日本人も喜ぶ中国人留学生。日本料理を学び、世界に伝える。

 

今、日本にどれだけの外国人留学生が来ているのか?

平成27年5月1日現在で、留学生の数は約24万人(239,287人)。

このうち、中国人がもっとも多くて98,483人になる。
外国人留学生の割合でみたら、約40%。
次が ベトナム人で53,807人で、割合は約23%。

ということで、日本で学ぶ外国人は中国人とベトナム人が圧倒的に多いのだ。

日本学生支援機構のホームページから。

中国・ベトナムからの留学生を合わせると、全留学生に占める割合は63.7%(前年度63.9%)となっている。

平成28年度外国人留学生在籍状況調査結果

そういえば最近、コンビニの店員で中国人をよく見るようになった。

 

 

日本に来る中国人には、日本料理を学ぶ人が増えているという。

いいこっちゃ。

日本で日本料理を学ぶ理由もすばらしい。
本物の日本料理を学んで母国に伝え、「デタラメ日本料理」をなくすのだという。

今世界には、日本人からしたら「何だこりゃ?」と驚いてしまう日本料理がたくさんある。
彼らはそんな偽日本料理を駆逐して、日本にあるものと変わらない日本料理を広めようとしている。

レコードチャイナの記事(2017-09-29 )から。

ある中国人留学生が「和食と中国料理は異なる風格を持つ。中国にも日本料理店はたくさんあるが、日本に来て本場の和食を食べて初めてその差に気づく。これでは食客たちに、日本料理に対する誤解を植え付けてしまう」と語ったことを伝えた。

「祖国に本物の和食を伝えたい」日本料理を学ぶ中国人留学生が増えている=中国メディア

彼らは海外にある日本料理の誤解を正してくれるらしい。
そんなことを聞いたら応援せざるをえない。

この記事に対して、日本人からはこんなコメントがあった。

「アメリカで、中国人がやってる和食店に入って鍋焼きうどんを頼んだら、エビフライとチャーシューが入っててクソ不味かった」

日本で本物を学んだ中国人に期待したい。

 

 

普段はネットでは、中国人に対して厳しい意見がよせられるのだけど、「本物の日本料理を学びたい」という中国人は別。
こうした中国人を歓迎するような意見が多い。

「中国は映画でも忍者や日本刀はちゃんと日本のものとして出てくるから教えあげなよ」

「中華料理を極める方が良いと思うけど
逆に日本に本当の中国料理を伝えてくれ。

「ちゃんと勉強して和食料理屋するならオケ」

「季節感が大事な要素なので中国人には伝わりにくい」

 

でも、中国人が本場の日本料理を学んで海外に広げることに不安をおぼえる人もいる。

「伝えなくていいから。 また、食材が消え去るじゃないか。 秋刀魚も消えたし」

たしかにこれはあるかもしれない。

 

 

さっき、「季節感が大事な要素」というコメントがあった。

これはそのとおり。
日本料理でこのことはとても大事。

農林水産省のホームページでは和食の特徴として次の4つをあげている。

・多様で新鮮な食材とその持ち味の尊重
・健康的な食生活を支える栄養バランス
・自然の美しさや季節の移ろいの表現
・正月などの年中行事との密接な関わり

「和食」がユネスコ無形文化遺産に登録されました!

先ほどのコメントは、この中の「自然の美しさや季節の移ろいの表現」に当たる。

これがなかったら日本料理ではない!というぐらい大切な要素だ。

 

 

日本料理と中国料理って、全然ちがう。

評論家の山本七平氏の本の中で、日本料理を食べたある中国人が「日本料理は中国料理とまったく関係がない」ということに驚いている。

豆腐や味噌は中国伝来ですが、料理そのものの基本は全く違うというのです。

「日本人とは何か (PHP文庫)」

「料理に関する限り、日本人は縄文的であって中国的ではないらしい」とも書いてある。
日本料理の基本は、中国ではなくて縄文時代の日本人の食文化につながっているのだろう。

 

 

ちょっと前のサーチナの記事(2017-07-29)で、日本料理と中国料理の違いについて書いてあった。

中国料理を一言であらわすと「火」で、日本料理は「水」になるという。
そのうえで、それぞれの料理の違いをこう説明している。

日本料理は繊細で素朴な美しさや、食材本来の味を引き出す点において極致に達する一方、中国料理は熱烈さ、華麗さ、躍動感そして調味のバリエーションの豊かさで他の追随を許さないと説明した。

中国料理が「火」ならば、日本料理は「水」だ! そのココロは?=中国メディア

日本に来る中国人留学生が本物の日本料理を学んで、世界に広めてくれることもいいけど、中国料理と日本料理の良いところを組み合わせて、新しい料理をつくってくれるのも楽しみですね~。

 

 

ちなみに、「留学生」という言葉はかなり前から日本で使われていた。

奈良時代、日本が遣唐使を中国におくっていろいろなことを学んでいたときに、この「留学生」がいた。

留学生 るがくしょう(りゅうがくせい)

遣隋使・遣唐使などに伴われて、中国・朝鮮へ渡った学生。

「日本史用語集 (山川出版)」

おまけ

洛陽の様子。

 

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今まで、東南アジア、中東、西アフリカに旅をしてきました。外国に行って初めて気がつく日本の良さや特長があります。以前、歴史を教えていたので、その経験もいかして、日本や世界の歴史や文化などをテーマに、「読んでタメになる」ようなブログを目指します。