韓国ソウルで、天皇誕生日を祝う行事。抗議活動に変化アリ。

 

12月7日、天皇陛下の誕生日を記念する行事が韓国のソウルで開かれた。

良いことだ。

ソウルにある日本大使館が主催して、毎年12月ごろにこの行事がおこなわれている。
聯合ニュースによると今年はこんな感じだ。

この日の行事には林聖男(イム・ソンナム)外交部第1次官をはじめとする外交部関係者、各国の駐韓外交官、韓日両国の企業関係者など約700人が参加した。

在韓日本大使館が天皇誕生日記念行事開催 大きな混乱なく

「韓国の首都ソウルで天皇の誕生日を祝う」と聞くと、抗議活動が心配になってしまう。

でも、今年も抗議活動はあったのだけど、大きなトラブルにはなっていない。

 

抗議活動といっても、このぐらい。
画像は聯合ニュースの記事(2017/12/07)「주한 日대사관, 서울서 일왕 생일축하 리셉션」から。

たしかにこれなら、昨年よりはいい。

でもこれは、平昌オリンピックの成功には日本の協力が必要だから、韓国側がいろいろと配慮した結果かもしれない。

 

上の写真を見て、「これはヒドイ!」と思うか「このていどのものか」と思うかは、何と比べるかによって決まる。

ボクの場合はちょうど1年前、同じ行事でこんな抗議活動の写真を見ていたから、「まだマシだな」と思った。

画像は韓国メディアの記事(2016年12月8日)から。

위안부 할머니 영결식날 서울 한복판서 일왕 생일파티…시민들 항의빗발
(慰安婦お婆さん告別式の日ソウル真ん中で天皇誕生日パーティー…市民たち抗議)
*機械翻訳だから、日本語は少し不自然。

 

市民が抗議するにしても、やり方がある。
天皇の誕生日を祝う行事で、日の丸と天皇陛下の写真を切り裂くのはやり過ぎだ。

どこの国にも、過激な行動をする困った人間はいる。
それは分かる。
でもこの写真を見ると、警備にあたっている警察官がだれもこの行為を止めようとしていない。

 

日本人のボクの感覚からすると、これは「越えてはいけない一線を越えている」としか思えない。
だけど韓国社会でこれは、「市民の抗議活動」として認められる範囲内だ。

実際、上の画像もこの1年間、ずっと韓国メディアに掲載され続けている。
日本人のボクにとっては腹が立つけれど、韓国では、これぐらいなら問題にはならない。

でも、これを苦々しく思っている韓国人もいると思う。
というか、いてほしい。
これを当たり前と思ってほしくない。

とにかく、去年の抗議活動と比べると今年はおだやかだ。

 

 

時どき、韓国は「ズルい」と思う。

日の丸と天皇陛下の写真が切り裂かれた4ヶ月後、韓国がこの写真に激怒した。

画像は下の記事から。

 

これは中国の天津市にあるスポーツ(ボクシング?)ジムの写真だ。
サンドバッグには、切り裂かれた太極旗(韓国の国旗)がかけられている。

国旗にたいする侮辱は、その国にたいする侮辱と同じ。
中央日報が記事(2017年03月29日)で報じている。

趙俊赫(チョ・ジュンヒョク)外交部報道官は、28日の定例記者会見で太極旗のき損に関連して「さまざまな契機を通じて中国側に厳重に抗議し、直ちに是正を要求した」と述べた。

韓国外交部「中国内の太極旗き損に強く対応する」

国旗を引き裂かれるのを見て、韓国人が怒るのは十分理解できる。

だから、日本人がそれと同じ気持ちを持っていることも、理解してほしいと思う。
日の丸や天皇陛下の写真を切り裂く行為は、「さまざまな契機を通じて韓国側に厳重に抗議し、直ちに是正を要求」してもおかしくはない。
日本はこのとき、何か抗議したのだろうか?

しかも、中国の場合はジムの中でのできごとだけど、韓国では公の場で、多くの人が見ている中でおこなっている。
こちらの方が深刻だ。

日本人が東京のど真ん中で、韓国の国旗と大統領の顔写真を切り裂いたら、どれほどの騒ぎになるだろう?

 

 

そんな去年に比べたら、今年の抗議活動はおだやかだった。

この一件だけのことだけど、これは、韓国が日本に配慮するようになったことを示しているのかもしれない。

ここ数年日本では、韓国の反日パフォーマンスにたいする反感が高まっている。
韓国の新聞を読んでいると、それを気にするような記事やコラムが多くなったように思う。

文大統領が望む「未来志向の韓日関係」にとって、これは良い傾向だ。
来年の天皇誕生日には、どうなるか分からないけど。

 

 

最近、朝鮮日報の記事(2017/12/07)でおもしろい表現があった。

韓国外交部(日本でいう外務省)の第1次官が講演でこう言っている。

「今年の韓日関係を振り返ってみると、より未来志向の方向に進むための陣痛の過程だったのではないかと思う」との認識を示した。

「今年の韓日関係 「未来志向に進むための陣痛」=韓国外務次官」

今年を振り返ると、日本と韓国の間では、慰安婦問題や徴用工問題などいろいろな対立や摩擦があった。
でもそれは、より良い韓日関係を生み出すための陣痛だったのかもしれない。

 

韓国では、いろいろな反日活動がおこなわれている。
それは間違いない。
でも、それを日本人には知られないように隠すことは、結局は、日韓関係の前進にはつながらない。

インターネットでだれもが様々な情報を手に入れられる時代に、それは韓国への配慮にはなっていないし意味もない。

むしろ、たくさんの日本人が韓国の現状を知って、抗議の声を上げたほうがいい。
韓国の反日活動を見て見ぬふりをするより、それをオープンにして、日本と韓国が「未来志向に進むための陣痛」にしたほうがいい。
長い目で見たら、それが日本と韓国のためになるから。

 

おまけ

韓国、慶州のお寺。

 

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