韓国と中国の通貨スワップ協定②絶望と奇跡、そして日本へ….

 

今回はこの記事の続きです。

韓国と中国の通貨スワップ協定①悪夢が再び!?1997年の通貨危機

でも、前回を見ていない人のために、はじめに簡単な説明をさせてください。
前回を読んだ方は、焼肉の写真からどうぞ。

 

韓国には、絶対にくり返したくはない”悪夢”がある。

それは、1997年に経験した通貨危機(国家危機)だ。

同年末に韓国は、デフォルト寸前の状況にまで追い込まれた。これにより IMFが韓国の経済に介入し、現代グループなどに対して財閥解体が行われた。先に述べた、日米欧の民間銀行に対する債務返済繰り延べ(リスケジューリング)の成否が、まさにきるかどうかの鍵を握っていた。

アジア通貨危機 韓国

日本で「財閥解体」がおこなわれたのは、太平洋戦争に負けた後。
アメリカ占領軍が日本の財閥を解体している。
これはもう、国家として主権をうばわれたようなもの。

このとき韓国は、「国家破産を回避できるかどうか?」という瀬戸際まで追い込まれていた。
でも結局、韓国は破産をまぬがれることができた。

 

 

ノーモア・通貨危機。
もう通貨危機だけはごめんだ。

韓国が国家危機をくり返さないためには、他国と通貨スワップ協定を結んでおくことがとても有効。
例えば韓国が日本と通貨スワップ協定を結んでおけば、韓国にお金がなくなったとき、国際的に信用力が高い円を日本からまわしてもらうことができる。

韓国は中国と通貨スワップ協定を結んでいた。

10月10日にそれが切れてしまう。
韓国としては、通貨スワップを何とかして延長したい。

でも、中国が返事をしてくれない。
それで韓国はあせっていた。

 

 

・絶望

中国との話し合いは進まない。

延長が決まらないまま、「あと3日で中国との通貨スワップが切れてしまう」というところまできてしまう。

中央日報の記事から。

韓国が中国と締結した通貨スワップ協定が10日に満期を迎える。韓国政府は韓中通貨スワップ協定の延長に向けて実務協議を進めてきたが、まだ延長されるかどうかは伝えられていない。

韓中通貨スワップ満期D-3…「延長白紙」vs「劇的妥結」

「D-3」は「残り3日」ということ。
でもこの時は、中国と韓国が連休中。
だから、交渉可能な日は9日だけ。

つまり、話し合いができる日はたった1日しかなかった。
韓国には絶望的な空気がただよう。
記事にはこんな言葉が書いてある。

「今回は状況がよくない」
「両国関係が冷え込み、中国が事実上交渉に応じていない」
「可能性は高くないという声が多い」

でも、可能性は0ではない。
ひょっとしたら、「劇的妥結」ができるかもしれない。

韓国はそのわずかな可能性に期待をかけた。

 

 

・奇跡

残り1日、ギリギリの土壇場になって、韓国と中国は通貨スワップの延長に合意した。

これは奇跡だ。
本当に、「劇的妥結」が起きた。

個人的に、これはまったく予想していなかったから驚いた。
中央日報(2017年10月10日)に、韓国の安ど感が伝わるような記事がのっている。

韓国銀行と中国人民銀行がきょう10日で満期を迎える韓中通貨スワップ延長に事実上合意したと、北京の消息筋が9日、明らかにした。(中略)与党の高位関係者は「韓中通貨スワップ断絶という危機は越えた状況」と述べた。

韓中通貨スワップ、事実上延長に合意

韓国は、「通貨スワップ断絶という危機は越えた」!

ボクは韓国の交渉能力や底力を甘く見ていた。
申し訳ございませんでした。

 

でも、引っかかる。

「事実上」という言葉がどうも気になる。
韓国の「事実上」という言葉は「~という解釈も可能だ」という意味で、日本語にすると「不透明だ」「予断を許さない」という意味になる。

つまり、「まだわからない」ということ。

 

しかも情報源が、「匿名を求めたこの消息筋」というあいまいなもの。
さらに、「習近平国家主席ら中国指導部による最終承認までにはまだ不透明な要素が残っている」という。

結局、韓国は通貨スワップを延長できたのかできなかったのか?
この記事からは、ハッキリしたことが見えてこない。

 

 

・訃報

やっぱりダメだった。
朝鮮日報の記事に「終了」という文字が書いてある。

李総裁はまた、「きょうが期限だからといって、必ずこうしなければならないということはない」と語った。ひとまず期限切れを迎えるが、速やかに新たな協定を結べば、協定延長と同じことだとの認識を示したものだ。

韓中通貨スワップ、いったん終了

残念ながら、韓国は中国との通貨スワップ延長はできなかった。
でも、それは「いったん終了した」だけらしい。

中国との話し合いのメドがあるのか?
いつスワップを再開できるのか?
そのへんのことはわからない。

でも、「またすぐに中国と通貨スワップ協定を結べば大丈夫!」と明るく楽天的なところが韓国人。

ちなみに、「~と同じことだ」とさっきの「事実上~」は同じ意味。
「われわれは、そう前向きに解釈している」ということ。

 

でも、本当に大丈夫だろうか?
20年前は、「韓国政府は『韓国は違う』と壮語した」後に、韓国は国家破産の危機におちいった。
今度はそんなことがないといいですね。

ちなみに、朝日新聞の報道では完全終了らしい。

中国、韓国の両政府は、緊急時にお金を融通しあう「通貨スワップ(交換)協定」を、期限を迎える10日に終了した。韓国は延長を求めていたが、(中略)中国が期限内に応じなかったとみられる。

中韓通貨スワップが終了 韓国の延長要求、中国拒否か

 

・そして日本へ…

でも韓国の動きは早い。
中国がダメだと分かったら、すぐに日本に目を向ける。

上の朝鮮日報の記事と同じ日(2017年10月11日)、中央日報の記事には「日本と通貨スワップを結んだ方がいい!」という内容の記事がのっている。

「円は国際社会で最も安全な通話に通じる」とし「次善策は日本と交渉を再開することだ。新政府が火種を生かしてほしい」と伝えた。

韓中通貨スワップの行方は?…韓国メディア、再延長の必要性強調

「日本と交渉を再開することだ」?

韓国はそう思っても、日本はどうかな?
それならまずは、日本大使館と総領事館の前にある慰安婦像をどかしてほしい。

通貨スワップの話し合いはそれからだろう。

「韓国は反日パフォーマンスをするけど、日本は韓国を支援してほしい」では、日本の国民感情が許さない。

 

 

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今まで、東南アジア、中東、西アフリカに旅をしてきました。外国に行って初めて気がつく日本の良さや特長があります。以前、歴史を教えていたので、その経験もいかして、日本や世界の歴史や文化などをテーマに、「読んでタメになる」ようなブログを目指します。