日韓歴史戦:日本の強みは、韓国の間違いを指摘して事実を示すこと。

 

アメリカのニューヨークに、タイムズスクエアという場所がある。

世界中の観光客が集まることから、「世界の交差点」とも呼ばれている。

 

ウィキペディアから

 

ここに広告を出せば、その効果は絶大だ。
でもその費用は世界でも最高レベルにある。

ここに韓国の教授が「日本の歴史ねつ造を告発する映像を流す!」と発表して話題になった。
この教授は日本の植民地時代、軍艦島で朝鮮人が過酷な労働をさせられていたことを映像でうったえようと考えた。

タイムズスクエアで「日本の歴史わい曲」を世界の人に伝えるためには、約2000万円の資金が必要になるらしい。
この教授はそれを募金で集めようとする。

くわしくは聯合ニュースの記事(2017/07/04)に書いてある。

NYに軍艦島告発映像 日本の「歴史歪曲」指摘

 

これがタイムズスクエアで流された映像(上の記事から)

「120人が死亡した」と書いてあるけど・・・。

 

「日本の歴史わい曲を世界の人たちにうったえる!」という目的でおこなったこの企画はどうなったか?

タイムズスクエアで流された映像に、とんでもない間違いがあったことが分かって韓国が大騒ぎになる。
「朝鮮人が過酷な労働をさせられていた」ということをしめす映像の中の人物が、朝鮮人ではなくてじつは日本人だったことが判明する。

つまりこの映像には、軍艦島や朝鮮人とはまったく関係がないものが映されていた。
このあきれた出来事を中央日報(2017年07月26日)がこう報じている。

ところが写真の中の人物は強制徴用された朝鮮人ではなく日本人であることが確認された。しかもその場所も軍艦島の海底炭鉱ではなかった。

NYタイムズスクエア「軍艦島」広報映像の人物 朝鮮人ではなく日本人だった

これを企画した大学教授もこの間違いを認めている。
写真の内容が事実かどうかをしっかり確認しないまま使ってしまったという。
記事では「徹底して検証ができず、不本意なミスを犯した」と釈明しているけど、大学教授がこれではあまりにお粗末。

日本では考えられないレベルのミスだ。

「日本の歴史わい曲を世界の人たちにうったえる」つもりが、歴史をわい曲していたのはたち自分だった。
第三者なら笑いごとですむ。
だけど何も知らない外国人がこの映像を見たら、きっと「日本は朝鮮人に、こんなにひどいことをしていたんだ」とかん違いしてしまう。
日本にとってはとんでもない風評被害だ。

 

じつは、韓国は同じようなミスを今年の2月にもしていた。
韓国のテレビ局が軍艦島の特集を放送した時にも、間違った写真が使われていて問題になっている。

この時もテーマは同じ。
「軍艦島の朝鮮人は日本によってこれだけひどいことをされた」ということを伝える内容。

でも、そこで証拠として映された写真は軍艦島のものではないことが分かる。
さらに、番組で「強制徴用された朝鮮人」と紹介した人たちは朝鮮人ではなかった。

産経新聞の記事がそのことを伝えている。

炭鉱労働に詳しい日大名誉教授、田中直樹も「機械化が進んでいた端島であんな手掘りは荒唐無稽としか言いようがない」と語る。
番組では黒ずんだ労働者たちが並んで立つ様子を「強制徴用された韓国人被害者」と説明した。だが、写っているのは朝鮮人ではない。

軍艦島、荒唐無稽な印象操作 別の炭鉱写真使用…韓国テレビ、誤り認める

上の写真は採炭作業をしている日本人。
下は釜山の国立歴史館で、「過酷な労働をさせられている朝鮮人」として展示されているもの。

画像は産経新聞の記事より。

 

 

軍艦島を特集した韓国のテレビ番組では、炭鉱の壁に書かれた「腹が減った」「故郷に帰りたい」「母に会いたい」とハングル文字を伝えていた。

でもこの「落書き」は、植民地時代のものではなかったことが分かる。

これは昭和40年に、ある団体が制作した朝鮮人労働者の生活を描く映画のなかで、映画の演出性を高めるためにスタッフが書いたものだった。

でも韓国のテレビ局はそれに気づかず、映画の演出のために書いたものを「植民地時代に過酷な労働をさせられていた朝鮮人」をしめすものとして流してしまう。
このことも上の産経新聞の記事にくわしく書いてある。

 

日本のテレビがこんなミスをしたら、きっと韓国が激怒して大騒ぎになる。

でもこうして、「韓国がこんな間違いをしていた」とブログで指摘すると、それに怒り出す人もいる。
考えてほしいのだけど、韓国の間違いを見て見ぬふりをすれば、それで日韓友好が成立するだろうか?

