海外旅行で韓国人から、竹島問題を持ち出されたらどうする?

 

インドを旅行中、3人の韓国人旅行者と出会う。

彼らと話をしていたら、日本と韓国の歴史認識についての話題になる。
それでこんな質問をされた。

「日本で安重根はどんな人物だとみられているんだ?」

韓国で安重根は英雄とされていて、「義士」なんて呼ばれている。
でも日本では違う。
首相の伊藤博文を暗殺したテロリストだと考えられている。

 

同じ人物でも国が変われば見方も変わる。
それは他の国でも同じで、歴史認識が国によって違うことは仕方がない。
そんなことを前回に書いた。

この後、彼らから竹島問題のことも聞かれた。
今回はそのことについて書いていきたいと思う。

 

韓国の飛行機に乗ると、こんな地図を見る。
この地図の「独島(ドクト:Dkudo)」というのが、日本でいう竹島のこと。
日本で竹島問題のことを考えることはあまりないけど、こういう地図を見るとイヤでも現実を突きつけられる。

 

竹島問題はいろいろとむずかしい。
でもとりあえず、次の3つのことぐらいは覚えておこう。

・竹島は日本固有の領土である。
・でも、韓国が不法占拠を続けている。
・日本は法と話し合いによってこの問題の解決を望んでいる。

この3つは外務省のホームページに書いてある基本的なこと。
小中学校の教科書にも書いてあるはず。

 

ソウルのスーパーに売っていた「独島は我が領土だ!」というのり。
日本と違って韓国では、独島(竹島)を街のいろいろなところで見かける。
独島は日常生活の一部。

 

 

韓国人のバックパッカーがこんな質問をする。

「日本では独島(竹島)のことをどう考えているんだ?」

この時も前回と同じように答え方に迷う。
日本政府は「韓国が不法占領している」としている。
多くの日本人もこれを支持している。

でも、韓国人は独島は韓国領だと信じて疑わない。
日本人が「韓国が不法占領している」なんて言ったら、韓国の新聞は「妄言!」と書いて猛烈に非難する。

 

ちょっと考えたけど、この時もハッキリ言った。

「日本では竹島は日本の領土で、韓国が不法に占拠していると考えられている」

この言葉には、いっしょにいた日本人のバックパッカーの方が驚いていた。
「illegal occupation(不法占拠)」という言葉が強くすぎると感じたらしい。
まあ、ボクもそれを考えたから躊躇ちゅうちょわけでして。

 

「illegal occupation(不法占拠)」なんて言っちゃったらどうなるかなあ?
と不安だったけど、結果的には前回の歴史認識のときと同じ。
「日本の考えを知ることができて良かった」と感謝された。

その理由も前回と同じ。
彼らは韓国でのマスコミ報道を疑っていた。

 

「日本の一部の人間が『竹島は日本の領土である』と主張しているけど、日本でも多くの人は韓国の主張を認めている」

彼らは韓国の報道からそんなふうな認識を持っていたらしい。
でもこれも「なんかアヤシイ」と疑っていた。
それで日本人に直接聞いてみたかったという。

「こんなことを言ったら怒るかなあ」なんてドキドキしたけど、実際にはそんなことにはならなかった。
事実と違うことを言ったり適当に言葉をにごしたりしなくて良かったと思う。

 

ガンジス川での沐浴
ヒンドゥー教徒は、ここですべての罪が洗い流されると信じている。
だから自分が死ぬ少し前になったらここで沐浴して、自分の罪を消し去ろうとするインド人は多いという。
自分のけがれをなくして、きれいな状態でこの世を去りたいと思うらしい。

 

このインド旅だけではなくて、他の国でも韓国人と出会って歴史認識の違いや領土問題の話をしたことがある。
個人的な経験からだけど、そういう時は思い切って話した方がいい。

もちろん、こちらからそんな話題を持ち出してはいけないとは思う。
でも相手の韓国人が日本の見方や考え方を知りたいと思って質問をしてきたら、なるべくハッキリ答えたほうがいい。

 

一般論として、韓国の人たちはストレートにものを言う人を好む。
韓国の日本大使館に勤めていた事情通の日本人が、「韓国人とどうつきあったらいいか?」ということについてこんなアドバイスをしている。
「つきあいきれない韓国人 (渡辺晶)」からの抜き出し。

外国人についても、感情表現をストレートにする外国人が好まれるようです。

韓国人からは「日本人は恥ずかしがり屋の人が多いせいか、自分の意思をはっきり表さないし、何を考えているかわからない」「おいしくない料理でも、とりあえずおいしいと言う人が多い」「文句があっても言わない」と言われました。韓国人の自己主張ははっきりしていますから、韓国人が日本人を見れば明らかにそう見えると思います。

「何を考えているかわからない」というのは、日本人に対する不信感にもつながる場合があり得ます。

もちろんこれは相手やその場の状況にもよる。
でも、歴史認識や領土問題を問題について「文句があっても言わない」という態度は、基本的にはダメだろう。

 

日本人は「物事をハッキリ言わない!」ということについて、世界から高い評価をうけている。
そんな日本人が相手に配慮しながら注意深く話をすれば、よけい内容が分かりにくくなってしまう。
韓国人にとって「相手が何を考えているかわからない」というのは、かなりのストレスになるはず。
日本人が外国人とつき合うとき、こちらが遠慮することで相手をイライラさせてしまうことがある。

海外で出会った韓国人から、歴史認識の違いや竹島問題を持ち出されたらどうするか?

