韓国人ガイドのアドバイス「韓国での買い物は”愛国抜き”を」。

 

今から15年以上前、初めて韓国へ行ったとき、これに驚いた。

 

 

ソウルにあるスーパーで見つけた「独島のり」。

独島(竹島)といえば日本と韓国が「ウチの領土だ!」と主張して、よく争いの元になる。

2012年に当時の李明博大統領が竹島に上陸したときは大問題になって、日韓関係はその後「戦後最悪」と言われるまでになってしまった。

韓国大統領が竹島に上陸したのは今回が初めてである。これにより日韓関係は悪化した

李明博竹島上陸

竹島(独島)について、日韓の見方は正反対。
だからこの話題を持ち出せば、相手は怒ったり不愉快になったりする。

そんなわけで、「この問題については、できるだけふれない方がいい」と考えていたから、韓国のふつうのスーパーでふつうに「独島のり」が売られているのを見たときは驚いた。

韓国では、独島はまったくタブーになっていない。
とてもオープンで、キムチやコチュジャンと同じぐらい身近なものだった。

ここが日本と違う。
日本のスーパーで「竹島のり」が販売されることは、2017年の今でも想像できない。

 

韓国では、太極旗(韓国旗)もいろいろなところで見かける。

 

「韓国では、こんなのりが売られているんですね」

と、韓国人ガイドに独島のりを見せてみた。
ちなみに、この韓国人は40代の女性。

独島のりをチラリと見たガイドはこう言う。

「そんなのりは買わない方がいいですよ。もし、お土産で韓国のりを買うなら、ほかののりにしてください」

「え?」と思った。
韓国人が独島のりを否定的に考えるとは、夢にも思っていなかったから。

 

 

「独島のりなんて買わない方がいい」とは、どんな意味なのか?

「この人は、独島を日本の領土だと考えているのだろうか?」
「独島は韓国領だけど日韓の政治問題を商品に取り入れるのは良くない、と考えているのか?」

 

韓国人ガイドの考えはそのどちらでもない。
すごく単純。

「そんなのりは、おいしくないですから」

ガイドの説明はこうだ。
もし、のりの味に自信があったら、業者は「独島」なんて使わない。
質の良くないのりを売るために、業者が国民の愛国心を刺激しているだけ。
愛国心を利用する商売が韓国ではよくある。

質の高い商品はそんなことをしなくても売れる。
愛国をアピールする商品は、生産者も商品を信頼してない証拠。
だから韓国で買い物をするなら、”愛国抜き”の商品を選んだ方がいい。

 

この韓国人は、韓国の「愛国商法」を嫌っていた。
だからボクが買った独島のりを見てこう言う。

「のりは味で勝負したらいいんです。独島は関係ありません。質の悪い商品を消費者に提供し、愛国を宣伝して売ろうとする。愛国心を刺激されると、買ってしまう人が多いのはたしかです。でも、それではダメですよ。そんなことをやっているから、韓国は売る側も買う側も成長しないんです」

「のりは味で勝負する。愛国はいらない」
正論すぎて言葉を失う。

 

この考え方は、「クッポン(愛国覚せい剤)」にも通じる。

反日愛国は”覚せい剤”?快感に酔う韓国人、ウンザリする韓国人。

 

 

「愛国をアピールする商品は、質が悪い/信頼できない」という意見には、ほかの韓国人も賛成していた。

その韓国人は20代の女性で、今はソウルでOLをしている。
ワーキングホリデーで日本に1年間住んでいたから、日本と韓国のことをよく知っている。

「愛国アピールをする商品が必ずしも低品質ということはないですけど、考え方としては正しいと思います。韓国では、早く楽にもうけようとする人は多いです。愛国心を利用するのは、そういう人が多いでしょうね。商品の質を高める努力をしないで、愛国を売りにしたり売れている商品を真似したりする人は、韓国ではたくさんいます」

 

