韓国の違和感。テレビでは日本語禁止。でも日本歌謡大会は人気!

 

朝鮮日報の記事(2017/07/29)にこんなものがあった。

韓国の若者がJ―POP披露 ソウルで「日本歌謡大会」盛況

 

最近の韓国では、日本の音楽の人気が高まっているらしい。
韓国人の関心はアイドルの曲だけでなくて、ジャズやアニメソングなどいろいろなジャンルにも広がっているという。

そんな背景もあって、「日本歌謡大会」が開かれた。
ソウルの日本大使館広報文化院でおこなわれたと書いてあるから、日本大使館が主催したのかもしれない。

今年は高校生の応募が目立ったという。今年は342組(404人)の応募があり、予選を勝ち抜いた16組が日本の歌を熱唱した。
本戦で披露された楽曲は美空ひばりの「柔」から星野源の「SUN」まで多岐にわたった。

韓国の若者がJ―POP披露 ソウルで「日本歌謡大会」盛況

この大会に「予選」があったことに驚いた。
それにしても、美空ひばりから星野源までというのだから本当に幅が広い。

日本大使館前には慰安婦像が置かれたままで日韓関係はギクシャクしているけど、「それはそれ、これはこれ」で、文化交流をおこなうことはいいことだ。

 

 

ただ、違和感はある。

「日本歌謡大会」で、韓国の人たちが公開の場で日本の曲を披露している。
でも韓国の地上波では、いまだに日本語の曲を披露することが禁止されている。

韓国では日本による植民地支配の苦い記憶もあって、テレビの地上波放送で日本語のドラマや曲を自由に流すことができない。
くわしくは、韓国での日本大衆文化の流入制限を見てほしい。

 

「地上波放送で日本語の曲を流すことができない」ということには、韓国国内からも批判の声はある。

これだと、世界の音楽を紹介するテレビ番組があっても、日本の曲だけは紹介することができなくなってしまう。
それでその番組の担当者は、世界の国の中で「その国の音楽を唯一紹介できないのがすなわち日本だ」と書いている。

KJCLUBの記事(2016.1.29)から。

2013年から昨年まで「歩いて世界に」を担当した期間、日本編は3回制作したが、いずれも日本の歌は1曲も紹介できなかった。世界的レベルの歌手が多いにもかかわらず、その楽曲をそのまま伝えられないのは非常につらいものだ。

日本の歌を自由に放送出来る国にすべきだ

日本のテレビ放送で、韓国の曲を紹介できないということは考えられない。
日本のテレビでは自由にKポップを流すことできる。
それが自然だと思う。

日本のテレビでは韓国の曲を制限なく流すことができる。でも、韓国の地上波では日本の曲を流すことができない。
このことに違和感を感じる政治家もいる。

2011年に、この不公平を解消するように自民党の議員が日本民間放送連盟の会長に要請をおこなっている。

 

 

「韓国の地上波では、自由に日本語を流すことができない」ということで、日本語の「ピカ」が問題になったこともある。

アイドルグループ・クレヨンポップの曲「オイ(Uh-ee)」の歌詞の中に、「日本語のような表現が含まれている」ということから、韓国の放送局KBSから放送不適格判定を受けてしまった。

サーチナの記事(2014-04-03)から。

KBS審議室は2日、「歌詞に『ピカポンチョク』という日本語式の表現を使用した」とし、同曲に不適格判定を下した。

「ピカ」の起源は日本語だ!・・・韓国で「放送不適格」の判定受けたK-POPアイドル

この「ピカ」は「ピカピカに光る」とかピカチュウの「ピカ」と同じで、完全に日本語。
KBSとしては、「ピカ」だけでもマズイらしい。
このことを受けて、クレヨンポップの所属会社は歌詞の「ピカポンチョク」を「ポンチョクポンチョク」に変えている。

でもこれは、「ピカという日本語がダメ」というより、日本語と韓国語を組み合わせたことがいけなかったらしい。
でも根本的な原因は、「韓国の地上波で日本語を流してはいけない」ということにある。

日本語を解禁すれば、韓国人アーティストの活動の幅も広がると思うのだけど。

 

 

韓国の大手経済誌の記者が、韓国での日本語規制についてこう書いている。
Japan In-depthの記事(2017/2/5)から。

まず日本語の放送を禁止した政府の規制を原因の一つとみる(中略)地上波TVとラジオ放送は日本語を流すことが根本的にできないからだ。

J-POPは日韓関係を救うか

韓国でJ-POPが好きな人の中には、そのことを他人には話さないことが多くあるという。

韓国には反日感情の強い人がいる。
だから、自分が日本の曲を好きだと言うのは「危険なことだ」と記事に書いてある。
「隠れキリシタン」みたいだ。

 

それでも韓国での「日本語解禁」の動きは少しずつ進んでいる。

2010年には、SKE48が韓国で開かれたイベントに参加し、日本語で曲を披露した。
この時は、「地上波テレビ局による日本人歌手の初生中継」として大きな話題になっている。

韓国のテレビでも、早く日本の歌の制限がなくなればといいと思う。
そうすれば、「韓国は不公平だ」という批判はなくなるし、「テレビで日本語の歌は禁止されているけど、日本歌謡大会は盛り上がる」ということに違和感を感じずにもすむ。

 

朝鮮時代、外国使節として日本人と交流があった申叔舟(シン・スクジュ)が息を引きとる前に、国王の成宗(ソンジョン)にこんな遺言を残している。
*勿れは「なかれ」

「願わくば国家、日本との和を失う勿れ」

(朝鮮儒教の二千年 姜在彦)

日本と韓国が政治や歴史問題でうまくいっていないときこそ日韓の文化交流はすすめていったほうがいい。
そのためにも、日本の歌やドラマといった日本の文化が韓国で自由に楽しめるようになってほしい。

 

 

最近、このブログを読んでくれている韓国の高校生からこんなコメントをもらった。

中学の時から独学したらいつの間にこうなっていました!
目標としている学科も日本語学科ですよ!

「独学でよくもここまで!」と驚くほど日本語がうまい。
韓国で日本文化が完全に解禁されて、こうした韓国人がどんどん出てきてほしいと思う。

 

 

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今まで、東南アジア、中東、西アフリカに旅をしてきました。外国に行って初めて気がつく日本の良さや特長があります。以前、歴史を教えていたので、その経験もいかして、日本や世界の歴史や文化などをテーマに、「読んでタメになる」ようなブログを目指します。