サウジアラビアってどんな国?女性の運転OK!←日本の反応は?

 

サウジアラビアは、女性が車を運転できない世界でたった1つの国。

こんなオンリーワンが名誉なことかどうかは、わからいなけどね。

でも、それも2018年には終わる。
つい最近、サウジアラビアの国王が女性の運転を認めたから。

ということで、今回はサウジアラビアという国と「女性の運転」について書いていきたい。

 

 

まずは、「サウジアラビアってどんな国だ?」ってことを簡単に知っておこう。

サウジアラビアの面積は215万平方キロメートル。
これは日本の約5.7倍。
人口は3,228万人で、日本の約4分の1。

面積は日本の6倍で人口は4分の1。
ということは、サウジアラビアは「無人の砂漠ばっか」ということ。

サウジアラビアは国民の構成が特徴的だ。
自国民が73%で、外国人が27%。
外国人の出身別:アジア20%,アラブ6%,アフリカ1%,ヨーロッパ1%以下。

首都はリヤド。
リヤドはアラビア語で「庭園」という意味。

民族はアラブ人で、言語はアラビア語(公用語)。
宗教はもちろんイスラーム教。

以上の数字は、外務省ホームページのサウジアラビア王国 基礎データから。

 

イエメンのイスラーム教徒の女性

 

サウジアラビアは世界でもっともイスラーム教の影響が強い国。

それはサウジアラビアの国旗にあらわれている。

国旗がまた独特だ。地には緑一色を配し「アッラーの他に神はなし。ムハンマドはその使徒なり」と白い文字で記したアラビア語と聖地を守るアラビアの長剣をあしらっている。

「サウジアラビア現代史 (岡倉徹志)」

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サウジアラビアの国旗

 

国旗の下の剣には、「聖地を守る」という意味がある。
サウジアラビアには守るべきイスラーム教の聖地が2つある。

1つ目は「メッカ」。
メッカはイスラーム教で最高の聖地。

そして第2の聖地は「メディナ」。

 

メッカのカーバ神殿

 

 

 

イスラーム教徒で埋めつくされている。

Fatih SeferagicのFacebookページから。

 

そんなイスラーム教が超厳しいサウジアラビアでは、女性の車の運転が禁止されている。

記事のはじめにも書いたけど、そんな国は世界でサウジアラビアだけ。

サウジアラビアは世界で唯一、女性が自動車を運転することを法律で禁止している国である。

「ウィキペディア」

でも以前から、これに不満を持つサウジアラビアの女性はいた。

「今の時代に、女性が車を運転してはいけないなんておかしい!」と怒った女性が1990年に、デモをおこなった。
それは女性が集団で車を運転するという一風変わったデモ。

リヤード市内で四十七人の女性が、王国では車の運転が禁じられているのに逆らい、十四台の車のハンドルを握り、市内を約三十分間、抗議のデモを行った。

「サウジアラビア現代史 岡倉徹志」

こうした女性をサウジアラビアの男性はどう思ったのか?
「売春婦め!」と呼んだ人もいたらしい。

でも、そんな男に彼女たちはこう言い返している。

預言者の時代には女性がロバや馬に乗るのは普通だったので、車の運転が反イスラーム的であるとは言えないとやり返した。

「サウジアラビア現代史 岡倉徹志」

こんなデモ活動をしてみたけれど、女性が車を運転できるようにはならなかった。

サウジアラビアってこんな国。
イスラーム教が厳しい保守的な国なのだ。

 

これはイエメン

 

でも2016年に、サウジアラビアで動きがあった。

アメリカCNNのニュース(2016.12.01)で「女性が車を運転できるようになるかもしれない」と伝えている。

アラブ首長国連邦(UAE)・ドバイ(CNNMoney) 国際的な投資家としても有名なサウジアラビアのアルワリード・ビンタラール王子は1日までに、同国女性に科している車の運転禁止を撤回すべき潮時を迎えているとの見解を明らかにした。

サウジ王子、女性の車運転「解禁」を提言

この王子はオープンな考え方をもっているらしい。

「女性に車の運転を禁止することは、女性の権利を侵害している」と主張するだけではない。
そのことによる経済的な損害もうったえている。

毎朝職場に向かうため100万人以上の女性が安全な運輸手段の確保に迫られているとし、多くの場合、運転手の雇用、タクシーの利用、夫の車への同乗に頼っているとした。その結果、労働力の生産性に悪影響を及ぼしていると指摘した。

サウジ王子、女性の車運転「解禁」を提言

女性の運転が認められたら、サウジアラビアはどうなるのか?

もしそうなったら、外国人のドライバーを雇っている世帯は月に約1000ドルの節約が期待できるという。
そしてそのお金がサウジアラビアの経済に返ってくる。
この王子はそんなメリットも主張している。

でも、サウジアラビアの宗教指導者は女性の運転には断固反対する。

「経済原理VS宗教原理」みたいなたたかいだ。

 

龍血樹
イエメンのソコトラ島にある。

 

上の記事は2016年12月のもの。
このときは、「これからどうなるんだろうなあ?サウジアラビアで、本当に女性の車の運転が認められるのかなあ?」なんてことをぼんやり思っていた。

そしたら、1年もたたずにそれが実現する。

イギリスBBCニュース(2017年09月27日)から。

サウジアラビアの国営サウジ通信(SPA)は26日、サルマン国王が女性に自動車の運転を許可する勅令を出したと伝えた。同国内で女性の運転が許されるのは初めて。

サウジアラビア、女性の自動車運転を許可する国王令

 

このニュースを知った日本人の反応は?

「いいねえ さすが日本の皇室とも仲の良い親日サウジ 」

「アクセル・ブレーキ踏みまちがい事故急増 」

「何の根拠で運転に性別が関係するんだよw 」

「出稼ぎ労働のお抱え運転手を追い出すみたいだよ これは女性の地位向上というのは表看板だろう」

「運転しちゃいけないとかすごいねw サウジアラビアくらいでもそんなもんだったことに驚きw」

 

ハッキリ言ってコメントが少ない。
どうやら、日本ではそれほど関心がないみたいだ。

 

おまけ

イエメンの「シバーム」という城塞都市の様子。
イエメンはサウジアラビアのすぐ下にある。

 

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今まで、東南アジア、中東、西アフリカに旅をしてきました。外国に行って初めて気がつく日本の良さや特長があります。以前、歴史を教えていたので、その経験もいかして、日本や世界の歴史や文化などをテーマに、「読んでタメになる」ようなブログを目指します。