日本人の識字率②戦後、日本語廃止の危機が!それを救ったのは?

 

前回こんなことを書いた。

江戸時代の日本を訪れた外国人が、日本人の識字率の高さを知ってビックリした!

そんなこと。
この記事は下にリンクがありまっせ。

 

でも、日本語が「廃止されるかもしれない!」という危機をむかえたことがある。
それを救ったのが日本人の識字率の高さ。
今回はそのことを書いていこうと思う。

 

 

日本語に廃止の危機がおとずれたのは、日本が戦争に負けてアメリカの統治下にはいったときのこと。
当時のアメリカ人はこう考えていた。

「もう絶対、日本人には戦争を起こさせない!」

そのためには教育が大事。
「戦争をしない人間」を生み出す教育システムをつくり上げないといけない。
そこでアメリカは、それまでの軍国主義的な日本の教育を民主主義的な教育へと変えようとした。

 

そのために、アメリカから「教育使節団」が日本にやって来る。
そして、そのアメリカ教育使節団が「日本の教育をこう変えたらいいと思いますよ~」とGHQ(連合国総司令部)に報告書を提出した。

このときの教育改革の影響は、今の日本の学校教育に見ることができる。
男女共学や小中高の「6・3・3制」はアメリカ教育使節団の提言による。
学校に図書室をおくようになったのも、この影響だと思う。

 

 

アメリカ教育使節団は、日本語についても「こう変えた方がいいんじゃない?」と提案した。

本使節団としては、いずれは漢字は一般的書き言葉としては全廃され、音標文字システムが採用されるべきであると信ずる

「アメリカ教育使節団報告書 (講談社学術文庫)」

「漢字は全廃され」って、つまり、漢字を廃止するよう求めている。

さらに、仮名(ひらがな・カタカナ)についてもこう言う。

本使節団の判断では、仮名よりもローマ字のほうに利が多いにあると思われる。さらに、ローマ字は民主主義的市民精神と国際的理解の成長に大いに役立つであろう

「アメリカ教育使節団報告書 (講談社学術文庫)」

「漢字・ひらがな・カタカナをなくして、ローマ字にしたらいいじゃん」と。
つまり、文字としての日本語は、完全に廃止されてしまう危機をむかえてしまった!

どうなる日本語?

この続きは次回に。
乞うご期待。

 

昨日まで敵として戦っていたイギリス人の護衛にあたる日本兵。
このとき日本兵は、占領者のイギリス人に対して背を向け、決して顔を向けようとしなかったという。

「NHK 映像の世紀11」のキャプチャー。

 

んなことは言いませんよ。

日本語から、漢字・ひらがな・カタカナがなくなってしまうかもしれない!!

そんなことが話し合われていた1948年に、日本人の識字率を調査することになった。
するとアメリカ人にとって信じられない結果が出る。

日本人の識字率はめちゃくちゃ高い!!

15歳から64歳までの約1万7千人を対象に調査したところ、漢字の読み書きができなかった人は、なんとたったの2.1%。
この数字からすると、識字率は97.9%になる。

漢字・ひらがな・カタカナを廃止して、日本語をローマ字にしようと考えていたアメリカがこれに驚く。
そして調査結果を変えようとした。

柴田はテスト後にペルゼルに呼び出され、「識字率が低い結果でないと困る」と遠回しに言われたが、柴田は「結果は曲げられない」と突っぱね、日本語のローマ字化は撤回された。

識字

「日本語が廃止されるかもしれない!」という危機を救ったのは、日本人の識字率の高さだった。

と、ここまでのことは前から知ってました。

 

でも、レコードチャイナの記事(2017年10月1日)にはこのことについて、中国人からの見方が紹介されている。
これは初耳。

圧倒的に高い識字率が漢字を守ったとし、漢字文化圏に残った日本は本当にラッキーだったと分析。名前には漢字を使用しつつも漢字廃止を声高に叫ぶ韓国人との違いを強調して記事を結んだ。

70年前の漢字廃止の動きを阻止したのは米国もびっくりの日本の識字率

日本人からしたら「漢字・ひらがな・カタカナの日本語が廃止されなくてラッキーだった」と思うかもしれない。
けど、「中国と同じ漢字文化圏に残ることができた!」とよろこぶ人はどれだけいるのだろう?
いても全国で2~3人ぐらいのような。

それと、韓国のことにはふれなくてもいいんじゃないの?

 

 

この記事に対して日本の反応は?

〇日本語についてコメントする人たち。

・日本語は端、箸、橋など同音異義語が多いから漢字があった方が読みやすい。
・日本の端・日本の橋・2本の箸
これを聞き分ける外人さんが居て驚いた。

 

〇だから日本人は英語が苦手なんだ、という人たち。

・その代わり、今、英語教育で悩んでいます…(´・ω・`)
・おかげで外国語が苦手な日本人ばかりです
もっとも国内で生きていく分には日本語のみで足りてますが
・何もかも日本語に翻訳してくれた明治の先駆者に感謝することだ。

幕末と明治時代、日本人は外来語を次つぎと日本語にしていった。

今の日本人が使っている言葉のなかに、このとき生まれた日本語はたくさんある。
「漢字と日本人 (高島俊男)」という本を見ると、ざっとこんな感じ。

政府、政治、裁判、建築、交通、公務員、選挙、会社、銀行、不動産、機械、経理、道路、鉄道、自動車、自転車、運動、体育、体操、陸上、野球

幕末・明治に翻訳した日本語は韓国や中国にも伝わった。
実は、「中華人民共和国」という言葉のうち、70%は日本語だったりする。
そのくわしい内容はこの記事をどうぞ↓

「中華人民共和国」の7割は日本語。日本から伝わった言葉とは?

だから、日本と同じ文化圏だったことが「本当にラッキーだった」というのは中国のほうかも。

 

〇こんなコメントをする人も。

・チャレンジの漢字を【 朝鮮 】と刺青された白人の件は聞いた事が有る。
・欧米人で「有給休暇」って刺青入れてるヤツと同じクラスか

・中国も漢字を簡単にしてしまったわな。
・ちゃんと昔のまま使っているのは台湾だけだ。

香港も昔のままの漢字を使っている。
でも、だんだんと中国式の簡略化された漢字が多くなっているけど。

 

 

おまけ

中国の土楼

この土楼には、倭寇に襲われることを想定してつくられたものもある。
間接的に日本人が関係していた。

 

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今まで、東南アジア、中東、西アフリカに旅をしてきました。外国に行って初めて気がつく日本の良さや特長があります。以前、歴史を教えていたので、その経験もいかして、日本や世界の歴史や文化などをテーマに、「読んでタメになる」ようなブログを目指します。