日本よ、これが韓国人だ!ハングル文字への誇りや愛情。ハングルの日から。

 

日本で10月9日は体育の日。

でも韓国では、「ハングルの日」になっている。
この日は韓国人という民族にとって、とても大事な日。

古代、日本も韓国も中国から伝わった漢字を文字として使っていた。

でも日本は一足お先に独自の文字を0つくり出す。
それが仮名(かな)。

平仮名

平安初期、万葉仮名の草書体である草がな(草体がな)を簡略化した日本文字。特に女性に用いられ、女手(女文字)と呼ばれた。

「日本史用語集 (山川出版)」

平仮名は、日本人がつくり出した日本文字。

 

下の動画は、日本語を勉強している台湾人の知り合いがシェアしていたもの。
漢字がどうやって平仮名になっていったのかがわかる。

 

日本に仮名があるように、韓国(北朝鮮)にも独自の文字がある。

それがハングル文字。

このハングルには「誕生日」がある。
それが10月9日で、韓国ではこの日が「ハングルの日」になっている。

このハングルをつくらせたのが、朝鮮の第4代王・世宗(セジョン)。
ただ、世宗がつくらせたときは「ハングル(偉大な文字)」ではなくて、「訓民正音」と呼ばれていた。

漢字はとてもむずかしい。
だから、庶民が使いこなすことはできなかった。

それで「だれでも分かるような庶民用の文字が必要だ!」と世宗は考え、ハングルが生まれた。

韓国情報サイト「KONEST」にこんな紹介がある。

ハングルは一般民衆にも分かりやすい独自の文字を、という世宗大王の思いから考案され、1446年に解説書「訓民正音(フンミンジョンウン)」が公布されました。

だいたい、応仁の乱(1467年)の20年前のとき。

 

朝鮮国王の世宗(セジョン)
今の韓国で、もっとも尊敬される人物の一人。

 

ハングル文字について、景福宮のガイドがおもしろいことを話していた。

「ハングルはとてもすばらしい文字です。どんなに頭の悪い人でも、10日で覚えることができます」

そんなことを韓国人のガイドが言う。
ハングル文字の優秀さを伝えようとしていたのだと思う。
でも、「頭の悪い人でも、10日で覚えることができます」という表現は適切だったのかどうか?

訓民正音(ハングル)がつくられたときは、たしかにこう言われてはいたけど。

 

今の韓国では、漢字はほぼ使われていない。
でも、街中でたまに漢字を見ることがある。

「素」とは、肉を使わない料理のこと。
台湾でも同じく、「素」と書いてある。

 

そんなハングルの日だった昨日、韓国の文大統領はフェイスブックにこんなコメントを書きこんだ。

中央日報の記事(2017年10月09日)から、箇条書きで抜き出してみる。

「訓民正音の公布から571年、言葉を文字で表現できない国民の切実な思いを考慮した世宗大王(セジョンデワン)の民を愛する精神が込められた日」

「我々の言葉と文字があってこそ我々の心を正しく表現できる。ハングルは単に世界のいくつかの文字の一つということではなく、我々を我々らしくする唯一の文字」

「ハングルの科学性は今日のコンピューターや携帯電話の文字入力体系の優秀性で改めて証明されている。SNS時代にハングルの偉大さがさらに光る」

「本当に誇らしい我々のハングルだ」

文大統領「誇らしいハングルの偉大さを改めて確認」

 

まさに絶賛ですね。

韓国の民族文字ハングルを誇らしく思う文大統領の気持ちがあふれている。
ハングルに対しては、韓国国民も誇りや愛着を感じている。

韓国が、首都を「ソウル」と漢字で書けない言葉にしたも、民族の固有性を大事にしたからだ。
*このことについては下にリンクがあります。

自分の国の良さを素直に認め、遠慮もためらいもなくホメるところは日本人も見習っていい。

 

世界中の民族にとって、「独自の文字」は民族の”命”といっていいほど大事なもの。
韓国人はハングルという固有文字に親しみや誇りをもっている。

文大統領の「我々の言葉と文字があってこそ我々の心を正しく表現できる」というのはまったくその通り。
日本人の場合、ひらがながこれと同じ役割をはたしている。
漢字で日本人の心を正しく表現することはできない。
漢字で和歌をつくることは不可能だ。

 

日本には「ハングルの日」のような「ひらがなの日」がない。
でも、ひらがなが日本人に与えた影響ははかり知れない。

評論家の山本七平氏は、日本人にとってのひらがなの意義をこう書いている。

自分の考えを自分の言葉と自分の文字で、何の束縛もなく自由自在に記しうること、それが広く庶民にまで普及して識字率を高めたこと、また和歌・俳句を生み出して日本的な感性を育んだ

「日本人とは何か (山本 七平)」

日本も海や山に感謝する日があるのなら、一年のどこかで、全国的な「ひらがなに感謝する日」があってもいい。

 

 

「『自分の国のことを誇り思う』って、気持ち悪い」と言う人もいるけれど、韓国人のようにハングルを誇りや愛情をもつのはいいことだ。

いいんだけど、限度もある。
日本人のボクから見ると、「これは行き過ぎじゃね?」と思うこともある。

この写真はハングルの日におこなわれた書道パフォーマンスの様子。

朝鮮日報の記事(2017/10/09)から。

「ハングルの日」書道パフォーマンス

これはいい。
日本でも「ひらがなの日」があったら、こんな書道パフォーマンスをしてもいい。

 

でも、これはどうかな?

 

韓服を着た子どもたちが、「ハングル愛している」という文字にバラの花をつけているところ。

世宗大王像の前に「ハングル愛している」

 

着物を着た子どもたちが、「ひらがな愛している」とバラの花をつける。
ここまではやらなくていい。

 

 

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今まで、東南アジア、中東、西アフリカに旅をしてきました。外国に行って初めて気がつく日本の良さや特長があります。以前、歴史を教えていたので、その経験もいかして、日本や世界の歴史や文化などをテーマに、「読んでタメになる」ようなブログを目指します。