韓国の映画・軍艦島の嘘と真実。これでも「見て見ぬふり」?

 

長崎県に軍艦島という島がある。

その軍艦島をめぐって、今日本と韓国で大変なことが起きている。

かつてこの島で日本人と朝鮮人が働いていた。
その歴史から想像のつばさを広げて、とんでもない映画が韓国でつくられた。

それが「軍艦島」という映画。
この内容が真実からかけ離れていて、ひどいと話題になっている。

韓国の全国紙・中央日報の記事(2017年07月21日)によると、その映画にはこんな映像があるという。

画面いっぱいに広げられた旭日旗は真っ二つに裂け、日本の軍人は火に焼けて死ぬ渦中に首を切られる。朝鮮人は火炎瓶を作って日本に投げる。朝鮮人に対する暴力もまた赤裸々だ。性搾取と電気拷問から始まり、鋭い釘の上に人を転がして殺す方法まで、詳細な描写が出てくる。

映画『軍艦島』監督「全身を殴られたかのようなしびれを感じてもらいたかった」

これはファンタジーだ。
実際の軍艦島でこんなことは起きていない。
これはあくまで映画の演出で、一言でいったら嘘。

でも、この映画の内容を真実だと誤解する韓国人や日本人が出てくるおそれがある。
この映画によって、解決済みの徴用工をめぐる問題がまた掘り起こされるかもしれない。

こうしたことを受け、時事通信は「韓国国内で徴用工をめぐる問題への関心が高まるのは必至で、日韓関係に影響を及ぼす可能性も指摘されている」と伝えている。

間違いが真実として広がってしまって、日本と韓国に良いことがあるはずがない。
大切なことは事実を知ること。

 

 

この映画について日本政府はどう考えているのか?

時事通信の記事(2017/07/26)に菅官房長官の言葉がのっている。

「史実を反映した記録映画の類ではない」との見方を示した。その上で「徴用工問題を含め、日韓間の財産請求権の問題は完全に最終的に解決済みの問題だ」と強調した。

「徴用工」は解決済み=菅官房長官

最低限、次の2点はおさえておこう。

・徴用工の問題はすでに終わっている。
・この映画の内容は事実ではない。

 

 

軍艦島という映画は歴史の真実を描いたわけではない。
歴史を題材としたエンターテインメント作品だ。

この映画を撮ったリュ・スンワン監督はこう言っている。

「実際に軍艦島を撮影した航空写真を見て、ストーリーを膨らませながら映画を作り始めた」とし「映画を見終わったあと、まるで全身をなぐられたかのようなしびれを感じてもらいたかった」とした。

映画『軍艦島』監督「全身を殴られたかのようなしびれを感じてもらいたかった」

軍艦島を上空から撮影した写真を見て、観客をしびれさせるような物語をつくりだしている。
それが先ほどのものだ。

朝鮮人は火炎瓶を作って日本に投げる。朝鮮人に対する暴力もまた赤裸々だ。性搾取と電気拷問から始まり、鋭い釘の上に人を転がして殺す方法まで、詳細な描写が出てくる。

映画『軍艦島』監督「全身を殴られたかのようなしびれを感じてもらいたかった」

たしかにこんなシーンを見たら韓国人はしびれてしまう。
効果音と迫力ある映像でこんな場面を見たら、反日感情を刺激されないわけがない。

 

この映画の作成で重視されたのは観客を興奮させることであって、史実を描き出すことではない。
映画をつくることはビジネスだから、利益を出す必要がある。
「多くの人を映画館に足を運ばせる」というのも映画監督にとって大切だ。

この映画を見ることは問題ない。
内容を真実だとかん違いしなかったら問題は少ない。

映画の軍艦島はあくまで娯楽大作だ。
その内容は創作で、言ってみたら嘘。

そのことを分かっていないと、誤解が広がって日韓関係へ悪い影響をあたえてしまう。

 