相手の意見を否定しない。
相手の考えを変えようとしない。
その範囲内で、思い切って話をした方が相手のためになって結果もうまくいく。
個人的な経験からだけど、それは実感している。

 

 

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4 件のコメント

  • 初めてお便りします。

    ごく簡単に自己紹介しますと、男、60歳、岩手県盛岡市に住んでいます。

    ゆかしきさんのブログ、いつも楽しく拝見させていただいております。
    特に韓国関係は、私の強い関心事でもあり、非常に興味深く読ませていただいています。

    私は元々はどちらかというと親韓だったと思います。
    金大中氏が日本から拉致され、韓国で死刑判決を受けた時は、本当に居てもたってもいられない気持ちで、都内で開催された金大中氏の死刑執行を止めるためのデモに参加したこともあります。
    その後、レーガン大統領の圧力で死刑判決が撤回され、結果的には大変良かったのですが、市民運動でのデモ行進など、アメリカ大統領の鶴の一声に比べれば、なんと無力なのかと、ちょっと虚しさも感じました。

    そんなとき、国際的人権団体である「アムネスティ・インターナショナル」という団体に出合い、参加することにしました。
    アムネスティについての説明は、ちょっと長くなるので、興味があるようでしたらアムネスティのホームページやwikipediaなどでお調べください。(すみません)

    アムネスティには昨年の3月まで28年間メンバーとして参加しました。
    2年間理事として活動したこともあります。

    しかし昨年3年に辞めることになった原因は、まさに慰安婦問題でした。

    アムネスティ日本には慰安婦チームというチームが存在し、韓国の元日本軍慰安婦を支援し、日本政府に法的謝罪と賠償を求める活動を行っています。
    彼らのスタンスはほとんど韓国内の支援組織(挺対協)と一致し、日本国内の慰安婦支援組織・個人と連携して活動し、アムネスティ国際事務局を通じて世界にアピールしています。

    私見ですが、国連が慰安婦問題で異常なほど韓国よりなのは、アムネスティの影響が少なからずあるのではないかと考えています。

    私が韓国の慰安婦支援運動に強い疑問を感じるようになったのは、アジア女性基金が元慰安婦たちのために、支援金の寄付を募り、首相による謝罪の手紙を手渡すことで、日本人としてできる可能な範囲での善意を尽くそうと努力していたことに対し、日本政府の責任を隠ぺいするための行動だと、一方的に非難し否定してきたことです。

    いろいろな方たちが指摘していますが、韓国人は日本人主導による韓国に対する善行は、道徳的に日本が優位になるため、生理的に反発してしまうという側面をもっているのではないか、と私も感じます。
    そして彼らはいつも白か黒、all or nothingという極端な性向があるため、法的な責任を認めない日本の責任の取り方を完全否定する(……の面は評価するが、ということがない)、ということになってしまうのだと思います。

    そのころからインターネット上で発信される韓国関連の多くの情報に接するうち、いろいろな面で、韓国側の主張の問題性を感じざるを得なくなりました。
    一昨年末に慰安婦問題で日韓が電撃的に合意したことを私は大いに歓迎しました。
    しかし、アムネスティは現在の韓国と同様な理由で反対声明を出しました。
    もう会員としてとてもやっていけない、と感じ退会を決心しました。

    現在でも、日韓関係が少しでも良い方向に行ってほしい、という願いはあります。
    でも現在はそのためにまず動くべき(決断すべき)は韓国の方だと思っています。
    日本はやるべきことはやっていると思います。

    最近、在日の団体が国連に「在日コリアン差別報告書」を提出したそうです。
    彼らには、韓国で明らかな反日教育を行っていることにも関心を持ってほしいです。

  • こんにちは。
    コメントありがとうございます。
    ボクもむかしは「日本軍のよる慰安婦の強制連行」というものを信じていて、まわりの人間に言っていたことがありました。
    2017年の今ではそれがウソだったことが明らかになっていますが、当時の自分は事実だと信じていましたね。
    それで日本での韓国についての報道に疑問をもつようになったのですけど。

    慰安婦問題については、ジャーナリストの黒田勝弘氏が「韓国政府がひた隠す『元慰安婦の9割が日韓合意に納得』」という
    記事を書いています。
    慰安婦だった方々の多くは今はあの合意に納得しています。
    でもそれを公表されると都合の悪い人たちはいます。
    「慰安婦チーム」というのも、慰安婦問題を自分たちの利益のため、私的に利用しているのかもしれませんね。

    「現在でも、日韓関係が少しでも良い方向に行ってほしい、という願いはあります」という部分はまったく同感です。
    だから自分も韓国や日韓関係のことを知ってもらおうと、韓国のことを書いています。

    「私は元々はどちらかというと親韓だったと思います」とおっしゃっていましたが、日韓関係のために「言うべきことは言う」という姿勢をお餅ですので、今でも親韓だと思いますよ。

    なお、本名とメールアドレスはここではふせておきました。

  • 竹島不法占拠:SF国際平和条約(49か国署名)、SCAPIN(GHQ訓令)677、日韓基本条約、日韓漁業協定を無視:蹂躙。
    安重根:朝鮮人。時の大韓(親日派)帝国に対しても、反逆:社会擾乱(じょうらん)分子なり。

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    今まで、東南アジア・中東・西アフリカなど約30の国と地域に旅をしてきました。それと歴史を教えていた経験をいかして、読者のみなさんに役立つ情報をお届けしたいと思っています。 また外国人の友人が多いので、彼らの視点から見た日本も紹介します。