外国人の価値観を知る方法①アメリカの「コストコ聖書事件」

 

はじめの一言

「小さな可愛らしい容器に注がれた茶や酒を飲みつつ、花見客は優雅に箸を使い、キラキラ光る漆器の皿にのっている握り飯や菓子をつまむ。清潔、整頓、上品さがいたるところで見受けられる。(フィッシャー 明治時代)」
「日本絶賛語録 小学館」

 

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今回の内容

・外国人の価値観や考え方を知るには?
・アメリカにとってのキリスト教とは?

 

・外国人の価値観や考え方を知るには?

外国人の価値観や考え方を知る方法として、「その国の人が何を問題視するのか」を知るというものがある。

簡単にいったら、その国で大きな問題になっている出来事を知るというもの。
日本だったら問題にならないようなことでも、価値観が違う外国だと大きな問題になることがある。

たとえば、2013年アメリカのコストコで、聖書が「フィクション」に分類されていたことが大きな問題になった。
これと同じことが日本で起きても、問題視する人は少なくて社会問題にはならないだろう。

 

 

そのことが、「CHRISTIAN TODAY」の記事(2013年11月26日)にある。

米小売り大手コストコ、聖書を「フィクション」表記で謝罪

きっかけは、カリフォルニア州のコストコで買い物にきた牧師が、聖書に貼られた値札に「フィクション」と記載されているのを見つけたこと。
これを問題視した牧師が、写真に撮ってツイッターに投稿した。

すると、多くのアメリカ人がこの投稿に反応して、コストコの不買運動を呼びかける事態にまで発展した。

そして、コストコは公式に謝罪するまで追い込まれた。

米小売り大手「コストコ」は20日、カリフォルニア州シミバレーの店舗で、聖書を「フィクション」のラベルで販売していたことについて謝罪した。(同記事)

ほとんどの日本人だったら、これがよく分からないと思う。
聖書にフィクションのラベルを貼ると、なんでここまで大きな問題になって新聞記事にもなるのか?

ちなみに、「フィクション」とはこういうもの。

フィクション(fiction)

1 作り事。虚構。「―を交えた話」
2 作者の想像力によって作り上げられた架空の物語。小説。→ノンフィクション (デジタル大辞泉)

このことを、ニューヨーク出身のアメリカ人にきいてみた。
ちなみに、彼女はキリスト教にはほとんど関心がない。

でも、こう言う。

「本当にコストコでそんなことがあったの?バッカじゃないの。問題になるに決まってるじゃない」

コストコのミスは考えられないと、あきれていた。

 

 

・アメリカにとってのキリスト教とは?

何でアメリカ人がこのことを、ここまで問題視するのか?

それを知るには、アメリカ人に宗教の対する価値観や考え方を知る必要がある。
アメリカにとって、キリスト教とは?

それを、「聖書で読むアメリカ ( 石黒マリーローズ)」から見てみたい。

・アメリカの建国者である合衆国憲法制定者たち(founding fathers)は、聖書の原則に則(のっと)って建国しました。 聖書がこの国の基礎の重要部分です。
多くの学校では聖書を教科書にして、歴史や文学などを教えているほどです。

(聖書で読むアメリカ   石黒マリーローズ)」

「キリスト教の考えによって、国がつくられた」というのは、日本にはない考え方で分かりにくいと思う。
でも、アメリカでは常識的な考え方になっている。

・タイム誌によると、アメリカの公立学校では、四校のうちの一校というぐらい、多くの学校にこの祈祷クラブがあります。

・ボーイング社はキリスト教、ユダヤ教、イスラム教の信者労働者に、別々の研究グループがあります。マイクロソフト社の社員は、オンラインで祈りの会を開いています。

(聖書で読むアメリカ  石黒マリーローズ)

「公立学校に祈祷クラブがある」「会社の中で宗教ごとに『祈りの会」がある」
というのも、日本の社会だったらまず考えられない。
特に、公立の学校で「宗教の祈祷クラブがある」というのはありえない。

 

ちなみに、韓国の学校では「独島(竹島)クラブ」というクラブ活動がある。
ボクには、これも理解が難しいけどね。

 

檀君(だんくん)
韓国の歴史では、「最初の韓国人」になっている。

 

日本人とアメリカ人とでは、宗教に対する考え方や価値観はずい分違う。
アメリカ人は宗教に強い関心があって、聖書にとても高い価値をおいている。
日本人の宗教や聖書(お経?)に対する態度とは、全然違う。

アメリカでは、聖書の内容は「真実(事実)」であって絶対にフィクション(作り話)ではないと考えている人が多い。
もちろん、聖書の話は真実ではないと考えている人もいるけどね。
アメリカの常識から考えたら、聖書を「フィクション扱い」したら怒る人がいることは分かるだろうし、客商売でそんなことをしないはず。

そういう「あってはならいこと」をしたから、コストコは公の場で謝罪することになってしまった。

 

「キリスト教には関心がない」と言っていたアメリカ人の友人も、こう言っていた。

「フィクションって、竜が空を飛んで口から火を吐くような話でしょ。そんなのと聖書を同じにするなんて、絶対にあり得ない。」

 

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では、この「コストコ聖書事件」を、イギリス人ならどう見るのか?
これも、イギリス人の友人にきいてみた。

「アメリカ人ほどじゃないけど、イギリス人でもそれを問題視する人はいる。常識的に考えて、聖書をフィクションとはしない」

コストコは「単なる手違いに過ぎない」と言っていたけど、このイギリス人はそれを信じていなかった。

「そのコストコの店員は、わざとフィクションのラベルを貼ったと思う。キリスト教が嫌いだったから、悪意をもってそうしたんじゃないの?『手違い』っていうのはちょっと、信じられない

まあボクもそれは思ったけどね。

 

次回も、「アメリカ人には問題だけど、日本人なら問題なし」ということから、日本人と外国人の価値観や考え方の違いについて書きます。

 

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今まで、東南アジア、中東、西アフリカに旅をしてきました。外国に行って初めて気がつく日本の良さや特長があります。以前、歴史を教えていたので、その経験もいかして、日本や世界の歴史や文化などをテーマに、「読んでタメになる」ようなブログを目指します。