外国人との「多文化共生社会」「国際化」で、困ること

 

はじめの一言

「今アメリカやイギリスで始められている、大都会に住む貧しい人びとの美意識を啓発しようとする運動は、この国にはまったく必要ないということだけはたしかです。ここ日本では、貧しい人の食卓でさえも最高級の優美さと繊細さがあります。(アリス 明治時代)」

「日本絶賛語録 小学館」

 

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前の記事でも書いたけど、政府は今、外国人移民の大量受け入れを
検討している。

産経新聞の記事(2014.3.13 )から。

毎年20万人の移民受け入れ 政府が本格検討開始

現在、外国人労働者は高度人材などに制限されており、日本国籍を付与する移民の大量受け入れとなれば国策の大転換となる。

 

実際に20万人かは別として、これから、多くの外国人労働者が日本にやってくることは、ほぼ間違いない。
あなたの街も「国際化」しますよ。

街が国際化したら起こる問題って何でしょうね?

ボクが住んでいる浜松市は、全国での有数の国際化で、「浜松市多文化共生都市ビジョン」なんていうものを全国に宣言しているくらい。
多文化社会で良い面はもちろんある。
でも負の面もある。

 

たとえばこんなの(前にも書いたけど)。
外国人に車をぶつけられた!
でも、その人は任意保険に入っていなかった。
だから車の修理費が出ない。
仕方がないから、自分が数十万円の修理費を出さないといけない。

自分は何も悪くないのに、相手はお金を払わない。
自分が数十万単位でお金を出さないといけなくなる
こうなると、「浜松市に住んでいて車を運転するなら、頼むから任意保険には入っておいてくれよ~」という日本人市民の不満がたまる。

 

 

こういったことあると、日本人も外国人も互いに認め合う「共生社会」の実現は、なかなか難しい。

別の市のHPには、外国人とのトラブルが発生した場合、次のことが大事だと書いてある。

「多文化共生のまちづくり」に向けて、こうした文化的な「ちがい」を乗り越えるために、お互いに一歩踏み出すことが必要です。

「お互いに一歩踏み出すことが必要です」なんてキレイな言葉は、外国人とのトラブルの場では、実質的には、役に立たない。
正直、こういう言葉は、もう、お腹いっぱい。

 

今回、「多文化共生」社会のことを記事に書くにあたって、いろいろな市のHPを見たけど、本当に綺麗な言葉がならんでいる。
「国籍、民族、言葉の違いを乗り越える」「認め合う」「平等」「互いを尊重する」みたいな。
「こういう理念ですよ」としてHPに載せておくのはいい。
けど、これとは別で、市民としては別のことが知りたい。
実際の生活で、具体的に役立つ情報が必要。

 

外国人とのトラブルは、浜松市のどこで、いつ、どのように起きているのか?
トラブルにあったときには、どういう対応が必要なのか?
そんな情報があると、未然に防ぐことができるトラブルもあると思う。

例えば別のサイトでは、「外国人との交通事故が起きたときは、相手の在留カード(身分証明書)を確認しておくといいですよ」といった情報があった。
実際、事故にあったら、相手の在留カードをスマホで撮っておくぐらいは最低限やっておいた方がいい。

 

また「相手が任意保険に入っていないことがあるので、そうした場合に備えて自分の保険内容を見なおしてください」といった情報もあった。
外国人との共生社会で生活する市民としては、こういう具体的で役に立つ情報が欲しい。

 

「市民の役に立つ」ということは、「多文化共生社会の実現」のためにも良いことだと思う。
けど、市のHPでは、そういう具体的なことは書いていない。
多文化共生社会の理想や理念ばかりなのが、残念。

 

外国人とのトラブルの具体的な内容を書くことは、「外国人への偏見や差別につながる」と、役所側が自主規制して、書いていないのかもしれない。

 

浜松市では、過去の「外国人の収納対策(浜松市HP)」にこんな厳しい表現があった。

「外国人といえども」(日本人と同じように地方行政サービスを受けている)
「真面目に納税している者との公平性を保つためにも」
「外国人自身の納税意識の向上が最も必要であると思われる」

この状況は現在も変わっていない。
けど、今の報告書にはこの表現は削られている。
この理由がちょっと気になる。

 

 

ボク自身は、多文化共生社会に反対の立場ではない。
反対したところで、浜松市はすでに外国人が多く住んでいる多文化共生の街になっている。

そうした街に住むなら、そのことで得られるメリットを活かして、そのことで起こる問題はなるべく避けて生活したいと思っている。
日本の多くの市のHPを見ると、「これからは、国際化ですよ」「多文化共生の時代ですよ」と積極的に伝えている。

そして、外国人との共生社会の「良いところ」もすぐに分かる。
けど、それによって起こる具体的なトラブルは書いていない。

それを避けるために役立つ情報もない。
キレイな言葉があふれているけれど、実際の生活で必要な情報が見つからないというのは困る。
事前に情報があれば、避けられるトラブルはあるだろうし、トラブルになったときに被害を小さくできることもできる。

 

そうした情報を知らないままで、気がつくと、自分の周りが「多文化共生社会」になっていた。
そしてトラブルになっても、「運が悪かったと思って自分が何とかするしかない(弁護士ネット)」となってしまう。
現に浜松市には、そうした日本人の市民がたくさんいる。
今は減っているかな?。

 

外国人が多くいる地域や、これから増えそうな地域にいるみなさんは、どういったことに気を付けたらいいかを事前に知って、楽しく「多文化共生社会」を生きてください!

 

 

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良かったらこちらもどうぞ。

日本の大転換!「移民の毎年20万人受け入れ」って大丈夫?

多文化共生社会って?その問題とは?まずは、税金を払いましょ。

外国人との共生の課題って? 浜松市の理想は高く、市民の意識は低く

多文化共生社会の課題とは? 綺麗な言葉は、役に立たない。

今のうちに知っておいた方がいいよ。外国人との共生社会 メリットと課題

 

2 件のコメント

  • 鋭いご指摘ですが、トラブル対応のマニュアル化は難しいでしょうね。
    私がある有力な反差別団体に居た頃、社会問題の例として“差別的掲示物”をたくさん見せられました。差別的とみなされたものの多くは「朝鮮人出て行け」などの直球でしたが、中には「中国人に物を壊されたときの対処法」などの個人商店むけ被害マニュアルも含まれておりました。
    まさに文中の「外国人とのトラブルの具体的な内容を書くことは、外国人への偏見や差別につながると、役所側が自主規制して、書いていないのかもしれない。」のとおりです。
    大手紙とつながった反差別団体が日夜を問わず糾弾にやってくる、このリスクを前にして突っ張れるお役人はほとんどいません。

  • なるほど!
    それはとても貴重なお話です。
    内部にいないと見えてこない現実ですね。
    役人にも仕事としてやっているだけで、信念をもってしているわけでもないでしょうし、「日夜を問わず糾弾にやってくる」というのは抵抗できないですね。
    だから、無難な表現で終わらせているという面もあるんでしょう。
    なるほどなるほど。

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    今まで、東南アジア・中東・西アフリカなど約30の国と地域に旅をしてきました。それと歴史を教えていた経験をいかして、読者のみなさんに役立つ情報をお届けしたいと思っています。 また外国人の友人が多いので、彼らの視点から見た日本も紹介します。