ジャパンエキスポから知る韓国人② 愛国心と韓国文化の「世界化」

 

はじめの一言

「日常生活の隅々まで、ありふれた品物を美しく飾る技術、都会の単調を破る公園の桜花、整然と菊花の咲いている庭園に日本の魅力がある。中でも美しい自然の眺めに心を奪われる。(チェンバレン 明治時代)」
「日本絶賛語録 小学館」

 

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今回の内容

・国に対する考え(愛国心)
・自国の文化を伝えたい気持ち

 

日本文化を世界に紹介する「ジャパンエキスポ」で、韓国が韓国の文化を紹介したり韓国ショップで韓流グッズを売ったりする。

そのことを、日本は問題視しても韓国は問題視していない。
この「問題視のちがい」から、韓国人の考え方や価値観が見えてくる。

その続きです。

 

・国に対する考え(愛国心)

日本人と韓国人のもっとも大きなちがいの一つに、「国に対する考え」がある。
韓国人は、国を思う気持ちがとても強い。
日本人よりはるかに大きな愛国心をもっている。

 

韓国人の友人と話をしていて、心の底から驚いたことがある。
韓国には徴兵制度があって、その友人も軍隊で生活していた。
彼と会う少し前に、韓国の軍隊で「いじめ」があって兵士が自殺したという痛ましいニュースを耳にした。

それでそのことを彼に聞いてみた。

「軍隊では共同生活ですから、いじめはよくあります。あってはいけないことですけど、実際にはなくなりませんよ」

そんなことを言う。

 

1950年に始まった朝鮮戦争の様子

 

「いじめで自殺に追い込まれる」と聞くと、学校でのいじめを連想してしまう。
日本ではいじめが原因で、生徒が自殺に追い込まれることが昔からある。

そのことが頭にあったら、「周りの人間を悲しませるような自殺だけはしてはいけないよね」と、話を進めようと思った。
でも彼の次の一言を聞いて、言葉を失ってしまった。

「自殺はいけませんね。軍に入った以上は、自分の命は国のものですから」

まったく予想していなかった言葉に、文字どおり目が点になる。

彼が言うには、軍隊に入ったということは、もう自分の命は自分や家族のものでもなく「国家のもの」になるらしい。
だからいじめを受けたとしても、「国家のもの」である自分の命を勝手に「処分してはいけない」ということらしい。

このときは、韓国人の男2人と女1人がいたけど、他の韓国人はそれを聞いてもまったく驚くそぶりを見せない。
ボク一人が言葉を失っていただけ。

このときほど、韓国人と日本人の考え方のちがいを感じたことはなかった。

 

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韓国の国民的お菓子「セウカン」
どっかで見たことあるぞ~。

 

日韓の「国を思う気持ち」のちがいは、日本と韓国の憲法をみれば分かる。
韓国の憲法では、国を守るための戦いは軍隊にとって「神聖な義務」であって、国民も国を守る義務があると定められている。

韓国の憲法

「国軍は、国家の安全保障と国土防衛の神聖な義務を遂行することを使命とし、その政治的中立性は遵守される」とされ(第五条)、さらに「すべての国民は、法律の定めるところにより、国防の義務を負う」という条項(第三九条一項)をもっている

(「市民」とは誰か 佐伯啓思)

韓国の徴兵制は、憲法のこの考え方にもとづいている。

 

これは、日本の憲法9条の「戦争の放棄」「戦力の不保持」「交戦権の否認」とはまったく違う。

国を守るための戦争は「神聖な義務」とする韓国と、「戦争の放棄」をしている日本とではどちらが正しいか?
どちらも正しい。
日本も韓国も平和を求める気持ちは同じはず。
でも、「愛国心の強さ」でいえば、韓国の方が間違いなく強いだろうね。

 

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ソウル市 都心の広場に巨大国旗設置へ=愛国心強化狙い

 

ソウル市は13日、大勢の観光客が訪れる光化門広場に高さ5.2メートル、幅7メートルの花で飾った太極旗(韓国国旗)の造形物を8月に設置すると明らかにした。
(2016年76月12日のソウル聯合ニュース)

愛国心強化?
韓国には、十分あると思うよ。

 

・自国の文化を伝えたい気持ち

国を思う気持ちは、日本人より韓国人の方が強い。
そのことから、「自分の国の文化を誇らしく思う」という気持ちも韓国の方が強いと思う。

でも、「相手の文化を尊重する」という考え方では、日本は韓国より強いだろう。 それが前回書いた韓国の歴史教育にあらわれている。
自国の小学生に、相手国への「文化的優越感」を身につけさせるような教育を日本はおこなわない。

それに日本だったら、他国の文化を紹介するイベントで「政府所管のコンテンツ振興院のブースが設けられ」ということは考えられない。
実際、今までに日本政府がそういうことをしたというのを聞いたことがない。

 

 

この「自分の国の文化を誇らしく思う」という考えが、「韓国の文化を世界に伝えたい」という韓国人の国民性につながっていると思う。

なんせ韓国人は、韓国のことを世界の人に伝えることが大好き。

仁川の空港には、韓国の伝統文化を外国人に紹介するコーナーがある。
韓国の「世界に韓国を!」という姿勢は、本当に積極的だと思うし感心する。

このことは、前回の記事で紹介した韓国通の日本人も感じている。

韓国人は非常に熱心な愛国者なので、外国人にも韓国語や韓国文化を積極的に教えてくれます。そして、教えてくれたことを吸収すると「お前も韓国人らしくなった」と褒めて(?)くれます。

(中略)外国人に自国語や自国文化を積極的に教えるという姿勢は、いい迷惑の場合がなきにしもあらずなものの、やはり積極的に見習いたいものです。

(つきあいきれない韓国人 渡辺晶平)

 

「いい迷惑の場合がなきにしもあらず」という一言がポイントですね。

「日本文化を世界に紹介するジャパンエキスポで、韓国が自国の文化を紹介したり、韓国ショップで韓流グッズを売ったりする」

この行動の理由には、韓国人の愛国心が一番深いところにあると思う。
そして、「韓国の文化を誇りに思う気持ち」が「韓国の文化を世界に伝えたい」という強い思いにつながっているからだと思う。

でも、それだけじゃないけどね。
韓国人の「ケンチャナヨ精神」と「甘えの文化」も見逃せない要因だと思う。

 

 

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今まで、東南アジア、中東、西アフリカに旅をしてきました。外国に行って初めて気がつく日本の良さや特長があります。以前、歴史を教えていたので、その経験もいかして、日本や世界の歴史や文化などをテーマに、「読んでタメになる」ようなブログを目指します。