蛇の胴体が長い理由は?キリスト教では神の罰、科学では遺伝子のため。

 

今回は蛇についての話。

まずはインドの蛇使い「Vava Suresh」という人が、キング・コブラを捕まえる動画を見てください。

 

インドのヒンドゥー教ではこんな恐ろしいコブラを神格化して、「ナーガ」という蛇神をつくり出している。

ナーガ (नाग, Nāga) は、インド神話に起源を持つ、蛇の精霊あるいは蛇神のことである。

「ウィキペディア」

蛇を英語で「snake(スネーク)」という。
このスネークという英語とナーガという言葉にはつながりがある、という説もある。

 

インドの細密画に描かれたナーガ(ウィキペディアから)

 

ここからはふつうの蛇の話。

小さい蛇であっても、道を歩いていて突然出てきたらかなり驚く。
それに怖い。

長い胴体で地面をはって進む、あの蛇の姿には恐怖を感じてしまう。
これは人間の本能だ。

なんで蛇はあんなに、にょろにょろしているのか?
胴体が長い理由は何か?

キリスト教では、それは「神の罰」となっている。

キリスト教のとても重要な考え方で、「原罪」というものがある。

げん‐ざい【原罪】

《original sin》キリスト教で、人類が最初に犯した罪。アダムとイブが禁断の木の実を口にし、神の命令に背いた罪。アダムの子孫である人類はこの罪を負うとされる。

デジタル大辞泉の解説

キリスト教の考えでは、無宗教の日本人にもこの原罪があるとされている。

聖書にはこう書いてある。

「神の命令に背いた罪によって、アダムとイブは楽園(エデン)を追放されてしまった」

なんでアダムとイブはこんな罪を犯してしまったのか?
それは、イブが悪者の蛇にだまされたから。

 

 

神がつくった生き物のなかで、もっともずるくて悪賢い生物が蛇だった。

神はアダムとイブに、「善悪の木の実を絶対に食べてはいけない」と言いわたしていた。

でも蛇が現れて、イブ(エバ)をそそのかしてしまう。

アダムの妻エバの前に蛇が現れ、神が禁じた「善悪の木の実」を食べるように誘惑する。「それを食べると神のようになれる」という蛇の言葉に誘われ、エバはそれを食べ、アダムにも与えともに神との約束を破る。その結果、男女の支配関係、労働の苦しみなどが生じ、大洪水の神話が象徴するように人間と自然との調和も失われた。

「図解雑学キリスト教 (ナツメ社)」

これが、「人類が初めて犯した罪(原罪)」というもの。

神はイブをだました蛇に怒る。
そして罰として、蛇に腹ばいで移動する運命を負わせた。

主なる神はへびに言われた、「おまえは、この事を、したので、すべての家畜、野のすべての獣のうち、最ものろわれる。おまえは腹で、這いあるき、一生、ちりを食べるであろう」

口語訳聖書 Kindle 版

神の怒りを受けて、蛇はあんなに長い胴体になってしまった。
これはキリスト教の考え方。

 

 

最近、名古屋大学の研究グループが蛇の胴体が長い理由突きとめてニュースになった。

蛇のにょろにょろの理由はなにか?

その謎を解くカギは、「GDF11」という遺伝子にあった。
この「GDF11」というたったひとつの遺伝子の働きによって、脊椎せきつい動物の胴体の長さが変わってしまう。

名大の研究グループがこのことを明らかにしている。

くわしくは中日新聞の記事を見てください。

ヘビの胴体なぜ長い? 名大グループ、遺伝子の働き特定

 

蛇の胴体が長い理由はなにか?
キリスト教の考えでは、神の怒りのため。
科学的には、「GDF11」という遺伝子のためだった。

 

 

おまけ

蛇はギリシャ神話で「アスクレピオスの杖」として有名だ。

アスクレピオスとは、ギリシア神話に出てくる名医のこと。
この名医の持っていた杖が、「アスクレピオスの杖」と呼ばれている。

この杖には蛇(クスシヘビ)が巻きついている。
名医が持っていたということで、「アスクレピオスの杖」は医療や医術のシンボルマークとして世界的に使われている。

世界保健機関の旗に描かれているのも、「アスクレピオスの杖」だ。

 

 

おまけのおまけ

神が食べることを禁じた木の実をイブに食べさせたのは、蛇だった。
イブをだました蛇は悪いに決まってる。

でもキリスト教には、「蛇にだまされたイヴも悪い」という考えもあった。
そしてこれが女性蔑視へとつながっていく。

中世のヨーロッパ・キリスト教社会では、女性という存在はこう考えられていた。

十三世紀、聖トマス・アクィナスはこう述べた。女は神がおつくりになった失敗作である。

「万物の創造においては、いかなる欠陥品もつくられるべきではなかった。したがって、女は万物創造の際に生み出されるべきではなかったのだ。」

ヴィッテンベルクに住むルター派の信徒たちは、女が本当に人間かどうかをめぐって論争した。
正統派は、すべての罪の責任は女にあると考えていた。

「キリスト教封印の世界史 (徳間書店)」

 

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今まで、東南アジア、中東、西アフリカに旅をしてきました。外国に行って初めて気がつく日本の良さや特長があります。以前、歴史を教えていたので、その経験もいかして、日本や世界の歴史や文化などをテーマに、「読んでタメになる」ようなブログを目指します。