慰安婦問題で失言?韓国中で袋叩きにされた、気の毒な日本人

 

今からおよそ1か月前、韓国のマスコミから袋叩きにされたされた日本人を知っているだろうか?

それが篠塚隆という人で、アメリカのアトランタ日本総領事をしている。
この人が慰安婦問題について失言してしまったことから、韓国が激怒して大問題に発展した。

この総領事は公の場で、慰安婦を「売春婦」と言ってしまった。
この失言を韓国の各紙がいっせいに取り上げる。

中央日報は記事(2017年06月27日)で書く。

米ジョージア州アトランタ駐在の日本総領事が「慰安婦は売春婦」と発言して韓国人社会に波紋を広げている。

米アトランタ日本総領事「慰安婦は売春婦」妄言 現地韓国人社会に波紋

こちらはハンギョレ新聞の記事。

 米国ジョージア州アトランタの篠塚隆日本総領事が、現地の地域メディアとのインタビューで「慰安婦は売春婦」と主張し、韓国人団体などが反発している。

「慰安婦は売春婦」駐アトランタ日本総領事が妄言

中央日報もハンギョレ新聞も、篠塚氏の発言を「妄言」と非難している。

 

韓国の外交部(日本でいう外務省)が篠塚氏の言葉を取り上げる事態にまでなった。
報道官が「不適切で遺憾に思う」と言い、日本政府に発言の撤回を求めた。

朝鮮日報の記事(2017/06/29)から。

また、「こうした立場を外交ルートで日本に伝えた」として、慰安婦問題をめぐる合意の精神に反するこうした発言について「撤回と再発防止のための措置を強く求めた」と明らかにした。

日本総領事の慰安婦発言に遺憾表明 撤回を要求=韓国

アトランタ日本総領事という立場での発言とあって、篠塚氏は韓国のマスコミや政府から総攻撃を受けることになる。

でもこの後、ある事実が判明した。
篠塚氏は「慰安婦は売春婦だった」とは言っていない。

 

 

このとき韓国は、アトランタで少女像と称する慰安婦像を建てようとしていた。

これは2015年の日韓合意の精神に反する。
だから日本政府はこの動きに反対していた。

アトランタでの慰安婦像の設置については、民進党の代表だった蓮舫氏も韓国側を非難している。
このことについては、与党も野党もない。
オール日本で慰安婦像の設置に反対していた。

 

アトランタ日本総領事である篠塚氏も、慰安婦像を建てさせないために奮闘する。
日本政府の考えを積極的にアメリカの人たちに伝えていた。

韓国側としては、自分たちの活動を邪魔されることになるから、篠塚氏の動きが気に食わない。

そんな中、篠塚氏がアメリカの地元紙とのインタビューで「慰安婦は金をもらった売春婦だったと発言した」と韓国紙が報じたことから、上のような大騒ぎになる。

 

韓国紙の報道を受けて日本側が調査したところ、篠塚氏はそんな発言をしていなかったことが判明する。
日本政府は韓国紙の報道を否定する声明を出す。

産経新聞の記事(2017.6.30)から。

菅氏は同州の篠塚隆駐アトランタ総領事が米地元紙のインタビューで「慰安婦は金をもらった売春婦だった」と語ったとの報道に関し「篠塚氏は『報酬を受けた娼婦』とか『娼婦』という表現は用いていない」と説明した。「総領事はわが国政府の立場に沿って慰安婦を『性奴隷』と称することは不適切であるという説明を行った」と述べた。

菅義偉官房長官「極めて残念」 米ジョージア州の慰安婦像設置

 

韓国紙は、「日本総領事が『慰安婦は売春婦だった』と妄言を吐いた」と報道した。
韓国の外交部はこの発言に対して、撤回と再発防止のための措置を日本政府に強く求めた。

でも日本政府や日本の新聞はそれを否定してしまう。

そこで韓国の新聞が真偽をたしかめる。

「篠塚氏は本当にそう言ったのだろうか?」

すると、そんな失言はなかったことが分かる。

ハンギョレ新聞の記事(2017-06-29)から。

当時インタビューを進めた記者が27日に公開した録音ファイルと録音記録を見れば、篠塚総領事は“売春婦”(prostitute)という単語は言っていない。

日本総領事が「『慰安婦は売春婦』発言していない」と弁明

でも韓国では、マスコミや政府までも「失言があった」という前提で日本を非難している。

どうするのか?
ふつうなら、間違った報道を詫びてその記事を削除するところ。

でも韓国は違う。

「篠塚総領事はそう言ってはいなかったけれど、『そう解釈できること』を言っていた」と結論づける。

該当記者は、慰安婦が強制的に動員されたのではなく金を受け取って性を売買する職業であったというこの発言を解釈して“売春婦”と表現したと見られる。

日本総領事が「『慰安婦は売春婦』発言していない」と弁明

都合よく解釈して、個人の名誉を傷つけるな!

 

 

日本との歴史認識の問題において、韓国は「自分たちが正義の側に立っている」という前提で報道している。
そんな感情に立って伝えるから、内容に間違いがあることも多い。

韓国が間違ったことを主張すると、日本がそれを指摘して韓国に事実をしめす。
そんなことがよくある。

中央日報も、「感情より事実と論理で日本に対抗するべき」と韓国のマスコミに警告している。

感情でなく論理とファクトで接近してこそ、日本の主張を崩すことができる。ディテールにはディテールに対抗しなければいけない。

【取材日記】韓国が日本の歴史歪曲に対抗する道

実際、韓国のマスコミ報道での正確性のなさはよく問題になっている。

韓国のテレビ番組で「日本に強制徴用された朝鮮人」として示した写真は、朝鮮人ではなくて日本人だった。
「日本の植民地時代、朝鮮の労働者が炭鉱の壁に『腹が減った』『故郷に帰りたい』『母に会いたい』とハングル文字で書いていた」と伝えたら、じつはそれは昭和40年に書かれた落書きだった。

そんな韓国報道のデタラメぶりについては、この記事をご覧ください。

日韓歴史戦:日本の強みは、韓国の間違いを指摘して事実を示すこと。

 

韓国の日本に対する報道にはあまりに間も違いが多い。
このことは頭のどこかに入れておいたほうがいい。

それを信じてしまう日本人がいるから。
間違った情報にもとづいて、このブログに文句を言う人が実際にいる。

日本との歴史問題についての韓国報道には注意したほうがいい。
韓国の新聞ですら、「感情でなく論理と事実(ファクト)が大事」だと言っているぐらいだから。

 

 

ところで、篠塚総領事はどうなったのだろう?

言ってもいないことを「言った」と報道されて、韓国中で袋叩きにされたわけだけど、韓国のマスコミは篠塚氏の名誉を少しでも回復してくれたのだろうか?

ここ近年で、もっとも気の毒な人の一人だと思う。

 

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近くて遠い日本と韓国 「目次」 ③

 

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今まで、東南アジア・中東・西アフリカなど約30の国と地域に旅をしてきました。それと歴史を教えていた経験をいかして、読者のみなさんに役立つ情報をお届けしたいと思っています。 また外国人の友人が多いので、彼らの視点から見た日本も紹介します。