「折り紙の韓国起源は韓国だ」って、オイ!でも海外では・・。

 

「韓国起源説」という言葉がある。

日本についていえば、空手・茶道・折り紙といった世界的に有名な日本文化や「わっしょい」といった言葉の起源は、「実は韓国(朝鮮半島)にあったのだ」と韓国人が主張すること。

ウィキペディアの項目を見るとこんな感じで、韓国起源説がカバーする範囲は本当に広範囲にわたっている。

韓国起源説の対象は、侍、日本刀、剣道、空手といった武術・武道関連、歌舞伎や折り紙といった伝統文化、寿司や沢庵といった日本料理、「わっしょい」等の様々な日本語の語源、東洲斎写楽や天皇などの著名人物、熊本城や日本庭園や勾玉といった有形文化財、ソメイヨシノや秋田犬のような動植物、旭日旗のような日本の国旗に至るまで、分野や有形無形を問わず、日本の象徴とである様々なものに対して主張されている。

韓国起源説の実例

「剣道は韓国で生まれて日本へ伝わった」なんてことを言われたら、日本人としてはカチンとくる。
だから、ハッキリ言って韓国起源説は日本で嫌われている。
中国でも嫌われている。

でも韓国人は、日本人や中国人に嫌がられても、この起源説を唱える。
韓国人の打たれ強さやネバーギブアップの精神は、日本人が学んでもいい。

 

 

そして2017年11月にも、韓国起源説の知らせが届いた。

「折り紙の起源は韓国だった!」というもの。

でも、これは先ほどの「韓国起源説の実例」の中に入っているものだ。
新しさはない。

韓国のチェという大学教授が、折り紙の韓国起源説を唱えているらしい。
その根拠として、この教授は「曇徴(どんちょう)」というお坊さんをあげている。

レコードチャイナの記事(2017年11月13日)によると、チェ教授の主張はこうだ。

「610年に高句麗から日本に遣わされた僧侶・曇徴により日本に製紙術と紙文化が伝えられた」と説明した。つまり「紙を日本に伝えたのは古代韓国であり、よって韓民族の折り紙の歴史は当然日本より先んじている」という。

折り紙の起源は日本ではなく韓国!研究結果に、韓国ネットには嫌気も?

「高句麗の曇徴が(飛鳥時代の)日本に、紙の作り方と紙文化を伝えた。ということは、韓国は日本より先にその文化があった。だから、折り紙の起源は韓国だ」

かなり強引な気がするけど、とにかくチェ教授はこう主張する。

 

 

「折り紙の韓国起源説」はこれまでにもあったから、目新しさはない。
けれど、この教授の意見に対する韓国人の反応が目を引いた。

「昔、よく折り紙で折ってた鶴や動物はみんな日本から伝わってきたものだよ」「そんなに日本と張り合う必要ある?」「恥ずかしい」などの声が上がり、素直に喜べない人が多いようだ。

「韓国起源説」に嫌気が差したというユーザーも相次ぎ、「また始まった」「あほらしくて言葉も出ない」というコメントや、「それを言ったら中国の方が先では?」との疑問も。

折り紙の起源は日本ではなく韓国!研究結果に、韓国ネットには嫌気も?

「韓国起源説」に対して、韓国人からも「また始まった」「あほらしい」という否定的な意見も多いらしい。
ボクにとっては、この反応は新鮮だ。

 

ちなみに、この記事に対して、日本のインターネット上ではこんなコメントが寄せられていた。

・いや、ま~た始まっただ
・またかよw
期待を裏切らないなw
・もうこういうのいいから
・これテレビでやらないな絶対
・起源の起源は韓国
・まともな韓国人の方々にとっては本当に迷惑な話だろうな

最後のコメントのように、たしかにまともな韓国人は「韓国起源説」に嫌気がさしている。

 

「折り紙の起源は韓国だっ」というチェ教授の根拠はほかにもある。
くわしいことは、上の記事を読んでほしい。

ここでは、この高句麗の僧・曇徴に注目しようと思う。

 

ソウルの王宮「景福宮」

じつは、景福宮の”起源”は中国にあった。
この名は、中国の古典「詩経」からつけられている。

『詩経』の「君子萬年,介爾景福」の景福をとって景福宮と名づけた。

「ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説」

中国の王宮「紫禁城」の中にも、景福宮という建物がある。

ほれ。

 

さてさて、高句麗から日本に来て、製紙法と紙文化を伝えたという「曇徴(どんちょう)」というお坊さんについて。

じつは、この人が本当にいたのかは、確認されていない。

高校生が学ぶ日本史用語集では、曇徴についてこんな説明がある。

絵の具・紙・墨の製法を伝え、碾磑 みずうす(水力を利用した臼)をつくったと伝えられる。

「百科事典マイペディアの解説」ではこうだ。

推古天皇18年(610年)に来朝した高句麗(こうくり)の仏僧。
生没年不詳。儒教の五経,絵画の彩色の法,紙・墨の製法,農具まで伝えたとされるが,確証はない。

つまり、曇徴という人物がいたという”説”はある。
でも、実在したという証拠はない。
曇徴とは、「いたかもしれないね」という人物だ。

 

でも、韓国の歴史教科書だとこうなる。

高句麗の文化を日本に伝えてあげた曇徴

「わかりやすい韓国の歴史 明石書店」

「確実に存在した」という認識で書かれている。

折り紙の韓国起源説を唱えたチェ教授の考え方も、この教科書の記述の延長にある。

 

 

韓国の教授が「折り紙の韓国起源説」を唱えたことに対して、日本のインターネットではこんなコメントもあった。

そんなはずないじゃん、と放置して
ふと気付いたらそれが広まってました
って事態になりそうで怖い

このコワさはボクも感じている。
前に、浜松の日本語学校で日本語を学んでいたベトナム人から、こんな質問を受けた。

「桜は日本の花ですか?」

「え?」と思って、なんでそんな疑問をもったのか聞いたら、こう言う。

「同じ学校の韓国人が『桜の起源は韓国にあって、朝鮮半島から日本に伝わった花だ』と聞いたから」

 

何も知らない外国人だと、韓国起源説を信じてしまうかもしれない。
「ま~た始まった」なんて日本人が言っているうちに、「折り紙や桜の起源は韓国にあった」なんて説が、海外では事実として広がってしまわないだろうか?
少し不安になる。

韓国人の”拡散力”はすごくて、日本人はおとなしいから。

 

おまけ

ソウル駅の様子。

 

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今まで、東南アジア、中東、西アフリカに旅をしてきました。外国に行って初めて気がつく日本の良さや特長があります。以前、歴史を教えていたので、その経験もいかして、日本や世界の歴史や文化などをテーマに、「読んでタメになる」ようなブログを目指します。