日本と韓国の伝統文化の違い これが、日本の「強み」です。

 

始めの一言

「朝鮮人は私の目には新奇に映った。清国人にも日本人にも似てはおらず、そのどちらよりもずっとみばがよくて、体格は日本人よりはるかに立派である。
(イザベラバード 明治時代)」(朝鮮紀行 講談社学術文庫」

 

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今回の内容

・韓国に「家元」っていないの?
・「老舗」と「家元」について。
・これが日本の強み

 

・韓国に「家元」っていないの?

前回の「韓国には老舗がない」ということで思い出したことがある。
韓国には、「家元」もないんじゃないかな?

 

韓国人の作家にして大学教授でもある呉善花さんは、「ワサビの日本人と唐辛子の韓国人」で、こんなことを書いている。

日本に住んでいた呉さんが生け花を習いたいと思いたって、早速、ある生け花の「家元」のところに行く。

そこで、家元の話を聞いているうちに、呉さんはこんな疑問をもった。

 

ほんとうに身につくのは一〇年も二〇年もかかる、と言われる。とすると、その一〇年なり二〇年なりの間は、自分の個性はどこへ行ってしまうのだろうか。
そんなに長い期間をかけないと、家元の流儀を受け入れることができないというなら、弟子にほとんど個性を発揮する余地などないではないか
「ワサビの日本人と唐辛子の韓国人(祥伝社黄金文庫)」

 

「パリパリ(早く早く)!」を求める韓国人気質を思わせる。

この文の章は、「『家元』がいて、どうして個性を生かせるのか」となっている。
これを読んでいた感じたことが、どうやら、韓国には「家元」という存在がいないようだ、ということ。

 

ネットも調べても、韓国には「家元」という存在が見つからない。

「韓国には家元はいない」というのは、見つけることができた。

 

松岡正剛の千夜千冊」というブログ(?)の中で、韓国茶道の本が紹介されている。
そこには、「日本の茶道の家元にあたるものもない(いまもない)」と書いてある。

この本の作者は、「金明培(キム・ミョンベ)」という韓国人だ。
韓国には、韓国茶道の講師や先生はいても、日本でいう家元はいないらしい。

 

・家元と老舗は、「一日にしてならず」

家元と老舗には、共通点がある。
どちらも、「一日にしてはならず」というもの。

あ、この表現は、この「ローマは一日にして成らず」ということわざからとったものです。

 

ローマは一日にして成らず

英語のことわざ「Rome was not built in a day.」の訳。
大事業は長年の努力なしに成し遂げることはできないというたとえ。

(故事ことわざ辞典)

 

・「老舗」と「家元」について。

 

老舗

代々続いて同じ商売をしている格式・信用のある店。 2 先祖代々の家業を守り継ぐこと。

(大辞泉)

 

家元

技芸の道で、その流派の本家として正統を受け継ぎ、流派を統率する家筋。
また、その当主。室町時代に始まり、江戸時代に諸芸道の発展とともに、能楽・狂言・舞踊・音曲・香道・茶道・華道・武道などについて多くいうようになり、現代に及ぶ。

(大辞泉)

 

どちらも、短期間ですぐに生まれるものではない。

「家元」や「老舗」を名乗るためには、一代だけではなく何世代にもわたって、その道一筋で修行をしないといけない。
長い月日と努力を重ねることで、他人に伝えられるほどの域に達することができる。

そうして、家元や老舗が生まれると思う。

 

「老舗」も「家元」も、大事なことは「先代から受け継ぐ」ということ。
これを繰り返していけば、そのまま「伝統」になる。

 

伝統

ある民族・社会・集団の中で、思想・風俗・習慣・様式・技術・しきたりなど、規範的なものとして古くから受け継がれてきた事柄。また、それらを受け伝えること。

(デジタル大辞泉)

 

日本の場合、伝統芸能や伝統文化を語るうえで家元の存在を欠かすことができない。

先ほどの「家元」に重なる部分もあるけど、ウィキペディアにはこう書いてある。

これを見たら、日本の伝統的な芸能や文化と家元制度が深く結びついていることが分かる。

 

家元の存在する分野としては、各種の武術・武道、江戸期の公家家職に由来する有職故実・礼式の類、華道、茶道、書道、盆庭工芸、能楽、邦楽、日本舞踊、東八拳などがある。
(ウィキペディア)