これとは別の韓国人が日本に来たとき、コンビニで買ったポテトチップスを開けた瞬間に「衝撃が走った」と話していた。

「日本のポテトチップスには、中身がたくさんあります。韓国のポテトチップスは、袋をふくらませるチッソがほとんどで、ポテトチップがおまけに入っているだけです。ほかのお菓子も同じですよ。日本のお菓子を見ると、韓国の菓子メーカーに腹が立ちます」

ボクも韓国でお菓子を買って中を見た時に、そのスカスカぶりに衝撃が走ったことがある。

 

「日本に比べて韓国では、早く楽にかせぎたいと考えている人が多い」という指摘は正しいと思う。
そしてそういう人が愛国をビジネスに利用する。

このことは、日本と韓国を知っている人に聞いてほしい。
たぶん同意してくれる。

 

 

このブログで前にも紹介したことがあるのだけど、「日本列島を消そう!」という消しゴムが韓国で販売されて大人気となった。

韓国の全国紙、朝鮮日報がそれを記事(2017/06/28)にしている。

「『日本列島を消そう!』 独島消しゴム、1年で1万個完売」

 

全国紙の新聞が「日本列島を消そう!」という言葉を記事のタイトルに使ってしまう。
「朝鮮半島を消そう!」なんて表現は日本の新聞だったら、ムリ。

日本ができないことをサラリとやってのける。
そこにシビれるあこがれる。

というか、この表現も読者の愛国心をくすぐっているわけだが。

 

これが人気の「独島消しゴム」
画像は上の記事から。
この韓国語は、「独島は韓国の領土!」という意味らしい。

 

この消しゴムも、先ほどの女性ガイドが嫌っていた”愛国を利用したビジネス”だ。

日本が『独島は我が国の領土だ!』と叫び続けるなら、日本列島を消してやる…というきっぱりとした気持ちで作った。独島は大韓民国の領土だ!」と製作の意図を語った。

「『日本列島を消そう!』 独島消しゴム、1年で1万個完売」

典型的な愛国商法ですね。
でも、これが完売してしまうのだから、韓国で愛国反日はやめられない止まらない。

 

でも、3カ月後の朝鮮日報にはこんな記事(2017/09/26 )があった。

国内の文具関連3団体が全国459の文具店を対象に実施した調査で、ダイソーの影響で売り上げが落ちたとの回答は92.8%に上った。全く影響がないとの回答は5.0%にとどまる。

韓国文具業界の9割超「ダイソーの影響で売り上げ減」

「日本列島を消してやる」「独島は大韓民国の領土だ!」なんていう愛国消しゴムを作ってる場合じゃない。

消しゴムものりも、愛国心を抜きにして質で勝負した方がいい。

 

 

「韓国で買い物をするときは、愛国(反日)を売りにする商品はやめた方がいい」というガイドのアドバイスは、今でも真理だと思っている。

韓国で何かを買ったり食べたりするときは、「愛国抜き」を選んだ方がいいですよ。

 

なお、今回出てきた韓国人の日本語ガイドは、ここから紹介してもらった。

グッドウィルガイドについて

いろいろな条件があるけど、基本的に無料。
利用する価値は大いにある。

 

 

おまけ

韓国で、日本酒と中国酒(白酒)の輸入が大幅に増加した一方で、マッコリの
輸出が低下していることが明らかになった。

韓国メディアはこれを「マッコリの屈辱」と言っている。

바이주, 사케 수입느는데…’막걸리의 굴욕’

 

モデルが「愛国・生マッコリ」をPRしている(画像は上の記事から)。

韓服や太極旗といった愛国を抜きにして、味で日本酒や中国酒と勝負したらいい。

それにしても、商品名に「愛国」という言葉を入れるセンスが日本とは違う。
日本だったら、せいぜい「国産」か「日本製」ぐらい。

 

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今まで、東南アジア、中東、西アフリカに旅をしてきました。外国に行って初めて気がつく日本の良さや特長があります。以前、歴史を教えていたので、その経験もいかして、日本や世界の歴史や文化などをテーマに、「読んでタメになる」ようなブログを目指します。