アメリカとはこんな国①北部と南部の対立。民主党 VS 共和党

 

そんな広いアメリカは、北部と南部に分けられることが多い。

北部と南部を比べると、人々の価値観や考え方が対照的に分かれている。
ハッキリ言って対立していることが多い。

ニューヨーク出身のアメリカ人でこんなことを言う人がいた。

「同じアメリカにいるからといって、わたしをテキサス州のアメリカ人といっしょにしないでほしい」

北部にいるアメリカ人には、「南部のアメリカ人と同じ」と見られることをイヤがる人は少なくないと思う。

日本でもそういうことはある。
京都の大学に行った時、京都人からこんなことを聞いた。
「関西だからといって、大阪の人たちといっしょにしないでほしい」
その一方で、「そう言う京都人が嫌い」という大阪人もいた。

 

 

でもアメリカでの北部と南部の対立は、関西の北部と南部の対立よりずっと大きい。
学校の歴史の授業では、アメリカという国についてこのように習う。

13植民地が統合されて成立した国。
1777年のアメリカ連合規約で13植民地が州(共和国)として緩やかに統合されたが、87年制定により、連邦共和国として正式に発足した。

「世界史用語集(山川出版)」

ここに、13の植民地が「州=共和国」だったと書いてある。
だから今でもアメリカの州には独自性が強くあって、いろいろなことを州で決めることができる。

その点が日本の都道府県は違う。
たとえばアメリカでは、州が消費税の税率を決めることができる。
日本でそれはあり得ない。
「静岡県の消費税は8%だけど、愛知県の消費税は3%」なんてことになったら、静岡県民大激怒。

 

国籍は同じでも、広いアメリカでは場所によって人々の頭の中は大きくちがっている。
今回は、アメリカの北部と南部に違いについて書いていきたい。
それぞれの人たちの価値観や考え方の違いや対立の歴史について。

 

 

人の価値観や考え方を知るためにはどうしたいいか?

「その人が支持する政党を知る」ということは有効な方法だ。
そのことによって、その人が「どんなことに価値をおいているのか?」とか「どんな問題意識をもっているのか?」といったことが見えてくる。

これは日本も同じ。
大ざっぱな見方として、自民党の支持者と共産党の支持者とでは考え方が大きく違う。
価値観が違うから、「なにを問題にするのか?」という視点の持ち方も変わってくる。

 

おっと、話はアメリカだった。
まずはアメリカ北部の位置を確認しておこう。

上の赤いところがアメリカ北部(ウィキペディアから)

 

続いてアメリカ南部。
下の赤いところがアメリカ南部(ウィキペディアから)
*これは「一応の目安」と考えてほしい。情報源によって北部や南部の指す範囲が変わってくる。

 

アメリカの政党には民主党と共和党があって、「二大政党制の典型的な国」といわれる。

一般的な傾向として、アメリカ北部には民主党の支持者が多く、南部には共産党の支持者が多い。

2016年の大統領選挙の結果からもそのことが見えてくる。
民主党のヒラリー・クリントンが勝利した州は北部に多く、共産党のトランプが勝った州は南部に集中している。

時事通信の【図解・国際】米大統領選・州別勝敗地から。

 

ただ、この選挙結果は「大番狂わせ」と呼ばるほど異例のものだった。

Jcastテレビウォッチの記事から。

世界中のメディアが『衝撃的』『驚愕』という表現で、トランプショックの大きさを表した。トランプ勝利はアメリカメディアの敗北も意味する。ほぼすべてのメディアはしたり顔でヒラリー・クリントン支持を表明した

番狂わせアメリカ大統領選!トランプ勝利も想定していた週刊文春・・・記事作りうまい

事前のメディアの予想では、「北部の多くの州で民主党のヒラリーを支持する声が多い」というものだった。
でも伝統的に、北部には民主党の考え方に共感する人が多く、南部には共和党の価値観に共鳴する人が多い。

 

 

「テキサスのアメリカ人とはいっしょにしないでほしい」と言っていたニューヨークのアメリカ人が「友人の結婚パーティーで本当に気分が悪くなった」と話していた。
結婚の祝いの席でトランプの支持者が、それと分かる帽子をかぶっていたらしい。

「友人の結婚式で自分の政治的主張をしているバカがいた。本当に失礼で最悪」

もちろんそのアメリカ人は民主党の支持者。
日本で友人の結婚パーティーで、「自民党支持」「共産党支持」のグッズを身につけてアピールしていたら、きっとその場のすべての人を敵にまわす。

こういうことをする人はアメリカ南部に多い気がする。

その時の帽子はたぶんこの帽子。

「Make America Great Again(アメリカを再び偉大にしよう)」の頭文字をとって、トランプ大統領を「MAGA皇帝」と呼ぶ人もいる。
南部に多いはず。

 

2012年の大統領選挙の結果では、そのことが比較的ハッキリしている。
民主党のオバマが大統領に選ばれた選挙では、北部と南部でこう分かれていた。

青は民主党が勝利したところ。
赤は共和党が勝利したところ。

先ほどのアメリカ北部と南部の地図と比べてほしい。
アメリカの北部には民主党の支持者が多くて、南部には共産党の支持者が多いことは分かってもらえたと思う。

 

 

アメリカの北部と南部で、人々の考え方が違っていたり対立したりする大きな理由に南北戦争(1861~65)がある。

南部のアメリカ連合国と北部のアメリカ合衆国との戦争。
リンカンはあくまで「連邦の維持」だったが、南軍が先端を開いて始まった。戦況は、はじめ南軍有利に進んだが、まもなく人口や経済力にまさる北軍有利に逆転した。

「世界史用語集(山川出版)」

 

南北戦争のときの北部(青)と南部(ピンク)。
北部は奴隷制に反対して、南部は奴隷制を支持していた。

 

 

ちなみに南北戦争が終わった後、銃が大量にあまってしまった。
戦争が終われば銃なんていらない。

そういうわけで、その不要な銃は日本に輸出されることになる。
江戸幕府軍と新政府軍による戊辰戦争では、アメリカ南北戦争の銃が使われていた。

 

 

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今まで、東南アジア、中東、西アフリカに旅をしてきました。外国に行って初めて気がつく日本の良さや特長があります。以前、歴史を教えていたので、その経験もいかして、日本や世界の歴史や文化などをテーマに、「読んでタメになる」ようなブログを目指します。