 

 

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・これが日本の強み

老舗や家元の強みは、何世代にもわたって伝えられてきたことによる「蓄積」にある。
自分が先代から受け継いだ技や知識を、自分なりに発展させて子に伝える。

 

「後の世に伝える」ということがなかったら、あるとき天才が現れてだけになるだろう。
そして、その人が亡くなると同時に、その優れた知識や技術もなくなってしまう。

もちろん、まわりの人間がその天才から学び取ることはできるだろうけど、それには限界がある。

その人間が意図して残そうとしたかしないかは、大きな違いになる。

 

知識や技術が世代にわたって受け継がれて、積み重ねられてきたことが、日本の伝統文化の強みになっている。
その具体的な表れが、老舗であり家元だと思う。

 

どこの国でも、伝統文化は過去の積み重ねの上にある。

だけど、特に「日本では」と強調したのは、和算(わさん)という日本独自の数学が頭にあったから。

 

和算

中国伝来の数学から発達した日本独自の数学。吉田光由・関孝和らにより西欧数学の水準にまで高められた。
(日本史用語集 山川出版)

 

「西欧数学の水準にまで高め」た方法というのが、世界に日本しかないだろうという本当に独自のもの。

 

それが「遺題継承(いだいけいしょう)」というもので、「先に出された遺題を解き新たな遺題を出すという連鎖」のこと。

まあ、詳しくは、ウィキペディアを見てくださいな。

 

個人的には、和算より「それを生み出した日本人の考え方や心情はどんなものだったのか?」ということに関心がある。

 

この「遺題継承」を生んだ日本人の発想の根本には、「自分が成し得たものを、後の日本人に残したい」という気持ちがあったと思う。

 

老舗・家元・和算という日本に独特なものの背後には、「これからの日本のために」という人びとの思いが込められているような気がする。

 

少なくとも、自分がいなくなっても続いていく日本や日本人のことを強く意識していたはず。
そこには、「私」という部分が少なかったと思う。
こうした日本人の思いが、伝統文化だけではなくて、日本のいろいろな分野での大きな強みになっていたと思う。

 

ボクが知る限り、韓国には家元や老舗というものが本当に少ない。
日本に比べたら、「ない」と言ってもいいぐらい。
これは「良い悪い」ではなくて、日本との違いなだけ。

 

もちろん、韓国には優れた伝統文化がある。
では、韓国ではどうやって、知識や技能を次の世代に受け継いでいったのか?
それが気になって、調べてみた。

そのことは、次回に。

 

おまけ

さっき、ウィキペディアの「家元」の説明に、「家元の存在する分野としては、各種の武術・武道」というものがあった。
じゃ、「韓国の国技のテコンドーなら、家元に当たる人がいるのか?」 と思って調べてみた。

 

テコンドーまたは跆拳道(たいけんどう)とは、格闘技、スポーツの一種で、韓国の国技。松濤館流空手を起源としており
(ウィキペディア)

 

テコンドーは、日本の空手が起源だったみたい。
これは、知らなかった。

 

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2 件のコメント

  • 匿名さん、コメントありがとうございます。

    ボクは、韓国人を見下しても崇拝してもいません。
    日本人のように、長所と欠点がある人間だと思って、韓国人の友人と付き合っています。

    「日本人が韓国人の問題を取り上げる」ということは、「見下す」ことにはつながりません。
    韓国人が日本人の「負の問題」を取り上げてもかまいません。

    ある文章を読んで、読み手が「私には~と感じた」というのはまったく自由です。
    ですが、もし記事の内容に事実誤認があったら教えてください。

    それと、もしあなたがブログをやっていたら、ぜひ読ませてもらいたいと思います。
    ボクとは、考え方がとても違うようなので、そういう方から勉強させてもらいたいです。
    それか、おススメの韓国ブログがあったら、ぜひ、紹介してください。
    よろしくお願いします。

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    ABOUTこの記事をかいた人

    今まで、東南アジア、中東、西アフリカに旅をしてきました。外国に行って初めて気がつく日本の良さや特長があります。以前、歴史を教えていたので、その経験もいかして、日本や世界の歴史や文化などをテーマに、「読んでタメになる」ようなブログを目指します。