韓国のサード配備に中国がなぜ激怒?反対し制裁する理由とは?

 

知っている人は知っている。

今韓国は、中国から猛烈に”いじめられて”、経済的に大打撃を受けている。

その象徴が韓国企業のロッテマートだ。
韓国旅行をした人で、ここでお土産を買った人も多いはず。
ボクもソウル駅のロッテマートで最後の買い物をして、目の前のバス停から空港に直行したことがある。

そんなロッテマートが今大ピンチ。

2017年の3月から、中国は国内のロッテマート99店舗のうち87店舗を営業中止にしている。
これによって今ロッテマートは青色吐息。

朝鮮日報の記事(2017/09/09)から。

これまでの累積売上損失は5000億ウォン(約476億円)台、年末には1兆ウォン(約951億円)に達する見通しだ。1日当たり30億ウォン(約2億8600万円)近い損失を出している計算になる。

THAAD:中国のロッテマート99店舗、半分売却し大幅人員削減

一応、青息吐息(あおいきといき)とはこんな意味。

「困って苦しいときなどに、弱りきって吐くため息。また、そのため息の出る状態。(デジタル大辞泉の解説)」

 

ロッテマートの売り上げの激減ぶりがすごい。

グラフは上の記事から。

 

中国の寺

 

なぜ中国は、韓国にここまで激しく怒っているのか?

それは韓国が「THAAD(サード)」という最新の迎撃ミサイルを配備することにしたから。

韓国と日本は今、北朝鮮のミサイルに不安を感じている。
万が一にそなえて、日本は国内に迎撃ミサイルを配備している。

それは韓国も同じ。
北朝鮮のミサイル攻撃から「5000万人の国民の生命と財産を保護するため(東亜日報)」に、サードの配備は絶対に必要だと考えている。

サードを配備することは韓国にとっては生命線。

 

中国がそれに怒る理由はなにか?

それは中国の国家機密が韓国に知られてしまう可能性があるから。

韓国は中国に近い。
サードの高性能レーダーによって、北朝鮮の基地だけではなくて中国軍基地の様子まで見えてしまう。

中国にはこれが許せない。

 

秦の始皇帝のお墓にある兵馬俑

 

これから中国旅行に出かける人がいたら、「これだけは絶対に注意して!」ということを書いていきたい。

ある人がネットでこんな質問をしていた。

「中国で注意するところはどこですか?撮影NGの場所ってありますか?」

中国の事情にくわしい人がこんなことを書いている。
中国では写真撮影が日本よりも厳しくないから、わりと自由に撮影できる。
けど、軍関係の施設は絶対にダメ!

 

「中国では撮影NGのところが少ない」ということは、ボクも中国を旅行して感じていた。
日本の場合、お寺や博物館では撮影できないところが多いけど、中国ではそれがほとんどない。
寺の仏像や神像でも、博物館の展示品でも自由に写真を撮ることができた。
もちろんNGのところもある。

でも中国では軍事基地など国家機密にかかわるところでは、絶対に写真撮影ができない。

旅順の港で写真を撮っていた日本人観光客が警察に捕まったという話を、中国人ガイドから聞いたことがある。
旅順港に軍艦があったのだけど、その日本人は気づかず写真を撮ってしまったのを警察に見つかったらしい。

 

外務省ホームページにある安全対策基礎データでは、中国での写真撮影についてこう注意している。

写真撮影の制限

「軍事禁区」や「軍事管理区」と表示された軍事施設は,軍事施設保護法により,許可なく立入ったり撮影すること等が禁止されていますので,特に注意する必要があります。(中略)撮影した対象が国家機密に触れた場合は重罪となる場合があります

中国の場合、「知らなかったのですか。それなら仕方がないですね。これからは気をつけてください」ではすまされない。
外務省のこのページには、「逮捕に至らなくても当局から一時拘束され,撮影した写真を調べられる事例が少なくありません」とも書いてある。

 

中国の博物館
この博物館では、唐三彩でも何でも撮影自由。
その気前の良さに驚いた。
日本の博物館だったら、こうはいかない。

 

軍事基地を撮影してはいけない理由は、それが国家機密を知る「スパイ行為」と見なされるから。
中国ではスパイ行為をしなくても、その疑いをかけられただけでもかなり大変なことになる。

そんなことで、中国ではGPS機能を使うことも禁止されている。

フジフィルムのホームページには、「デジカメで撮影するときはGPS機能をオフにするように」と注意をうながしている。

中国など一部の国や地域でGPS測位が禁止されている(規制対象)の場合は「GPS測位」と「GPS移動軌跡」をOFFにしてください。

GPS機能をOFFにする必要のある場所は?

中国旅行に行く時はこのことに注意したほうがいい。

スマホのGPSで宿を探している観光客もいるけど、中国でGPSを使っているのがバレたら捕まってしまう可能性がある。

 

唐の時代に流行った日本風の髪型。
と、ガイドが言っていた。
奈良・平安時代にこんな髪型の日本人がいたのかは知らない。

 

韓国がサードを配備することは、「5000万人の国民の生命と財産を保護するため」に絶対に必要なこと。

でも中国からしたら、これでは韓国に国家機密を知られてしまう。
中国の基地を韓国に監視されているようなもの。

このことは、中国人には命と同じぐらい大事な「メンツ」をつぶされたように感じると思う。
メンツをつぶされたら、中国人は絶対に黙っていない。

それで中国はサードの配備を撤回させるために、韓国に経済的な圧力をかけている。
ロッテマートはたぶん最大の”犠牲者”。

韓国はサード報復を”中国による嫌がらせ”と考えている。
でも中国はサード配備こそ”韓国による嫌がらせ”と思っているはず。

 

それにしても中国の怒りはすさまじい。

ロッテマートは1日当たり約2億8600万円近い損失を出していて、韓国全体ではサード報復による予想経済損失は8兆5000億ウォン(約8100億円)に達する(東亜日報)。

韓国としては何とかしてこの事態を打開しないといけない。
でも、中国も国家機密に関することで妥協はできない。

こういうとき、「日本は島国でよかったなあ」とわりと本気で思う。

 

 

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今まで、東南アジア、中東、西アフリカに旅をしてきました。外国に行って初めて気がつく日本の良さや特長があります。以前、歴史を教えていたので、その経験もいかして、日本や世界の歴史や文化などをテーマに、「読んでタメになる」ようなブログを目指します。