国と地域に旅をしてきました。それと歴史を教えていた経験をいかして、読者のみなさんに役立つ情報をお届けしたいと思っています。 また外国人の友人が多いので、彼らの視点から見た日本も紹介します。