間違いやウソはいつか必ずバレる。
バレた時に不信が高まるだけで、逆効果だ。

日本と韓国の良い関係を思うなら、間違いはなくして事実を広めるほうがいい。

 

 

タイムズスクエアでは、朝鮮人労働者ではなくて日本人労働者の映像を流してしまった。
この他にも、韓国では間違った資料を使っている例があまりに多いことから、韓国の新聞がそれを警告している。

中央日報の記事から。

我々にも省みる点がある。すでに以前から各種メディアで同じ写真を軍艦島の強制労役の象徴のように使ってきた。国内の公共施設でさえもでたらめな説明をつけてこの写真を展示している。
(中略)一度間違って引用された資料が安易に繰り返し使用され、定説のように固まった事例だ。専門家らはこの写真のほかにも誤って使用された資料が少なくないと指摘する。

【取材日記】韓国が日本の歴史歪曲に対抗する道

「国内の公共施設でさえもでたらめな説明をつけてこの写真を展示している」という例には、先ほどの釜山の国立歴史館の展示があった。
日本に対して「歴史のわい曲」「ねつ造だ」とせまる韓国が、国内の歴史資料を「でたらめ」と認めるのは珍しい。

 

 

この記事では、「間違った資料を使っていては、日本との歴史戦には勝てない」ということを伝えている。
日本について、「日本と日本人はディテールに強い」と評価している。
ディテールとは事実の正確性のことで、日本人なら当たり前のこと。

逆にいえば、韓国は歴史の正確性で弱いということになる。
タイムズスクエアやテレビ番組の件を見たら、たしかにそうだ。

世界的に有名なタイムズスクエアで流した映像は日本人の労働者だった。
テレビ局が放送した資料には、デタラメなものがいくつかあった。

今の日本なら、こんなことが続けて起こることはない。
歴史の事実や正確性を重視するから。
韓国が認めるように、ディテールに強いから。

日本と歴史戦をたたかうなら、「韓国も歴史の事実でもって日本に対抗しなけれいけない」と記事は結んでいる。

感情でなく論理とファクトで接近してこそ、日本の主張を崩すことができる。ディテールにはディテールに対抗しなければいけない。

こうした間違いは、軍艦島の件だけであるはずがない。
慰安婦問題や旭日旗問題など日本に関する韓国の情報は、そのまま信じないほうがいい。
韓国でも何が事実なのか分かってなく、いろいろなミスをしてしまうのだから。

 

 

でも、韓国にこう思わせたのは、日本が韓国のミスを指摘して正確な資料を示したからだ。
韓国が嫌がることはこれだろう。
日本に間違いを指摘されて、事実を突きつけられる。

事実が相手では韓国も反論がしにくい。
だから、「感情でなく論理とファクトで接近」することが大事だという結論に達している。

 

対北朝鮮のことを考えても、韓国とは良い関係でいたほうが日本にとって得。
日本と韓国にとって邪魔なのは、間違いが事実となって広がってしまうこと。
このブログで何回か書いているけど、間違いが事実となって広がってしまうとそれを修正することが本当にむずかしくなる。

その意味でも、日本としては韓国に対して感情的にはならず、間違いがあったらそれを指摘して事実を伝え続ければいい。
そのためにも韓国の間違いに気づいたら、多くの日本人にも知らせたほうがいい。

歴史のファクトやディテールに弱い韓国にとっては、多くの日本人が歴史の事実を共有することが一番やっかいなことだと思う。

 

 

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2 件のコメント

  • ファクトを前面に押し出した上で、冷静にそして論理的に、ですね。

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    今まで、東南アジア、中東、西アフリカに旅をしてきました。外国に行って初めて気がつく日本の良さや特長があります。以前、歴史を教えていたので、その経験もいかして、日本や世界の歴史や文化などをテーマに、「読んでタメになる」ようなブログを目指します。