慰安婦問題①デマを真実と信じる人は根拠を求めると怒り出す。

 

じつは今、「新聞週間」の真っ最中だったりする。

10月15日から、1週間の新聞週間が始まった。

今年の標語はこれ。

「新聞で見分けるフェイク知るファクト」

今、世界中でフェイクニュース(ニセ情報)が出回っていて、デマを事実だと信じる人が続出している。
去年のアメリカ大統領選挙でも、たくさんのフェイクニュースが拡散され、選挙結果に影響をあたえたという。

間違った情報が国の未来を左右することになったら?
冗談じゃないですね。
コワいですね。

「フェイク知るファクト」ということが大事なのは、新聞週間だけじゃない。
インターネットで情報を手に入れる時代では、いつでも重要になる。
ニセ情報によって、人生を狂わされることもあるから。

 

 

そんなことで読売新聞と毎日新聞は、10月15日の社説で「ファクト(事実)」を知ることの大切さを訴えていた。

これが読売新聞の社説。

日本でも、東日本大震災や熊本地震の際には、原発事故などに関して、事実とはかけ離れた情報やデマがネット上に流れた。

読売新聞の世論調査では、ネットなどに多くの偽情報が流れている、と感じる人が81%に上った。公正・正確な報道が従来にも増して求められていると言えよう。

新聞週間 虚偽のニュースを見分けたい

これが毎日新聞。

偽情報が紛れ込むことによって、社会で基本的な事実認識が共有しづらくなることだ。デマを信じる人と議論し、合意を求めても、理解を得るのは難しい。

きょうから新聞週間 フェイクは民主制を壊す

まったくその通り。

フェイクニュースを「事実だ!」と信じている人とは、合意を求める前に話し合うことすらむずかしい。
デマを真実と思いこんでいる人から理解を得ることは不可能に近い。

今回と次回で、それを実体験にもとづいて書いていきたい。

 

 

日韓の大きな問題である慰安婦問題では、フェイクニュースがはんらんしまくり。

2~30年前だったら分かるけど、2017年の今になっても、「朝鮮人の慰安婦は旧日本軍によって強制連行された」と信じる人たちが日本にいる。

日本のマスコミや政府が完全に否定したにもかかわらず。

 

例えば、去年(2016年)も国連の場で、日本政府が「旧日本軍が慰安婦を強制連行した証拠が見つかっていない」ということを明言した。

「日本兵が朝鮮の女性を強制連行した」という話はずい分前からあった。
だけど結局、その証拠が出てこない。

たしかに以前は、「慰安婦の強制連行」が真実だと思われていた時代はあった。
でも今では、フェイクニュースでしかない。

日本政府の主張については、読売新聞の社説(2017年5月19日)をごらんください。

政府は昨年2月の国連女子差別撤廃委員会で、慰安婦問題について初めて包括的な説明を行った。強制連行を裏付ける資料は発見されておらず、「性奴隷」の表現は事実に反する、と指摘した。

国連拷問委勧告 慰安婦合意見直しは筋違いだ

 

先ほどの毎日新聞の社説は、フェイクニュースをこう非難する。

フェイクニュースは民主主義社会をむしばむ病原体だ。決して野放しにしてはならない。

まったくその通り。

この表現を借りるなら、慰安婦問題での「強制連行説」や「性奴隷説」といったフェイクニュースは、日韓関係をむしばむ病原体で、決して野放しにしてはならない。

 

「ほっといてはダメだ!」と思って、そのことをこのブログで何度か書いてきた。

でも、「『強制連行』は事実ではない」と書くと、「いやそれは真実だ!」といったコメントがけっこうくる。
なので、「じゃ、その根拠は?」と聞くと、こんなコメントが返ってきた。

「強制連行があったのは数々の事実や証言が物語っとる。以上お前の相手終わり」
「日本軍が、中国、朝鮮半島だけでなく東南アジアや欧米豪各国から東南アジアに来ていた女性まで、性奴隷にしたのは明白な事実です。証拠はその方たちが更なる多くのリスクを背負ってまで名乗り出ていることです」
「書類の証拠が少ないのは、日本軍や日本政府が恥だからと証拠を隠滅したのです。(書類や写真ありますよ。)」

 

強制連行を真実だと思っている人たちには、こんな特徴がある。

「では、その根拠は何ですか?」と聞くと怒り出す。

 

 

あたり前の話だけど、だれかが証言したら、それがそのまま真実になるわけではない。

言った言葉が真実になるのは神様だけ。

「わたしはあの人にお尻を触られた!」と言えば、それがそのまま「真実」になってしまう。
証言だけで、それを裏づける根拠がなくても、その人は犯人になってしまう。
そして警察に捕まって裁判所で裁かれる。

こんな恐ろしい社会には絶対住みたくない。

 

「旧日本軍は朝鮮の女性を強制連行した」という人たちに根拠を聞いても、「数々の事実や証言がある」と言うだけで、具体的にそれを出してはくれない。

または、「日本軍や日本政府が恥だからと証拠を隠滅した」と言う。
「証拠はあったのだけど、日本が燃やしてしまったから今はない」と言うのは、結局、「証拠はありません」と言うことと同じ。
その人が「あったに違いない!」と思いこんでいるだけ。

「強制連行はあったしその証拠はある。でもそれは自分の信念の中にあるから、あなたに見せることはできない」では話にならない。

 

事実ではないことを「事実だ!」と言うのはウソ。
そして、その内容はフェイクニュース。

でも「信念の人」は、フェイクニュースであることは絶対に認めない。
こちらが根拠を求め続けると怒り出すか、「以上お前の相手終わり」と一方的に話を打ち切るだけ。

 

 

強制連行説や性奴隷説については、日本政府や韓国政府が何十年もかけて世界中で探したけど、それを裏づける根拠が1つも見つからなかった。

素人に探し出せるはずがない。

こちらが「それはデマだ」と言っても、強制連行説や性奴隷越を「真実だ!」と信じている人たちには通じない。
「信念の壁」にはね返されてしまう。
そういうことは今までに何度もあった。

毎日新聞は、「フェイクニュースは民主主義社会をむしばむ病原体だ。決して野放しにしてはならない」と言うけれど、その対応はむずかしい。

具体的な根拠がなくても、信念さえあれば「それは真実だ」と本気で思いこむことはできる。
そうした人たちが日韓関係をむしばんでいるのだけど、本人はそれは認めようとしない。

「自分たちは日韓友好のためにがんばっている」という信念があるから。
「信念の人」というのは、本当にやっかいだ。

 

 

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今まで、東南アジア・中東・西アフリカなど約30の国と地域に旅をしてきました。それと歴史を教えていた経験をいかして、読者のみなさんに役立つ情報をお届けしたいと思っています。 また外国人の友人が多いので、彼らの視点から見た日本も紹介します。