 

この映画に対して、その時代の軍艦島に生きていた人たちが反対の声を上げている。

NHK NEWS WEBのニュース(7月26日)から。

軍艦島の元島民の有志で作るグループは、映画の描写が「誤った歴史認識を伝えるおそれがある」などとして、この映画に対して抗議する声明を出すことになりました。

「韓国で公開の映画「軍艦島」に元島民が抗議へ」

映画・軍艦島にはこんなシーンがあった。
日本人が朝鮮人に対して、性搾取と電気拷問から始まり、鋭い釘の上に人を転がして殺している。

実際の軍艦島はどうだったのか?

朝鮮半島出身者の子供は日本人の子供と同じように学校に通い、机を並べて勉強した。アパート内には朝鮮半島から来た家族も多く入居していたという。

「軍艦島は地獄島…」韓国映画・絵本が強制徴用の少年炭鉱員を捏造 憤る元島民たち「嘘を暴く」

軍艦島の真実を知っている人からしたら、映画の創作には耐えられないだろう。
だから映画に反対の声を上げている。

実際、それによって日韓関係に影響を及ぼす可能性が指摘されているのだから。

こうした元島民の声はもっと多くの日本人に届けたほうがいい。
嘘には事実で対抗することが有効だから。

日韓関係を心配して声を上げた元島民に対しても、「嫌韓め!」とか言い出す日本人がいそうだけど。

 

 

韓国人がつくる反日映画には、演出として嘘が混ぜられることがよくある。

慰安婦映画の「鬼郷」もそうだった。

この映画では、毎日、慰安婦の人たちが性労働を強制されていた。
映画の中では、慰安婦がなぜか少女になっている。
その少女たちが脱走を試みたり、病気になったりする。

映画の中で、日本兵はそうした少女たちに何をしたのか?

なんと日本兵は少女たちを銃殺して大きな穴に放り投げているという。
または、少女を生きたまま穴に落として、その上からガソリンをかけて焼き殺している。

韓国に精通したジャーナリストの黒田勝弘氏は、この映画を「最悪」と酷評した。

しかしこの映画はひどい。1970年代から韓国の映画やテレビ、舞台で数多くの反日ドラマを見てきたが、これは最悪である。

「慰安婦として強制連行された可憐(かれん)な韓国の少女たちと極悪非道の日本兵」という図式で、日本兵による少女たちに対する殴る蹴る引き裂く…の残虐な暴行、拷問場面の連続は正視に耐えない。

正視に耐えぬ最悪の慰安婦映画

これと同じことが今、韓国で起きている。
この鬼郷が公開されたとき、この演出(嘘)に対してどれだけ人が反対の声を上げたのだろうか?

くり返しになるけど、間違いが真実となって広がっても、日本と韓国が得することはない。
損しかない。
だから軍艦島の元島民たちのように抗議した方がいい。

 

韓国が間違ったことをしても、「日本人は反対の声を上げるべきではない。黙っていることが日韓友好になる」と考えるのはあまりにも非現実的だ。

日本と韓国は対等な国なのだから、間違いがあったら抗議したらいい。
韓国を見てみたらいい。
日本に対して、韓国はしょっちゅう抗議している。

慰安婦問題などで韓国が不誠実なことをしても抗議をしないから、日本での嫌韓感情が高まってしまう。
それが日韓関係に悪影響をあたえている。

歴史認識の問題について、見て見ぬふりをしている人間が日韓友好に役立つことはない。

もちろんそれを言う時と場所は考えないとダメだけどね。

 

 

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今まで、東南アジア、中東、西アフリカなど27の国・地域に旅をしてきました。以前、中学生に歴史を教えていた経験もあります。 また、日本にいる外国人の友人も多いので、彼らの目から見た日本も知っています。 そうした経験をいかして、日本や世界の歴史・文化・宗教などをテーマに、「読んでタメになる」ブログを目指しています。