新幹線の始まり「あじあ号」、明治(満州鉄道)から平成(JR)へ

 

始めの一言
「人はだれしもこの幸福な島国で、春、とくに桜の季節を過ごすべきだ。その季節には、思い思いに着飾った人々が、手に手をたずさえ桜花が咲き乱れる上野公園はじめ、すべての桜の名所をに出掛けてゆく。彼らはその際、詩作にふけり、自然の美と景観を賛美する。(フィッシャー 明治)」
「日本賛辞の至言33撰 小学館」

 

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外国人に「日本の誇りって何?」と聞かれたら、なんて答えよう?
いろいろあるけど、「新幹線」という答えはマチガイじゃないはず。
下の理由だけでも、胸を張ることができる。

 

世界初の210km/h運転を達成した新幹線の成功は、欧米各国に影響を及ぼした。(ウィキペディアから)

 

乗り心地も良い。
ペットボトルの飲物が倒れない、あの安定感。
でも何より、開通以来「死亡事故が0」とも言われている安全性はすごい。

そんな日本の新幹線は、世界から高い評価を受けている。
2005年、インドは日本の新幹線の方式を採用することに決めた。
このニュースを知ったときは、誇らしかったしうれしかった。

 

このことは、「東洋経済ONLINE」の記事にある。

日本はこうして「インド新幹線」を勝ち取った

「日印新時代の始まり。歴史的な首脳会談となった」——。安倍晋三首相は記者会見の壇上で誇らしげに語った。

日本とインドは12月12日の首脳会談で、インドの高速鉄道案件において日本の新幹線方式を採用することで合意した。

 

インドで日本の新幹線が走る、と考えるとワクワクする。

 

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ところで、新幹線についてこんな疑問をもったことがない?
「新幹線は、なんで青と白なの?」
どうやら、これは「タバコ」の色からきているらしい。

 

1962年に開かれた会議でテーブルに置かれていた「ハイライト」という煙草の青と白の箱を見た出席者が「これでいくのはどうだろう」と提議し、他の出席者もそれに賛同したのだとか。
普段何気なく乗っている新幹線にもこんなエピソードがあったんですね!
新幹線のあるある雑学26選!知ってるとちょっぴり得する!

 

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前回、鉄道の開通にはイギリス人モレルの指導があったということを書いた。
でも、じつは江戸時代に、アメリカが幕府にこんな申し出をしていた。

「ぜひ、自分たちに江戸と横浜を結ぶ鉄道を敷かせてもらいたい」

 

このとき、江戸幕府は「どうぞ、どうぞ」と言ってしまう。
そう、ダチョウ倶楽部のように。
でもこれが、とんでもないことだというにことに気づく。
アメリカ人がタダで日本に鉄道を敷くことはない。
むしろ、一番高くつくのが「タダ」ということもある。
外国人に鉄道の経営をまかせると、「植民地」になってしまう可能性があるのだ。

 

鉄道が外国経営になると、やがてその駅や沿線まで治外法権の地、つまり日本にして日本にあらざる地、さらにいえば植民地になってしまうおそれが濃厚です。
(「明治」という国家 司馬遼太郎)

 

そのことに日本が気づいて、明治になってから政府がアメリカと交渉して「鉄道敷設の話はなかったことに!」ということにした。

 

でも、「鉄道の敷設が、植民地支配の第一歩となる」ということであれば、日本は満州(満州国)でこの方法を使っている。
日本が満州鉄道を経営し、「鉄道敷設地(ふせつち)」として、鉄道駅の周辺の土地を「日本の領土」にしていた。

 

日本政府は満鉄を設立して、鉄道経営のみならず鉄道附属地の経営を満鉄に託したが、満鉄は奉天に千八二万坪(六百ヘクタール)という満鉄最大の鉄道附属地を設定し、市街地の建設にのり出した。
(「満洲」都市物語 西澤泰彦)

 

600ヘクタールはおよそ東京ドーム128個分で、東京都中央区の半分より少し広い面積になる。
こうした鉄道敷設地が、奉天だけではなくて大連や瀋陽などにもあった。

 

さらに、満州に住んでいる多くの日本人を守るためとして、日本は「関東軍」を満州におくっている。
こうして、現地に日本軍を駐留させて、実質的に満州を支配していた。
現在の中国人は、満州国を独立国とは認めてはいない。
大連の中国人ガイドは、「ニセの国」と呼んでいた。

でも、満洲で最初にこういうことをやったのはロシアだけどね。

 

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「上野駅」をモデルにしてつくられた大連駅

 

この 満州鉄道で走っていたのが、当時の日本人が世界に誇っていた「あじあ号」という列車。

 

満鉄が誇った世界最速のあじあ号である。冷暖房付きで、内部の装飾にはマホガニーがふんだんに使われ、高級ホテル並みといわれた。(満洲帝国史 太田尚樹)

 

ちなみに、このとき満州鉄道で「ひかり」も走っていた。

 

1923年(大正12年)4月:釜山駅 – 京城駅(現在のソウル駅)間を運転していた急行列車を奉天駅まで延長し、同時に「ひかり」と命名。(ウィキペディア)

 

「ひかり」が釜山からソウルを走っていたというのは、今から考えたら何か夢のような話だ。

現在の新幹線「ひかり」は、公募で選ばれて命名されている。
このとき、「『ひかり』の名前が良い」と思った人の中には、満州鉄道を走っていた「ひかり」が頭にあったかもしれない。

 

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朝鮮鉄道・南満州鉄道急行「ひかり」展望車(ウィキペディアから)

 

新幹線「ひかり」の名前が、満州鉄道の時代から受け継がれているのかは、はっきり分からない。
けれど、日本の新幹線には、その時代の思いがしっかりと引き継がれている。

 

満洲で培われたあじあ号の技術と思想も、東海道新幹線へ引き継がれた(満洲帝国史 太田尚樹)

平成の新幹線の「原点」は、満洲時代の「あじあ号」だった。

 

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