日本のお好み焼き論争・アメリカのピザ論争。大阪vs広島、NYvsシカゴ。

 

日本には「お好み焼き論争」というものがある。

「お好み焼きは、広島と大阪のどちらが古いのか?」
「どちらがおいしいか?」

テレビ番組でも、これが論争になることがある。
たとえば、ライブドアニュース(2016年5月11日)によると、「中居正広のミになる図書館」でこんなことがあった。

小籔は「(広島が先なら)『広島(風お好み)焼き』って名前になっているワケない」「『大阪焼き』と言っているの聞いたことあります? ないですよね」と主張。一方、不満気な表情で聞いていた大下アナは「広島では『広島(風お好み)焼き』とは言いません」と反論した。

「大阪vs広島」のお好み焼き論争に結論 一番古いのは東京のどんどん焼き

「お好み焼きは、広島と大阪のどちらが古いのか?」ということを話し合っていたら、東京の「どんど焼き」のほうが古く、これがお好み焼きのルーツになった、というのが番組のオチ。

 

農林水産省のFacebookページにも、【お好み焼き論争勃発?!関西VS広島】という投稿がある。
興味があったら、どうぞ。

 

 

「日本にはそんな争いがあるんだよ」

以前、ニューヨーク出身のアメリカ人に「お好み焼き論争」のことを話したところ、その子がため息をついてこう言う。

「アメリカにも同じような論争があるわよ。『ニューヨークとシカゴのピザは、どっちがおいしいか?』って。ニューヨークのアメリカ人の前で、シカゴピザをほめちゃダメ。きっと殴られるから」

「ニューヨーク市民を前にして、シカゴピザをほめるな」という言葉が印象的で、アメリカの「ピザ論争」は記憶に残っていた。

 

これがシカゴピザ

devilcraftから。

シカゴピザは、とにかく分厚い。
厚いというより、高い。
この中に、いろいろな具がつまっている。

初めて見たときは、「これがピザか?」と驚いた。
シカゴピザは、型を使ってつくるという。

当然、カロリーは天文学的数字になる。

 

ニューヨークピザ(画像は下のブログから)

ニューヨークピザは生地が薄い。
日本にあるピザはニューヨークピザに近い。

 

アメリカに住んでいる日本人がブログでこんなことを書いている。
U’s 散歩道から。

先日、トラベルチャンネルで、シカゴピザ VS NYピザ 特集がありました。

どのレストランでもお客さん達が、美味しそうに食べるし、ピザ職人の生地まわし投げなどを見ると食欲をそそりますね~。

番組ではシカゴとNYの消防士がそれぞれ食べ比べをして、評価をくだしました。

やはり、シカゴはシカゴピザを、NYはNYピザに軍配が上がりました。

地元の方がいいんですね~ これも郷土愛ってことかしらん

シカゴピザ VS ニューヨークピザ

シカゴ出身のアメリカ人もニューヨーク出身のアメリカ人も、日本のピザにコーンがのっているのを見て驚いていた。
ピザにコーンという組み合わせは、”邪道”らしい。

 

「ニューヨーク市民を前にして、シカゴピザをほめるな」

最近、ある人がこのタブーを破ってしまい、ニューヨーク市民から総攻撃を受けた。
ロイター通信の記事(2017年11月22日)にそのことが書いてある。

きっかけはニューヨーク市長報道官が今月11日、シカゴで食べたピザの写真を載せ「全米一。他の追従を許さない」と絶賛したツイート。シカゴ市長が「誰もが知っていることを認めただけ」と応じたことがニューヨーカーを激怒させた。

うまいピザ、NYかシカゴか

ニューヨーク市長の報道官がシカゴピザをほめるとは!
これによって、「一般市民の反撃ツイートも激化した」と記事にある。

ニューヨーク市民やシカゴ市民と話すとき、ピザの話題には要注意だ。

 

でも、さすがはニューヨークとシカゴだ。
ピザ論争で、ロイター通信が世界に伝えるほどのニュースになる。

「大阪 VS 広島」のお好み焼き論争なら、日本のドメスティックな話題でしかない。

 

 

この前、ニューヨーク出身のアメリカ人と話す機会があったから、「ニューヨークとシカゴのピザ論争」について聞いてみた。

彼はこう言う。

「『ニューヨークピザとシカゴピザのどっちがおいしいか?』という質問がおかしい。シカゴピザなんて、ピザじゃないだろ?シカゴピザの厚さを知ってるか?あれはピザじゃなくて、パイだ」

ニューヨークの人たちは、ピザは半分に折って食べるという。
それがニューヨーク式の食べ方だけど、分厚いシカゴピザは折ることができない。
だから、あれはピザではなくてパイだと主張する。

「でも、とてもおいしいパイだね。オレは好きだよ」と言う。

シカゴピザのおいしさを否定するのではなくて、ピザであることを否定するとは思わなかった。
ニューヨーク市民とシカゴ市民の確執には、相当深いものがありそうだ。

 

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これは、インドで食べたお好み焼き。
お好み焼きにチャイというのがインド的。

 

おまけ

ニューヨーク市民の前でシカゴピザをほめてはいけないように、広島県民を前にして「広島焼き」という言葉を口にしてはいけない。

2016年にNHKの「サラメシ」という番組で、広島のお好み焼きを「広島焼き」と紹介してしまった。
広島県民がこれにカチンとくる。
NHKにはかなりの抗議が寄せられた。

j-castによると、ツイッターではこんな声もあった。

「広島のお好み焼きはお好み焼き! 広島焼きなんてもんは、広島にはありません! 広島について放送するのに、広島人の感情を逆なでしてどうするんですか?」(40代男性)

「広島県人が一番怒る言い方です。広島風お好み焼きならまだ許せる。東京の人が作った番組だと思った」(30代女性)

「広島焼き」表現に広島県民怒る NHKテロップ修正でネット論議

広島県民の逆鱗にふれてしまったNHKは、再放送では「広島焼き」から「お好み焼き」とテロップを修正していた。

「広島焼き」という表現について、広島県民は一歩も妥協しないと思う。

北斗の拳に出てくる聖帝サウザーの「退かぬ!媚びぬ!」みたいな。

 

 

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今まで、東南アジア、中東、西アフリカに旅をしてきました。外国に行って初めて気がつく日本の良さや特長があります。以前、歴史を教えていたので、その経験もいかして、日本や世界の歴史や文化などをテーマに、「読んでタメになる」ようなブログを目指します。